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April 2007

六本木あたり

新丸ビルで門前払いを食らったからというワケではないが、
ミッドタウンのサントリー美術館。賀茂神社の競馬の屏風を
はじめとして、400年ほど前の美術品を見る。イベントや
物語の屏風は、俯瞰で描かれているところが面白く、
酒を飲み、お重で料理を食べ、茶の湯を楽しみ、という
ハレの日の情景などの細かい描写に時間を忘れる。
ビル自体は超満員だったが、美術館は比較的空いていた。
大混雑のレストランに並ぶ気もせず、国立新美術館まで
移動して「ブラッセリー・ポール・ボキューズ」で夕食。
オシャレな空間を演出する建物と、ヤコブセンのセブン・
チェア(隣のテーブルの間隔は狭いが)の景観は、まるで
シャルル・ドゴール空港のロビーのカフェテリアのようだ
と言ったら、同行者はレアールのポンピドー・センターの
社食のようでもある、との返事。そんな話をしていると、
赤いマフラーを巻いた、都知事選で脚光を浴びた黒川紀章氏
とテリー伊藤さん御一行がテーブルに着席。芸能界への転身
などと東スポを賑わせていたが、密談風でもないカジュアル
な雰囲気で(まあ自分の設計物件だが)さもありなん。
肝心の料理はあくまで直球のバターをしっかり使った南仏の
皿のオンパレードで、田舎風パテや、ブリオッシュ包みの
ソーセージ、鶏胸肉のクリーム煮、タルタルステーキなどを
堪能。しかしこれだけしっかりした味なのに、エシレバター
を別料金でみんな頼んでいるのには、ちょっとびっくり。
いずれにせよあの開放的な雰囲気はやっぱりランチが合う。

【エセアスリートの日課】
ラン5km

【肝硬変への道】
 
Cepparello ‘98(トスカーナ)

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天皇賞を寿ぐ

【零細馬主で馬券下手】
予想通り、先行馬に有利となった天皇賞。皐月賞の逃げ馬ほど
の力はないユメノシルシは、楽に単騎では逃げられず
折り合いがついていたエリモエクスパイヤは絶好の位置どり。
直線思わず声が出たが、単勝、馬単が馬券の中心だったので
メイショウサムソンの差し替えした根性に恐れ入るしかない。
父オペラハウスだし距離が伸びても大丈夫、と考えたにも
かかわらず、沈んだ菊花賞の敗因を、もう一度精査すべきだ。
三連単で30万円というのは、意外とつかないというのが
個人的な見解だが、まあ予想の方向性は間違ってはいないので
よしとする。エリモ、福永、大久保師の「気まぐれジョージ」
ぶりの時代は、まだ知らなかった、ということで。

【肝硬変への道】
Ch. Margaux ‘97(ボルドー)
Rubesco Riserva ’87 Lungarotti(ウンブリア)
サンジョベーゼ70%とカナイオーロ30%
20年の時を経て、熟成というよりもこなれた感じ。
あんまり置いておくと古くなっちゃう、ということで

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天皇賞(春)大予想

【零細馬主で馬券下手】

前売りオッズがファンの混迷度をあぶり出す天皇賞。
今日も1800m以上のレースだと、とにかく前が止まらない。
後ろから来る馬はいらないと考えるべきだ。またメイショウ
サムソンは先行馬だが、ここで勝負になるためには菊花賞で
コンマ7秒の差が致命的だ。デルタブルースはもうすこし、
ソフトな馬場で時計がかからないと、スタミナが発揮できない。
ということで大外枠の先行馬エリモエクスパイアを抜擢する。
前走の日経賞は10着。まだ若い4歳馬が折り合いに欠いた
というのが敗因で、福永Jに手替わりすることになり、入念に
稽古をつけているだけに、人気が下がった今回が買い。
京都とも相性がいいだけに、3着までにはいる確率は高い。
去年も注目したトウカイトリック。ディープインパクトが
あまりに強かったので影が薄いが、去年末から力をつけて
きている。前走の阪神大賞典も出遅れてクビ差ならば、
問題はなかろう。3連勝中のネヴァブション。菊花賞が10着。
敗因は仕掛けどころで動けなかった不完全燃焼のレースぶり。
こちらも0.5秒差なので問題ないと見る。武豊がいない明日、
安藤勝己のアイポッパーはやっぱり押えておきたい。それに
ちょっとだけユメノシルシの逃げ残りにも期待する。

