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通信と放送は融合せず

【ラジオデイズ】
カビラさんの番組後、放送批評懇談会のシンポジウムに参加。
放送のデジタル化について、だいたい知っている技術的な説明
と何ができるのか、という中味だったのだが、番組がどう変る
のか、それに視聴者がどう反応するのかは、やはりはじまって
みないとわからない、鋭意検討中というのが結論である。
だから通信側からの新規参入があったにせよ、番組=
コンテンツという考え方でいる限り、絶対に失敗する。
特にラジオ放送はストリーミングであって、パッケージでは
ないからで、番組自体をコンテンツにするためには、途方も
ない制作費と時間がなければ不可能である。毎回の同録を
ストックしたい、という番組が今の時代にどれくらいあるのか。
というより、それは相当なフリークでしかないだろう。
聴取率の高い番組や人気パーソナリティをコンテンツと呼ぶ
事は間違いではないが、「売れるもの」として中味を知らず
映画や音楽ライブなどと同類のコンテンツとしてすり替え
てしまうのにはどう考えても無理がある。通信は流通業で
あるから、量販の考えを捨てて、カリスマ店員による選択で
優位性を競う時代が来たのではないだろうか。あふれる情報
を整理するための検索はデジタル化で大きく前進する。

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