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呼び間違えと新聞報道

安倍首相が「宮本」巡査部長の殉職にあたって、その本人の
名前を「ミヤケ」と間違えたという。よりによってそこを
間違えるか、という論調のコラムを新聞で読んだ。たしかに
「都」はるみさんを「ミソラ」と紅白で呼び間違えて、結果
退職した生方アナみたいな例もあるし、失礼だといえば
失礼なのだが、居酒屋の会話ならともかく、新聞の1面の
コラムに載せるというのは、大人げないという気がする。
たまたま見た過去の「NHKアーカイヴ」で、1968年に
川端康成がノーベル賞を受賞した直後に収録した、
三島由紀夫と伊藤整との鼎談を見たのだが、あろうことか
進行役の伊藤整が、三島由紀夫を「三浦くん」と
呼び間違えていた。きっとそんなに問題にはならなかった
おおらかな時代を感じるのだが、言葉が商売である人々の
名前の呼び違い。悪意はないのに目くじらを立てる風潮は
ここのところひどくなってきたような気がする。
さんざん失言を繰り返しておきながら「もっと大事な事を
新聞は伝えるべき」と開き直ってきた、ベルギーの国家予算と
同じだけの予算を管理する首長に対しては、腰がひけていた
新聞は、支持率が落ちはじめてきた総理には総攻撃。
「もっと大事な事を新聞は伝えるべき」という言葉は、
このような時のためにあるのではないだろうか。

【肝硬変への道】

Ch. TALBOT‘01(ボルドー)

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Comments

同感ですー!
ネット検索という「単語」を扱うツールの普及と、国語力の低下が、文脈で意味を捉えない「揚げ足取り」の文化をはぐくんでしまっているのかなと危惧しています。

国語というのは簡単なようで難しいこと、僕も恥ずかしながら大人になってから気が付きました(^_^;

でも、もうちょっと周りも気を遣ってあげていればヨカッタのにと思うこともありますね。すぐ訂正すればすむことも多いし。

Posted by: ぼうしや | February 15, 2007 11:57 PM

ぼうしやさん

たしかに単語検索と短文メールは元凶かもしれません。
しゃべり方や文章は、日本語だからこそ難しいのは
大人になって失敗してから気がつくにせよ、これじゃ
怖くて人前で何もしゃべれなくなっちやいますね。

Posted by: 入江たのし | February 16, 2007 02:18 PM

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