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ラジオCMグランプリ

【ラジオデイズ】

「第1回ニッポン放送CMグランプリ」の審査員をやる。
これは昨年4月から、今年3月までにニッポン放送で放送
された全CMを対象に、四半期の選考会を経て23作品が
ノミネートされ、最終審査をするというもの。広告会社の
ラジオ局長、作詞家などのお歴々にまじっての参加である。
実はラジオCMの選奨というのは、GALAXY賞にはなく
民放連や広告会社が行なっているが、受賞作品はいきおい
作品の完成度は高いものの、あまり聞く機会がないCM、
になりがちだ。ふだん着のCMが次々流れるということで
同じく審査員を務めた、うえやなぎまさひこさんは、
「ついついオンエア時間とともに、次のダンドリなどを
思い浮かべてしまう」と苦笑するくらい。やはりFMで
聴くものとはおのずと異なり、面白かった。初回という
こともあって、審査員のみが参加するクローズドな審査会
であって、RABJがやっているラジオCM好感度調査
ともひと味違う、有意義なイベントになれば面白いと思う。

お昼時の集合だったので、早めにニューオープンの新丸ビル
に行ってみたが、ビルを取り囲む行列にギブアップ。
各局のカメラが待ちかまえていて、映り込まないように
逃げ回る。TOKIAの地下を通って、行こうと思って行って
いない店がまだまだあることにがく然。

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メガバンク不信

加入している「日本シガー愛好家協会」が「日本葉巻愛好家
協会」と名前を変えた。先日会費の振り込みのため、口座番号
はどうせ同じだから、旧組織名の振込カードを利用した。
すると、みずほ銀行のセンターから電話。曰く「振り込みした
支店の為替係まで連絡して下さい」。そして何か間違えたか
と、電話をすると、担当者が出て、「振込先の口座名が
異なりますので、振り込みができません」。えっ? だって、
とにもかくにも口座番号は、同じですよね。結婚して姓が
変わった人とか、どうなるんですか? と聞くとやはり
同様のトラブルはあるのだとか。そして「明日支店に来て
変更の手続きをし、手数料630円を支払って下さい」
とのこと。そんな急には行けませんよ。だって予定がある
のだもの。「そうなると、明日そのお金がセンターから
支店に戻ってきて、宙に浮いたままになります。それ以降は
手数料が840円になってしまいます」。あのね。もともと
振込手数料を払っているのですよ。そしてその何倍の手数料
を支払った上、もう一度振り込み直せということですか。
最終的に「上司と相談した結果、葉巻とシガーは、日本語と
英語で同じ意味ということで、今回はこちらで処理します」
ということにあいなった。体質改善をして、利益がたっぷり
出ても税金が免除されているメガバンクは、まだまだ
信じられないお役所仕事をしている。いずれにせよ今回の
教訓としては、振込先の名称が変わった振り込みカードは
すぐに捨てないと大変な事になるということだ。そんな
マニアックな事、約款とかを見れば載っているのかしらん。

