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"20an deja"でロオジエ

表題はクロード・ルルーシュの映画「男と女」の続編で、
20年後の同窓会みたいな、世紀の駄作だが、「既に20年」
というタイトルだけはなかなか秀逸。結婚記念日は必ずココに
するとはりきっていた山室さんに影響されて、でもないが、
銀座の「ロオジエ」。ここもオープンからすでに20年である。
そうそう来る機会があるワケでもないし、新しいシェフの、
ブルーノ・メナール氏おまかせのコースにする。

まず席についてアペリティフと共に出てくる芝エビ。
アミューズ、の胡瓜をはじめとする各種の野菜やハーブを
細かく刻んで、タルタル帆立の上に添えたもの。あさりを
中心としたソースがかかっている。
マグロの片面を直火で焼いた前菜。つけあわせはパッション
フルーツで、細—いアサツキが効いている。
フォワグラの軽いソテーを中心として、ソースに濃厚な
赤ワインソースをあわせたもの。マッシュポテトを真珠大に
して揚げた串刺しがおしゃれで可愛い。
房総の大きなアワビを一度ソテーして、切ってから焼き色を
つけたものは、ガツンとくる緑のソースが鼻孔をくすぐる。
フィレ肉のステーキに、インカ芋を裏ごしして固めたものや、
とうもろこしと野生アスパラのフリットのつけあわせ。
これにチョコレートのケーキやら、チーズやら(当たり前
とはいえエポワスをはじめ全ての熟成度合いが完ぺき)、
おそるべき種類のワゴンのプティフールまで何とか完食。
細かく書けばキリがないが、とにかくザラリと舌に触れて
そこから溶ける塩の振り方、食材への火の通し方、そして
単品にもなりうる凝った付け合わせ、フランス料理の神髄
ともいえるソース。非の打ち所がない。もちろんサービスも
ほどほどな丁寧さだし、ワインのセレクションはわかりやすい
ものばかりだが、決して無茶な値段ではない。

ご接待が多い雰囲気だったが、記念日だと予約時に伝えると
ちゃんとデザートに「BON ANNIVERSAIRE」と入った
焼き菓子のプレートをつけてくれた。アラカルトで組み立てる
というテもあるが、結論から言えば、2種類の他のコースに
比べて「おまかせ」はドキドキ感が違った。

【肝硬変への道】

Vosne Romanee Les Sochots ‘99(ブルゴーニュ)
行った事のあるロベール・アルヌーにする。

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