他人を見下す若者たち
【ラジオデイズ】
放送批評懇談会のラジオ部会。そこで話に出たのが「他人を
見下す若者たち」という、名古屋大学の速水敏彦教授の本。
ラジオの聴取率をあげるために、そしてすそ野を広げるために
欠かせない「次世代のリスナーの開拓」を語るために、欠かせ
ない調査に基づいた分析が満載である。許認可の関係でラジオ
局の数が少ないことから、総合編成でどこも似たような内容に
なりがちで、多様化する若者の生き方には受け容れられない、
という議論はよくなされる。この本を読むと全く違う次元で、
日本の若者とメディアの関係が変っていることに気づくのだ。
「近頃の若い連中は…」というよりも、「日本人がなんか変だ」
と思う事が多い昨今、この国の将来を漠然と憂いている場合
ではない。小泉政権で世の中が変ったというよりも、ブームを
生んだ背景にある、若者が主役の日本の社会のあり方を根本的
に考え直して、戦略を立てないとはじまらない。結論を
いうならば、ほのぼのとしたいい人が集まるラジオならではの
コミュニティは、団塊ジュニア以降の世代には通用しない。
【エセアスリートの日課】
バイク 25km
【肝硬変への道】
Pergole Torte’97(トスカーナ)
あーあ。飲んじゃった。
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