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ピラティスとラジオ

【ラジオデイズ】
渡辺満里奈さんのインタビュー。何と8万部を
売り上げた大ヒット・ムック本のDVD版、
ピラティス道」が発売されるという。彼女とは
仕事上で付き合いは長いが、失礼ながら、スポーツ
からは遠いところにいた人である。動画でカラダの
動きが見えるような作品を出すまでに至った、という
ところには、かなりの努力が必要だったと思うが、
そこは彼女の事。「あんまり一生懸命じゃないから
続いたと思うんです」という肩の力が抜けたコメント。
だからというワケではないが、ピラティスで肩凝り
から解放されたそのポイントは、やはり肩甲骨。
カラダを鍛える、という面で考えると、鏡を見て
ナルシストになっちゃうんじゃないの、という質問に、
師匠である川名先生からは、鏡を見ないで、自分と
対話するように、と教えられたらという。なるほど、
インナーマッスルは、外から見えない筋肉だけに、
想像力が必要で、それだからこそ楽しい、というのは
ラジオに通ずるものがあると思った。
自分でフォームができていると思っても、ビデオに
撮ると情けない、というのはスキーやゴルフ、そして
スイミングでも経験済みだ。体操系は父親が体操の
選手だったにもかかわらず、僕には遺伝しなかった。でも満里奈ちゃん(人妻にちゃん呼ばわりもないが)
が4年でDVD発売できるのなら、とちょっと思った。
生涯ではじめて前髪を伸ばしたスタイルは、TVや
サイトではチェック済みだったが、実際に会うとまた
マダムな感じでステキ。でも何より姿勢がよくなった
のは歴然で、そこが何よりと感じた。

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大人のテーマパーク

【零細馬主で馬券下手】

G1の谷間なのに、東京競馬場は異様な雰囲気に包まれていた。
メインが終り、最終レースが終っても、帰ろうとする人は殆ど
いない。パドックでは馬が周回するが、G1並の観客の
視線は、鈴木淑子さんがインタビューする9人の騎手。
止まれの合図で騎乗すると、番組でお世話になっている
細江純子さん、そして横山、後藤両ジョッキーの3人が
誘導馬に乗ってパドック入り。先頭で入る、細江さんの
ニコラスベルが大きく後ずさり。後で聞いたところによると
馬がびっくりしたとか。やはり尋常な雰囲気ではないのを
感じ取ったのだろう。観客から声がかかり、手を振る往年の
名手達。パドックは静かにという原理原則が解き放たれ、
控えめにざわざわした雰囲気。本馬場入場後、スターターで
柴田政人調教師が赤い旗を振ると、スタンドの興奮は最高潮に
達していた。レースは競馬学校の馬ということもあり、
ゆるい流れで1000mが1分5秒くらい。しかし上がり
3ハロン35秒という時計で、「見せ物」の域を超えた迫力で
スタンドの全員が「感動した」と口々にいう大成功だった。
勝った河内調教師、何といっても53.5kgは凄いです。
検量室では谷中公一元騎手が「絶対出たい」と興奮し、
細江さんは、大丈夫かハラハラしたわと声をかけられると、
「私って騎手の時も、今でもやっぱり不安がられるのねえ」。
馬券を売らなくても、こんなに幸せな気持ちになれる競馬。
いつの間にか「オールドファン」になってしまった自分。
でも日本の競馬の醍醐味は、ゴール前で騎手の名前を叫ぶ
ところにある。役者が揃った今回の企画。第1回という事
だけれど、安売りしない程度にまたぜひやって欲しい。
【エセアスリートの日課】
ラン 5km

【肝硬変への道】
Champ des Roi'05(ボルドー)

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バブル20年一回り

【零細馬主で馬券下手】

大井競馬場のトゥインクル・レースにはじめて行ったのは
バブル全盛の20年前だ。お世辞にもキレイとはいえない
スタンドの指定席。お世辞にもおいしいといえない売店前で
お世辞にもガラがいいとはいえない人々が行き交う。
連れてってくれた「下町の暴れん坊」は、怪しげな連中と
タメ口をききながら「とっておきの情報」を教えてくれる。
均じゃない的場を本線に、人気薄の情報馬を買うと、不思議と
それが突っ込んできた。してやったりと配当を見ると、
30倍はあるはずが、10倍を切っている。金融関係に勤める
という「さぶちゃん」は100万円入る財布と、ヴィトンの
ポーチをふくらませたり、空にしたり。ご丁寧に財布の
中味のジェットコースターぶりを、その都度見せてくれる。
カクテル光線が映し出す「金あまり」。明らかに異常だった。
大井競馬の友R_A氏と共に、「エルダークラブ」の新しい
「XandD」の内覧会に参加。2号スタンドの6階にできた
会員制のラウンジだそうだ。六本木の往年の不二家系列の
ディスコ「キサナドゥ」をにおわせる造語。バーカウンター
を中心としたラウンジに、4人くらいの個室と、ペア観戦の
大部屋。L-wingの個室よりもVIPルームの度合いが高い。
年間の会費が50万円。会員になると開催中毎日誰かを
連れてこられる、ということだ。会員審査があるようで、
往年の「さぶちゃん」は、今羽振りが良くてもどうだろう。
お腹にたまる食べ物がまだ用意されていないということで、
空きっ腹では酔っぱらいそう。一杯1000円の生ビールを
飲むだけで、馬券はまだしも飲食の売り上げには貢献せず。
オベリスクライトをはじめ、軸馬がことごとく4着に沈む
体たらくで、帰りに大井町駅近くの飛竜菜館
という飲み物
食べ物が250円均一という、新宿ジョイパックビル並の
中華料理で、オケラ気分を盛り上げる。そこでパチンコは
いかにハズレを盛り上げるのかで工夫しているが、競馬は
優勝劣敗の世界。それでも敗者に優しいサービスを投入
すべきでは、という結論になり、大人しく週末の満員電車
に揺られて帰館する。バブルの再来とは言われるが、
その質は往年とは、全く違う事を理解せねばならない。

