転がる馬券はスッテンテン
【零細馬主で馬券下手】
サクラウチューオーという馬がいた。ヤマトオー、セカイオー
と境勝太郎調教師で小島太騎手が主戦のシリーズの中で、最も
スケールの大きな名前で、カルトな人気を得た馬である。
強気で鳴らす師が、その馬にも常に「生涯最高の出来」という
進軍ラッパを、高らかに吹きまくっていたのが懐かしい。
打ち合わせ、取材と収録で、六本木と事務所と汐留を往復し、
最後の収録後に、いつもながらに、近所で立ち話をしていた
ラモス瑠偉監督を横目に見て、足早に通り過ぎ、又大門経由で
大井に突撃。飛び込み自殺にならぬよう、じっくり9Rから
参戦し、一番人気の馬単を自信の一点で的中。10Rは元中央
準オープン馬の休養明けが思わぬ人気薄なので、迷わず複勝に
儲かった分だけ賭けると、これまた見事に的中。元手が14倍
になり、いよいよワールドエミネンス登場のパドックである。
パドックは好気合いの上、トモがかつてなく充実。横にいた
社台のSさんと「今までで一番ですね」とささやき合い、敵は
展開のみという結論に達する。馬なのか、自分のコロガシ馬券
なのか、とにかく「生涯最高の出来」という言葉だけが脳裏を
かすめる。競馬場で見かけない大井の友に電話をすると流石に
競馬場には来れなくても、しっかりオフト汐留にいるという。
「きっと3.4倍〜4.2倍のオッズが下がりますよ」と、複勝の
大勝負を宣言。予想通りオッズは2.5倍〜3.2倍に下がり、
レースを迎える。ハナを一番人気の馬に譲ったモノの、2番手
追走でいい感じで直線を迎えるも、アラアラ一杯。その時
サクラ○○オーの三羽烏では最弱だった裏切り者である、
ウチューオーを思い出し、当たれば愛馬の骨折の手術代が
軽く出るはずだった馬券を破り捨てた。推奨していくら購入
したかわからない彼には、怖くてまだ電話をしていない。
ローリングストーンズが来日したせいもあり、コロガシ馬券は
苔もむさない。
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Comments
「大井の友」R_Aです。
ははは、、見事にやられましたね。(力なく笑っております)
ま、たいした金額ではないので、お気になさらず。(とはいえ、1番人気・エミネンスと買っていた最低人気馬の3連複がHITすれば、そのまま赤坂の「KH」に直行して、「ここにいるお客の御代は全部持つ」と言い切るくらいの馬券は買ってました、、、。)それにしても私が買うとこない、買わないと来る、「気まぐれエミネンス君」。いつかきっちり儲けさせてもらいますよ。
あと、16日の「スタークロス」でG1資金を稼ぎます。
Posted by: R_A | April 14, 2006 12:16 PM
どうもご迷惑をかけました。どうも揉まれ弱いようで、内に入ったのが
失敗とか。スンナリいけば2着はあった、というのがコメントですが、それにしても、抜けて1頭になると気を抜くし、困ったものです。
Posted by: 入江たのし | April 14, 2006 03:14 PM
サクラ○○○オーといえば、サクラチヨノオーというダービー馬がおりましたね。○外で、ダービーに出れなかった無敗の最強馬「マルゼンスキー」の孝行息子で、ダービーをレコード勝ちした。サッカーボーイや、ヤエノムテキと確か同期。
ハイセイコー>カツラノハイセイコもそうですが、「親の無念を子が晴らす」というのは日本人にもっとも受けるシチュエイションのひとつですね。SS全盛になってあまりそういうのがなくなってしまいましたね。
Posted by: R_A | April 14, 2006 06:35 PM
と、思って今「皐月賞」の出走馬を見ていたら、朝日杯を圧倒的強さで勝ちながら、故障でクラシックを棒に振った「グラスワンダー」の息子が出てくるではないですか。しかも鞍上は、今時の人の内田博行。「サクラメガワンダー」。前走で負けているだけに、良くても4番人気くらい。今年はこれで狙おうかなと思ってます。(皐月がダメでもダービーはもっと面白い)
Posted by: R_A | April 14, 2006 06:50 PM
サンデーの直仔は今年限りですが、父系も母系も孫の方が多いのが今年。
「祖父の栄光が七光りのうちに隔世遺伝」なんていうのは、浪花節にも
なりませんね。「親の無念を子が晴らす」でいうとクロフネとグラスワンダーの息子同士で1番12番で決まりです。
Posted by: 入江たのし | April 16, 2006 12:33 AM