横須賀横浜原宿六本木
【ラジオデイズ】
平山みきの往年の名曲で、横浜以外は今日立ち寄り。で、
NTTサイバーコミュニケーション総合研究所の横須賀
研究開発センターの視察を放送批評懇談会で行なう。
通信の基礎研究の中枢だが、最近の風潮では怠りがちな
「基礎研究」の必要性を再確認した。放送に関連するもの
ということで多彩な研究の中でも、生放送の番組情報の
キーワードを作るシステムや、ダイジェスト視聴システム、
音声合成技術、デジタルシネマをはじめとするハイビジョン
以上の高精細画像や映像のシステムを見学。
チョコパラTVという、音声の喜怒哀楽の状況で
映像素材のダイジェストを自由に時間を指定して、自動的に
生成するシステムは、プロの編集とは違う観点だが、
ひとつの指針として面白いと思った。
常々思っている、放送のデジタル化は、高音質や高画質では
なく「メタデータ」と呼ばれる「番組情報」が流れることで、
番組の検索やダイジェスト視聴ができ、効率良く放送を
見聞きすることにある、という持論を通信側から検証した。
36年前のEXPO’70で体験した、日本IBM館でのゴルフの
テレビゲーム(みんゴルの原形)、電気通信館での世界初の
ワイヤレスホン(携帯電話)、自動車館での交通ゲーム
(3往復するとメダルがもらえた)には及ばないけれど、
未来が体験できたことは間違いない。技術の粋を集めた結晶が
案外「くだらないことにも使われる」という21世紀から見た
現実も含めて、非常に興味深い訪問であった。
ひとつだけ、ここでクリアになった事は、通信においては、
膨大な視聴者が見込まれるサッカーW杯中継のような番組で、
「マルチキャスト」は可能でも、そこから双方向でデータを
やりとりする「ユニキャスト」には将来的にもなじまない
ということ。つまりパソコンにおいては生でしか、テレビや
ラジオを見聞きすることはできないのだから、キャプチャー
できない仕組みで、著作権等をはやくクリアして、どんどんと
「マルチキャスト」を推進していかないと、放送と通信の
融合は、結局ありえないと思った。
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