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岡山にて

【ラジオデイズ】

昨日から民間放送連盟賞の地区審査会で岡山にいる。
学生時代にOLIVE4号の「イタメシ好きに悪女はいない」
という特集取材以来の岡山市。気合いの入ったラジオ番組が
めじろ押しの中、ラジオを生業にしていながらも、
教えられる事、発見をする事も多い。各局の制作者と会って
有意義な時間を過ごしている。会えば「特に若年層における
ラジオ離れを食い止めるのには、どうすればよいか」という
話になるのだが、ひとつ気がついたのは、今の子供たちは、
言葉を覚える物心つく時期から「ゆっくりと話してくれる
語り」に接していないのではないかということ。核家族化で
老人のゆっくりとしたペースが、家庭を支配する事もなく、
子守歌や、読み聞かせで、想像力を養う事もなく育った若者。
メールの早打ちが得意でも、実は沈黙の間が苦手だ。
テレビは早いテンポの会話にはテロップを入れてくれるし、
みのもんたは、じっくりと溜めて、溜めて話してくれる。
しかしラジオはイントロに納めるため、早口で情報を入れ
聴覚による情報咀嚼能力が高いラジオ世代が、同じ価値観の
人たち向けにコミュニティを形成している。若者に想像力が
なくなったのではなく、スロー・コミュニケーションを
世の中全体が排除しだしたのだ。アメリカのFMラジオの
テンポが好きだったボクは19cm/minのオープンリールを
38cm/minで編集できるほどになったが、そのことを
次世代に押しつけてしまってはいなかったのか。
その反動としてワンフレーズ・ポリティクスの手助けを
してはいなかっただろうか。メディアの役割としての
ラジオは変容している。とっくにわかっていたことだが
何か目からウロコが落ちる思いがした。

【肝硬変への道】

酒一筋 純米吟醸 雄町(岡山)
歓の泉 大吟醸(岡山)
赤磐雄町は雄町の原酒で岡山の狭い地域で作られるそうだ。
やっぱり地元に来るとそんな蘊蓄もリアリティをおびる。

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