酒と醤油の日々
今年の醤油名匠の発表など「醤油協会」のイベント。
民族学者の石毛直道教授の「はこぜん、ちゃぶ台、テーブル」
の時代変遷によって、食育の必然性が増してきた、という講演
は非常に興味深かった。食事中のマナーとして、大正以前は、
「会話が厳禁」というのが83.3%。茶事における会話とも
また違うのだろうが、食卓の主人公が、家長である父親から
「個食」とも「孤食」ともいわれる現代への変遷。その途中に
「ちゃぶ台」というのがあるのが面白い。
4回目の「醤油名匠」は醤油を使った加工食品(佃煮など)
というジャンルから選ばれ、函館の「マルキチ食品」が製造。
2005年のモンドセレクション金賞も受賞したという、
「フォアグラの昆布巻き」が大賞に輝いた。審査員の田崎真也
氏の講評で「昆布とフォアグラが分離して、中味がにゅるっと
出てしまうようなことがなく、すっと口の中に調和して拡がる
ところが秀逸」というコメントを寄せていて、実際その通りの
出来映えに感服。日本酒でフォアグラと昆布という、ちょっと
変わった取り合わせが、やみつきになりそうである。
フランスからのフォアグラ輸入も解禁されてよかった。
【肝硬変への道】
十九 特別純米生(長野)
美山錦の59%精米。米のうま味と酸味が独特。
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 「煮こみやなりた」で最後の晩餐(2018.12.20)
- アメリカ村がまた熱い!(2018.02.02)
- はりまや橋近くの日本酒バー(2012.12.09)
- 新たなるスタートは、最初の一歩の地で(2011.07.13)
- 日本におけるアメリカン料理(2010.12.10)
Comments