【肝硬変への道】
Stag Leap Merlot'00(ナパ)
あまりにビールばっかり飲んだので、家に帰ってから
チビチビやって、ついつい飲み過ぎる。

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皐月賞で800万

巷では、爆笑問題の田中氏が約800万の払い戻しを受けたと
報道されている。ボクは外れ馬券だから税金を納める必要がない。
一応人気薄のサンツェッペリンを買った証拠として、これは
アップしておこう。

【エセアスリートの日課】
スイム 1000m
ブレスト50mで時計を2本出す。34.0秒。

【肝硬変への道】

2005年のボルドーのプチシャトー12本セット
の中からCh.Champ des Roi’05

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ワールドエミネンスは2着

【零細馬主で馬券下手】

雨の大井競馬。仕事からは抜け出せず、ワンセグ観戦。
日刊スポーツの本紙海老原さんからも、久々の内田博幸騎手
ですねぇ、と声がかかる。調べたら一昨年の年末以来だ。
デビュー2戦目から3連勝の立役者でもあるコンビは、
好スタートから内にいれての3番手。フラフラしたりして
どうなるかと思ったが、最後はきっちり伸びて1馬身半差で
2着を確保。「前に乗った時よりも気性的な成長が見られ、
妹エミーズスマイルとは違った奥の深さを感じる」という
コメント。赤間調教師が、ずっと休ませずに使いたいと、
力説していたとは聞いていたが、そういうことかと納得。
去年は3着2回と、アテにならない印象だったが、今年は
5走して、2着と3着が2回ずつと馬券に確実に絡む。
2年間勝ちきれないもどかしさも、余裕が出てきたので
出来るだけ長く、無事是名馬を続けてもらいたいものだ。

【肝硬変への道】

2005年のボルドーのプチシャトー12本セット
の中からCh.Champ des Roi’05
肉が食べたくなる。

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悶絶の皐月賞

【零細馬主で馬券下手】

中山競馬場の内馬場。皐月賞の当日には障害コースを
開放する。フカフカの芝生に入るのは気持ちいいが、
お客さんは少ない気がする。皐月賞はパドックで
どうしてもアドマイヤオーラがよく見えず消して、
かわりにフサイチホウオーをやはり買う事にする。
逃げたら怖いサンツェッペリンと、落ち着いていた
ドリームジャーニー。そしてフライングアップルか
ヴィクトリーで迷いに迷う。15年G1勝ちのない
カッチーがヴィクトリーで勝つ春、などど前夜に
大騒ぎしたのを反省して、横山騎手の手腕に期待。
レースは一緒に見ていた、竹山、目黒の美女両名に
今日告示された船橋市議会議員に、斎藤誠候補という
同姓同名の二人が出馬していると、斎藤誠厩舎の
サンツェッペリンのケントク買いを自慢していると、
「そんなところにサインが隠れているなんて、誰にも
わかりません」と一笑に付され、JRA職員の知人が
「長い間馬券を買っている人とは思えない」と、
鋭いチェックを入れる。サンツェッペリンが逃げて
ヴィクトリーが早めに交わして、行った行ったの競馬。
そして猛然と追い込んできた安勝。えっと切ったのは
どっちだっけ。あれっ、ヴィクトリー。
しかも買ったのは3連単4頭BOXの24通り500円。
検量室前で松岡ジョッキーが、大声で「畜生」と叫び
ヘルメットを投げ捨てているのを見て、事の重大性を
認識する。160万馬券を500円分、つまり800万円。
いい夢を見させてもらったと、近藤オーナーの子息と
堅い握手を交わしたのであった。

