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September 2007

スプリンターズS反省会

【零細馬主で馬券下手】

スプリンターズSは、思ったよりも大雨に購買意欲が半減。
重巧者と呼べるほどの馬も存在せず、結局は前夜予想の
1 インフルエンザ禍で入厩の遅れた馬は調整不足
だけを手がかりに休み明けの馬をはずして買う。パドックで
アストンマーチャンがかなり落ち着いていたことと、飛びが
早送りのように細かいことで、重馬場にも対応できそうと
思い、クーヴェルチュールから1点買い足すことにした。
しかし思った通りのアストンマーチャンの逃げだが、まさに
中舘騎手の勝ちパターンともいえる展開にやられた。
彼もすっかりオッサンになってしまったと、年齢をチェック
してびっくり。安勝や安光、出津などに次ぐ大ベテランだ。
ツインターボやヒシアマゾンの頃はまだ20代ということで
ずいぶん若いイメージでいたのだが、それだけ長く競馬
やっているということである。中山まで自転車で行くという
計画も今日は雨で断念。江戸川を自転車で渡れる橋が、
なかなかわからず、苦労してルートを調べたのに…。
オベリスクライトは、火曜日に休み明け2戦目を1200mで
使うことになった。

【肝硬変への道】

開運 ひやおろし(静岡)

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スプリンターズS大予想

秋のG1第一弾。幸先の良いスタートを切りたいものだ。
どの馬にもチャンスがある抜けた馬がいないメンバー構成。
前売りオッズも迷いが見られるだけに、配当の妙味はある。
1 インフルエンザ禍で入厩の遅れた馬は調整不足
2 ハイペースは必至で時計の裏付けは必要
3 前残りだけではなく、差しも決まる馬場状態
ということは今回の中山開催で裏付けられている。そこで
休み明けの馬は消去法ではずしておきたいものである。
サンアディユが一番手といいたいところだが、ゲートの出が
イマイチでG1で通用するのかどうか全幅の信頼が置けない。
ぶっちぎって勝手も不思議はないが、惨敗もあるので押えまで。
3連単を買うならば2着,3着にはマークしなくてもよい。
アストンマーチャンも前走の負け方が気になる。早熟かも。
それならば本命は思いきってクーヴェルチュールでいきたい。
1200mは5勝。3歳牝馬はデータ的には不利だが、今年は
外国馬もいないし、スズカフェニックスが仕上がっていない
など運が味方してくれるかも知れない。相手は松岡騎手の
アイルラヴァゲイン、初距離ながらもキングストレイル、
あっと驚くエムオーウイナー、そして押えにサンアディユで
馬単を中心に、馬連押えで幅広く買いたい。

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作曲家には2種類ある!?

猫になった虎のイラストと共に「甘えるな!」という阪神の
球団社長の談話が日刊スポーツの一面で踊る大阪を後にし、
大相撲のリンチ疑惑が一面を飾る東京で仕事モードに戻る。
服部隆之さんのインタビュー。ギョーカイで劇伴という、
映画やテレビドラマのオリジナルBGMの制作話を聞く。
作曲には2種類あって、メロディーラインを創るものと、
曲の全体を創るものがあり、編曲は前者から後者へと繋げる
作業で、CM音楽や劇伴は後者にあてはまるということだ。
基本的にピアノを中心に音楽をやってきた自分としては、
いろんな楽器が同時に奏でるそれぞれの音を聞き分ける
というならまだしも、創り出すというのは信じられない
才能で、ただただ畏怖の念を持つばかりだが、それにプラス
発注元の映画監督などとのコミュニケーションで、いかに
抽象的な言葉を具現化する音の塊に置き換えるのかが必要
という話には、ラジオ番組などの制作にも共通すると痛感。
ワインと日本酒が好きという所で意気投合し、ぜひ一度
ご一緒したいものだと思った。

【肝硬変への道】

Ravenswood Merlot‘04(ナパ)
待ち合わせのためのバーでカリラとブルックラディを
1杯ずつ飲む。すっかりアイラにはまっているかも。

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京野菜と龍虎

京阪三条駅側のKYOUENにある「カノビアーノ京都」。
今まで京都に来た時には、せっかくだからと京料理の店を
訪ねたり、いきつけの「志る幸」や「瓢亭」などでお弁当を
食べることがお決まりだった。しかし先週会ったばかりの
植竹シェフのシズルあふれる京野菜話に感化されて、前から
行きたかったカノビアーノ京都のランチコースを予約する。
同じ小松菜でも深みが違う。全国区となった水菜とは違う。
間引いた人参の葉っぱもまた違う。そして間引いた大根の
ジューシーさのみずみずしさが違う。鹿の生ハム、魚介類、
イベリコ豚、などさまざまな調理法のコンビで「つけあわせ」
という脇役を演じながらも、丁々発止の合いの手を入れる。
植竹さんが言っていた「イタリアでは近所の市場で日本より
おいしい野菜が手に入るからマンマの料理が十分うまい。
だからレストランで出す野菜は、となりの畑で作っていて
一般には流通しないものでおいしいものを出す」という話を
具体的に京都で体験した。観光客の足元を見る、形ばかりで
食い足りない「京料理」の迷店も多い中、同じくらいの値段で
もっといい「京野菜」を食する事が出来るのはここである。
もちろんカラスミがアクセントの冷製カッペリーニという
カノビアーノの定番もちゃんとコースに組み込まれていた。

