ブローニュの森にいい夢を見た
【零細馬主で馬券下手】
スプリンターズSは、本命に考えていたオレハマッテルゼが
なんと12kgマイナスという寂しい馬体。そこで思いきって
「ケン」を決め込んで正解。テイクオーバーターゲットは
買えても、メイショウボーラーやタガノバスティーユは
買えませんでした。そしていよいよ満を持して凱旋門賞。
結果3着で、敗因はいろいろ考えられるだろうが、馬の能力は
互角だとしても、レース内容は惨敗だった。解説者となった
岡部幸雄氏が500m以上の直線途中で、珍しく感情的な
声をあげ、マイクに乗った「まだまだ」という言葉。これは
「まだまだゴールは遠い」「まだまだ追わないと後ろが来る」
「まだまだディープには余力が残っているぞ」
いろんな意味に取れる深い言葉だが、一瞬勝ったと思わせる
「欧州包囲網」への警告に違いない。後方で包まれるのは
怖いが、好位差しに徹してかえって出し抜けをくらってしまう
というパターンへの対策は準備されなかった。斤量の有利な
レールリンクには言い訳が出来ても、牝馬のプライドに
差されたのでは「負けてなお強し」という言い方もできない。
ひょっとしたら馬にも後遺症が残りかねない、何とも後味が
悪い負け方で、一番それをわかっているのが、敢えて正攻法を
選択した武豊騎手だろう。デットーリ騎手が乗っていれば…。
コースレコードで逃げ切っていたかも知れない。
しかし「たられば」はない。これが競馬である。
【肝硬変への道】
Ch.Beaumont’00(メドック)
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Comments
私は岡部さんの「まだまだ」は「まだ追い出すのは早い」の意味だと思って聞いていました。
不利な条件をひとつでも消すためにステップレースを使っていれば、という思いもありますが、ほんと、「たられば」はないのが競馬ですよね。
凱旋門賞でかすんでしまいましたが、私はテイクオーバーターゲットの走りにもかなり感銘を受けました。ひっぱり切りでスプリンターズSを先行してあっさりゴール前突き放すレース振りは素晴らしかったです。
Posted by: participant | October 02, 2006 11:29 PM
R_Aです。
サンスポによれば、「まだまだ」は「スパートするのはまだ早いという思いがあったから」と岡部は語ってますね。「タイキシャトル」で「ジャックマロワ」を「ステップレース」なしに
勝った岡部だからこその叫びだったのかも、、。瞬時の判断を誤った場合、後でどんなに「反省」しても「後悔」しても失ったものは取り戻せない、、、「競馬」は深いです。
(「テイク」「ボーラー」(タイキシャトルの息子じゃ)と
来たのを確認して、「3連複、獲った!!」と喜んだのもつかの間、3着に突っ込んだのが、真っ先に切っていた「タガノバスティーユ」だと判った瞬間、ほとんど倒れそうになったR_A
でした)
Posted by: R_A | October 03, 2006 02:08 PM
participantさん、R_Aさん
まぁ、あまりペラペラ喋らないのがよさでもある岡部さんなんです
けれど、レース後に「あそこはまだまだ追っちゃダメだった」
と言って欲しかったですね。そこは解説者というよりは、
「まだまだ」元騎手なんでしょうね。通常の競馬中継であれば
みんなわかるんですが、なにしろ20%超えの最高視聴率の
番組だったようですから。
テイクオーバーターゲットは世界の短距離界の王者。一方の
タガノバスティーユは、10月にこのG1が日程変更になって
実績ゼロの3歳馬。展開が向いたとしても、今後はこっちに
要注目ですね。
Posted by: 入江たのし | October 03, 2006 06:03 PM