放送局買収物語
【ラジオデイズ】
アメリカ最大のラジオ・ネットワーク、クリアチャンネル
が買収された。驕れる平家久しからず、という印象だが、
最もわかりやすいのは、911の時に「放送禁止楽曲リスト」
を作成し、その中にジョンレノンのイマジンを含めたこと。
ブッシュ政権に近く、南部の保守的な同族会社であるが、
スムース・ジャズを中心にしたフォーマットの局が多く、
デジタル放送も含めて、積極的に事業展開をしてきた。
結局はラジオの血を持った「ハワードスターン」などが
パーソナリティやスタッフが抜け、衛星有料ラジオや、
ネットラジオ、音楽配信の普及などで、オールドメディア
企業からの脱却できなかった。投資家集団と、上場した
資金力を背景に買収を推進し、スケールメリットで、のし
あがったクリアチャンネルが、LBOで買収(ライヴドアの
手法と同じ)されるとは皮肉なものだ。日本でも放送局の
持ち株規制が緩和される方向に動いているが、この動きは
日本の電波メディアが「最後の護送船団」であるだけに、
ちゃんと注目しておかなければならないだろう。その昔、
フジサンケイの総帥鹿内春男氏が、将来の世の中は放送局
よりも資本力がある会社がどんどんと放送業に参入して
来るかも知れないので、その時のためにソフトの制作集団
として、優位性を蓄えるべきだということを言っていた。
ボクが今まで出会った、通信や放送の経営者で誰よりも
パワーがあったカリスマなのだが、彼が予見していたのは
まさに21世紀の今であり、そこで勝ち残るためには、
インフラのスケールメリットではなく、ソフト制作力。
流行の言葉で言えば、我がMentorなのである。
【肝硬変への道】
長命泉 霞 純米吟醸(千葉)
Pommery(シャンパーニュ)
Clos du boisのzinfandele(ナパ)
香港へと向かう途中の成田空港「京辰」で店長おすすめ。
成田の地酒で、ピンクの瓶に入ってなかなかオシャレ。
機内でブロイラー状態だが、杯が進み、香港についても
ホテル近くの食堂で、小籠包をツマミに青島をあおる。
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