昼下がりの西荻窪
免許の書き換えの帰りに西荻窪散策。「田川」でうな重。
店の姿勢として、注文を受けてから捌いて焼き上げる
手間がかかる仕事ぶりと、独特の雰囲気に毀誉褒貶がある。
せっかちな人には、ツマミもなくビールを傾けつつ、
小一時間待つというのは、耐えられないかも知れないが、
団扇をゆるゆるとあおいでいる姿にときどき目をやりつつ
盃を傾けながら語らい、また活字を追う時間は贅沢だ。
東京で初めての一人暮らしの根城の向かいが鰻屋で、その
オヤジさんは、東京の鰻の調理法を一から教えてくれた。
そればかりか、風邪をひいたといえば、捌いた鰻の心臓を
強精剤として毎日飲ませてくれたりしてもくれた下町の
気のいい、鰻屋さんではあった。でも悪いけど、甘みを
抑えたタレと、食べ終わっても、脂や醤油味が残らない、
ふっくらした焼き方の「田川」は比較にならないくらいウマい。
先代を受け継ぐ若い兄弟は、やはり職人肌。「安斎」との
比較は甲乙つけがたく、どちらもそのよさがあるが、鰻の
西荻窪で双璧をなすのはたしか。ほろ酔い気分で「ぼぼり」
のアイスクリームを食べ、ぶらぶらと「クーリ・ルージュ」
を探しに行ったら、ここはもともと「サン・ル・スー」だった
ところで、なんとなく納得。西荻のフレンチやイタリアンは
ランチより、ディナーが絶対いいので、またの機会に。
【エセアスリートの日課】
バイク 20km
【肝硬変への道】
Le Haut-Medoc de Giscours '02(メドック)
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