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皐月賞大予想

【零細馬主で馬券下手】

堅く収まった桜花賞から一転混戦の皐月賞。
ジャングルポケットとは馬券の相性が悪かったから、という
ワケではないが、フサイチホウオーは初の中山で父同様、
1枠1番を引いてしまった。父もさる事ながら、産駒もまた
中山競馬場での成績がパッとしない。ダービーでこその馬。
負けなしで来て、さらに連勝街道を走るならゴメンナサイ。
今年のG1は残り全部安藤勝己から買います。
本命はアドマイヤオーラ。何といっても時計が優秀。
上がり3ハロンで33秒台をデビュー以降繰り出すのは
能力があってこそ。相手には逆転の可能性さえある
ココナッツパンチ。二走ボケさえなければのヴィクトリー。
この2頭が本線で、ドリームジャーニー、メイショウ
レガーロ、ニュービギニングまでを馬連で押える。

エミーズスマイルは秋以降にかけるべく、放牧に出たが、
兄はまだまだ走る。ワールドエミネンスは月曜日のメイン。
久々に鞍上が内田博幸ジョッキーに戻って勝負気配。
オベリスクライトは金曜日のC3に出走予定。引き続き
順調ということで、好走を期待したい。
フォーカルポイントはアエロホースでの水中歩行を中心に
復帰に向けて北海道で試練の時を過ごす。

【エセアスリートの日課】
スイム 1000m

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ニャンギラスとスープカレーとバーラジオ

「ラルテミス・ペティアント」のある、原宿のビラ・グロリア
というビルは由緒正しいビルである。バブル以前から、
「隠れ家」飲食店があり、伝説の「バー・ラジオ」があった。
そしてこのビルの中には、何故かレコーディング・スタジオが
存在したのである。ボクがそこに陣中見舞いに行ったのは、
おにゃん子クラブのユニットである「ニャンギラス」の
レコーディングだった。中森明菜も担当していたFさんが、
立見里歌のとんでもなく音程外れのボーカルに、「惜しかった」
と励ましながら、パンチイン、パンチアウトを駆使(懐かしい)
して録音していたのを、今なお鮮明に思い出す。その帰りに
「”ファースト”ラジオ」に寄って、レコーディングでの出来事との、
おびただしいギャップにノックアウトされた。その地下一階。
カウンターは往時のままで、ベルギービール屋が入り、今度は
そこがスープカレー屋(一応Curry&Barだそうだ)に、
変わった。「マジックスパイス」が下北に来て3年半くらい。
原宿界隈には他にもスープカレー屋が出来ていて、一過性の
ブームではないかも知れない。そして新装開店のせいか
ランチ・タイムは満員。インドネシア料理の「ソップ・アヤム」
が辛くなったというのがスープカレーの個人的な認識だが、
いずれにしても重厚なカウンターと思い出とのギャップは
埋まりそうにない。

【エセアスリートの日課】
スイム 1000m
バイク 5km

【肝硬変への道】
 
Stonehedge Zinfandel’03(ナパ)

