旨い店の匂いはさまざま
浜松町の「メゾン・ブランシュ」。
国道15号の一本裏の雑居ビルの一階にある、カウンターと
椅子席で15席程度の小さな店である。ランチに訪れたが、
外に看板で「ミートソースのテイクアウト」なんていう
メニューがあって、ちょっと失敗したかなと思いつつ入る。
カウンターには、焼酎の瓶が並んでいて大丈夫なのか。で、
豚肉のミルフィーユ風ピカタのランチを頼んだが、手際よく
作っていく厨房を見ているだけで、只者ではない事を実感。
塩の振り方を見れば、シェフの力量がわかる、とはまさに
その通り。他の人が頼んだパスタなども、全く無駄のない
段取りで、仕上がっていく。何よりパンをオーブンで、
温度管理しながらあたためていくさまに、期待が高まる。
果たして「全粒紛のオリジナル」のパンは、酵母が香ばしく
もちろんメインのピカタは、薄切りの豚肉がミルフィーユの
ように重ねて揚げられているのだが、同じレシピでパン粉を
つけて揚げた、行列ができるトンカツ屋なんかより、比較に
ならないくらいおいしい。惜しむらくは大井のナイター帰り
にはラストオーダーが過ぎていること。当分はランチで再訪
ということになりそうだが、夜も楽しみな店である。
清潔な店であることで、うまい店の最低条件をクリアして
いるけれども、フレンチは何でもワインにあわせて、という
ばかりではないと思い知らされた、衝撃の店である。
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