シェフ二代(Part 2)
荻窪「ピエモンテ」。先日訪れた銀座の「MEZZA NOTTE」の
尊父がシェフのトラットリアである。基本的に夫婦で接客。
高齢とはいっても、かくしゃくとしたシェフの履歴が、
最新の料理王国に載っていることを予約時に知り、押っ取り
刀で購入して予習。その昔はいわゆる「取材拒否の店」だった
のだが、まだまだイタリア料理をめぐる書き手も、食べ手も
店のレベルに追いついていない時代だっただけに、それを
高飛車な態度だとは思ったことはない。アンティパストの
盛り合わせ、トリッパのサラダ、エスカルゴ、オマール海老の
冷製スープ、牛肉とポルチーニのソテー、そしてイカスミの
パスタなどなど、久々に訪れるとついつい定番ばかりを
頼んでしまう。そのレシピはいったいいくらあるのか
見当もつかないし、定番メニューだって行くごとに微妙に
味は進化している。8人がけくらいのカウンターの隣に
座っていた二人は料理王国でやってきたと思しき客だが、
誰にも断りもなく料理の写真を携帯で撮影。それを咎めない
のも、丸くなったこのお店なのだろうが、きっと彼らは
blogをアップするためにレストランに行く類いの人なので
お店の大勢に影響はないであろう。もうすっかり家族ぐるみ
のつきあいのせいか、他のお客さんが帰ってからが本番。
料理の話から、船のコックさんの話、いつ行っても同じ話は
二度と聞かない、料理のレシピ並みの会話で長居する。
【肝硬変への道】
San Leonardo’99(トレンティーノ・アディジェ)
いわゆるボルドーブレンド。サッシカイアのジャコモ・
タキス氏のもとで修業した逸品。
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