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苦手なタイプ

どうも苦手なオヤジがいる。ズバッとモノを言うのだけれど、
それがエキセントリックでいて、周囲がついていけないのに、
なぜか人気のある人だ。もし上司とか、取引先にいたら
大変だろうなぁ、という人。「煮こみやなりた」での会話で、
あるレストランについて聞かれた客の一人が「あんなトコ、
前菜だけで出てきた」とバッサリ。OLがうるさいだの
盛りつけが上品過ぎるだの、サービスが気取ってるだの、
とにかく言いたい放題。揚げ句の果てに、油でやけどの跡も
ないようなシェフは信用できない、ときて人格者のマスターが
「それは料理が上手だからです」と流石の受け答えで収束
したけれど、まぁうるさかった。「ちょいワルオヤジ」以降
粗野な雰囲気がカッコいいといいう勘違いが横行している。
まぁ、女連れでレストランにいて、虚勢を張っているくらいなら
可愛いもんだが、都知事となるとやっぱりねぇ。

【エセアスリートの日課】
バイク 15km

【肝硬変への道】
 
Stonehedge Zinfandel’03(ナパ)

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新感覚のカレー

基本的に、あまり夜にカレーを外で食べようとは思わない。
家で食べるカレーが旨いし、タイ料理なんかだと、あくまで
シメに注文するという感じで、メインではない気がする。
たまーに、オーセンティックなホテルのカレーが食べたい
とか思う事はあっても、やっぱり選択肢はランチです。
ところが東京にはディナー・メインで営業するカレー屋がある
という事を知ったのが数ヶ月前。東中野に住む仕事仲間と
ランチをした時に「ここ有名らしいですよ」と教わった
のが「カレーリーフ」である。
厳密に言えばカレー屋ではなく、南インド料理店。ここは
日本人シェフが作る、日本人の舌に合い、限りなく本場の
味を再現する、という一見矛盾しているようかのコンセプト。
しかし結論から言えば、経験した事がないおいしさだった。
複数のスパイスを駆使して作るというものの、さっぱりした
味のせいか、感覚をとぎすませると、1つ1つのスパイスの
個性の主張が感じ取れる。まるでオーケストラにおいて、
ソロパートがフィーチュアされるようなものである。
今まで食べていたカレーでは、トータルとしての味はあっても
これほどまで複雑なハーモニーはなかった。こんなにカレーに
ショックを受けたのは、大学時代に恵比寿「キッチンボン」で
フライパンから作るカレーを食べて以来かも知れない。
店を出た後、何を食べたのか反芻できないくらいのさっぱり感。
カレー屋だと思えば決して安くはないが、インド料理店だから
こんなもの。今度は予約して名物料理である「ミールス」に
挑戦してみようと思う。

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桜花賞大予想

【零細馬主で馬券下手】

ウォッカのアタマは堅そうだ。唯一の敗戦である黄菊賞。
牡馬マイネルソリストのスローペースの逃げという展開に
よるものだけに、参考外といっても過言ではない。
勝ってダービーというプランもあるらしい。それはさておき
ここでは負けるワケにはいかないだろう。1強と考える。
ダイワスカーレットは大外枠というよりも、どこかアテに
ならない雰囲気で、スカーレットブーケ産駒の桜花賞での
勝負弱さがどうも気になるのだ。アストンマーチャンも
この距離が不安。単にマイルに不安ではなく、スタミナより
スピードに勝るタイプだけに、新しいコースと使い込んで
タフになっている馬場がネックであろう。
「アタマ堅けりゃヒモ薄い」この格言をモトに、馬連の
相手には、カタマチボタン、レインダンス、カノヤザクラ
ニシノチャーミー、そして押えにショウナンタレントと
エミーズスマイルで勝負する。

【エセアスリートの日課】
スイム 1000m
バイク 5km

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「ムッシュ」の条件

「フランスには3000万人のムッシュがいますが、日本で
ムッシュといえばこの人だけ」というのは、かまやつひろし
さん登場時の紹介コメント(阪神ファンのボクにとっては
吉田義男監督ははずせない)。しかし六本木「ボンムッシュ」
のシェフもムッシュと呼ばれている。偉そうというよりも
愛すべき人、というのが日本人でムッシュと呼ばれる人の
必須条件と思わせる人柄。5周年を迎えたパーティで、
ランチやディナーの常連たちが集ったが、何と美女の多い
事だったろうか。「きれいどころが集まりますよ」なんて
いうパーティは作為的な動員であることが殆どだが、
自然発生的にこれだけの美女を集めちゃうのは、やはり
ムッシュの必須条件に違いない。
バーベキューの酒池肉林の上、事務所のご近所さんと
も邂逅。やはり人を結びつける「休みどころ」が、
レストランなのである。

