ラジオと抹茶とエスプレッソ
【ラジオデイズ】
「タリーズ・コーヒー」の会長松田公太氏のインタビュー。
何度もラジオのゲスト出演でのオンエアを聴いていたが、
初めてお会いしての印象は、低い落ち着いたトーンの感じ。
特に茶室でのインタビューだったということもあるが、
茶道における「お点前」とエスプレッソにおける「バリスタ」
には、根底に同じ「ホスピタリティ」があると思った。
敢えて手動のエスプレッソマシンを導入し、まずは眼前の
お客さんに「一服差し上げる」という気持ちで接するのが
タリーズ流だという「精神論」。「一期一会」というのは
簡単だが、多店舗展開のチェーンで、これを徹底するのは
大変な事だと思う。スターバックスという競合があっても
実績を伸ばし、いち早くMBOによる、株式市場の資金に
頼らない体質で強化された、タリーズの自信を垣間見た。
大体ラジオは、メディアとしては「マス」の部類に入っても
基本はパーソナルコミュニケーションである。世界中を
席巻する巨大な帝国に対抗するローカルの小規模チェーン。
そこでの武器は、効率とは正反対のハイタッチな1対1の
コミュニケーションしかない、という話は、介在するのが
「お茶」であろうと「電波」であろうと全く同じである。
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