NHK民営化議論と競馬
GALAC編集会議と忘年会。議題は、ふってわいた
NHK民営化議論についてだったが、ある意味で
専門家が集まる会議でさえ、微妙に認識や見解が
相違する。放送人ですらNHKをどうすればいいのか
正解が出せないのではないだろうか。スクランブル
も含めた視聴と災害報道などの公共放送のあり方
民営化した場合のコマーシャル路線などなど、
各国の国営放送、公共放送などでもさまざまな
形態が存在する。国営なのにCMが入るイタリアの
RAIや受信料をテレビを買う時に契約するフランス
の公共放送。VOAとNPRという国策放送と、寄付
で運営されるニュースチャンネルがあるアメリカ。
もちろん旧東側諸国や北朝鮮などのメディア。
一概に「これが理想」というものがないのが問題だ。
民放だってCMのパイが減るのは困るという理由
だけで「民営化」に反対ではなく、具体的な「公共
放送」のあり方のために本気で知恵を絞る必要が
あるのではないだろうか。
高コスト体質のまま、インフラを独占し肥大化して
そこに依存する多くの人たちを「食べさせてやる」
という体質は日本の競馬と同じ構造だ。
何でもかんでも民営化ではなく、その手続きに
ついて十分な議論を尽くす時間が必要なのだが
その時間稼ぎがだんだんできなくなった現状。
そう考えると有馬記念と紅白歌合戦は「数字」で
示される、最大のキラーコンテンツの行方が、
その猶予時間の長さを占うのかも知れない。
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