【エセアスリートの日課】
バイク 5km

【肝硬変への道】
持っていったCepparello’00(トスカーナ)他

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USEN440も改編

【ラジオデイズ】

某USEN幹部と久々の会食。彼はミッドタウンに引っ越したので、
そこに勤務する人々の苦労話や、いろいろな人の消息の話
などで盛り上がる。会社としての有線音楽放送の事業比率の
低下(他の事業の飛躍的な伸びからいえば当然)がありつつ
時代に即した変化などについてもいろいろと話す。
自分が導入した海外FMの変更、東京でFM802をはじめとする
JFL系列局が聞けるようになったなど、この4月からの
「USEN440」で聞けるラジオ番組の変化はとても大きい。
果たしてどれくらいの人がそこに着目しているのだろうか。
FMは区域外再送信に関して、柔軟な姿勢を示しているが、
AMはまだ頑なな感じ。もちろんCMがBGMに差し替えられる
という技術的な問題があるにせよ、結構大きく舵が切られた
気はする。個人的には殆ど聞く機会がなかったCROSS FMを
しばらくは事務所で聞く事にしようかと思っている。

【エセアスリートの日課】
バイク 5km

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西麻布ゼフィーロ閉店

去年の2月にランチで訪れて以来ごぶさたのZeffiro。
高樹町界隈は、最近本当に通過や経由する事がなく、
行こう行こうと思っているうちに、ホームページで閉店の
知らせを聞いて、押っ取り刀で再訪を決めたのである。
水牛のモッツァレラと「桃太郎」のカプレーゼ
アワビとウニをのせた聖護院カブラのコンソメゼリー
ホワイトアスパラガスのムニエルのザバイオーネ添え
オマール海老を和え、ビーツ詰めのトルテリーニ
ノドグロのグリルと緑豆のスープ仕立てに野菜チップ
イベリコ乳飲み豚のロースト、ハモンイベリコ・ソース
などのシェフのコースを堪能。フランスとイタリアの
国境線上を往来するような料理を満喫。
ノドグロなんて、デパートで先日あった島根県名産品展
ぐらいしか普通入手できないが、加工品以外では久々に
食べた気がする。野菜は主張し過ぎないマイルドな味わい。
味が濃ければいいというものでもないと思った。
代表の西部さんとワイン談義や今後の話などで盛り上がる。

【肝硬変への道】
 
 Fossacolle Brunello Di Montalcino'99(トスカーナ)
前回はデフュージョンを飲んだので、今回は本チャン。
しかしブルネロを飲むのは本当に久々だが、やはり凄い。

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選挙とネット

28年前の4月。大学入学のため東京にやってきたボクは、
入居予定の物件完成まで3日ほど、新宿に住む高校の同級生の
アパートに居候をした。朝NHKをつけて見たものは、関西弁で
放送禁止用語を連発する浴衣姿のオカマ。エイプリル・フール
には遅いし、電波ジャックかと思ったら、都知事候補の東郷健
だったのである。同窓生でもある事に衝撃を受け、2人で顔を
見合わせたのはいうまでもない。そのあと入学の手続きのため、
新宿公園を横切ると、そこには自転車の荷台にノボリを立てた
秋山祐徳太子が通り過ぎていった。それ以来都知事選になると
泡沫候補が気になって仕方がない。今回は内田裕也以来の
政見放送パフォーマンスがあったということが、ネット上を
賑わせている。YouTubeサイトのバイラル効果によって、
知名度をあげたこの候補。当落はさておき、新しい選挙戦の
ありかたとして、後世に名を残すことになるだろう。
電波を使った政見放送を提案したのは、去年亡くなった
青島幸男だが、その節目に新しい選挙のあり方が生まれた
というのは興味深い。いずれネット上の選挙活動が主流に
なる日がやってくるのかも知れない。

【肝硬変への道】
 Stonehedge Zinfandel’03(ナパ)

【エセアスリートの日課】
スイム 1000m

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