【肝硬変への道】


Tocai Friulano ‘02(フリウリ・ヴェネツィア。ジューリア)
トカイといえば甘口だが、貴腐ワインにも近く、イベリコ豚
にもあい、白身魚や海老、キノコ類にもマッチした。
真澄 あらばしり(長野)
大治郎 純米吟醸(滋賀)
花垣 有機純米吟醸(福井)
夜はタコや平目、松茸の天ぷらなどとともに日本酒。

本拠地のジェット風船

甲子園観戦は不甲斐ない試合で3位もあやうい

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幡ヶ谷の隠れ家

幡ヶ谷は京王新線が地下駅のためか、目立った建物が駅前に
ないせいか、非常に地味な印象がある。通勤途中や帰宅途中
にでも、ちょっと寄っていこうかと思うような店は少ない。
せいぜいタイ料理の「セラドン」くらいなものだろうか。
(それも笹塚との中間辺りにあるので決して駅前ではない)
北口側は六号通り商店街という、賑やかな商店街があるが、
あまりに地元密着なため、出勤途中にわざわざ訪れる感じ
でもないのだ。そんなところに以前初台交差点近くに
あった「セヴレ39」が移転したという。しかし検索した
地図がうろ覚えだったせいか、閉店後見つけられず撃沈。
駅の北側出口すぐの、内モンゴル料理「青空」という
ちょっと面白いカウンターだけの居酒屋を偶然見つけ、
ラム肉を肴にビールをつまむんで仕切り直しとなった。
今回は携帯に地図を送って、絶対フレンチがなさそうな
路地を入って、ようやくそこに辿り着いたのだった。
向かい側は大衆食堂「スタンドレストランはたがや」。
カレーライス400円という貼り紙が「セヴレ39」からも
丸見えである。しかしその昔の中途半端に広い喫茶店を
改装したのとは違って15席ほどの小体で小綺麗な空間だ。
肝心の料理は、オーソドックスな料理を、真っ当に作った
という以前の印象は全く変わらない。値上げした時期があり、
その間の料理を食べていないので比較はできないけれども、
パリのビストロでもこの値段でマトモなものは食べられない
かもしれない昨今、東京に住んでいて良かったと思わせる
ものである。注文を取る伝票が昔のままで、その下に仏語で
店名の「本当に!?」を盛り込んだ会話文が書いてある。
「もし料理に驚きがあったばなら、セブレ」正直なところ
びっくりするようなヒラメキの皿はない。しかし日常会話で
使う言葉のように、普段遣いができる近隣向けである。
出勤途中のランチに寄るのも悪くないが、11時30分から
だから、かなりの社長出勤じゃないと無理だろう。もう少し
夜遅くまでやってくれると良いのだが、この微妙な立地で
なかなか難しいかも知れないと感じた。

【エセアスリートの日課】
スイム 1000m(6割がパタフライ)
バイク 30km

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飲食店を見分けるカン

事務所近くの九州料理屋でランチ。店のいい悪いは
雰囲気で見分けられるのが才能だと信じる私にとって
最近出来たばかりのその店。建物の雰囲気が良すぎ
何となくイマイチの予感がしていた。しかし今日は
妙齢のこじゃれた女性で店が繁盛している様子。
味と財布にはシビアなのはこうした人たちだから、
自分の見立てに間違いがあったのかもと思い直し、
(というよりその女性達につられて!?)意を決して
入ってみる。夜にはあまり混んでいないその店。
慣れないオペレーションで店員の動きに無駄が多く、
「10月の1カ月は修業し直しで休む」という貼り紙。
嫌な予感がしたが、やはり揚物の脂に当たったのか
食後にもたれて気持ち悪くなってしまった。大量に
作り置きした揚物は、明日のランチにも出るようで、
厨房の端に積み上げられていたのを出る時に発見。
やはり自分のカンは信じなくてはならない。

【エセアスリートの日課】
バイク 25km

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どないなっとんねん

全く惨憺たる状況である。
このブログであまり阪神タイガースの話題に触れる
ことはないのだが、40年来の虎ファンとしては、
束の間の夢を見させてもらったというところだろうか。
冷静に考えてみると、チーム打率と防御率が最下位で
得点よりも失点が100点以上多い球団が首位、なんて
おかしすぎるのだ。ニッポン放送の解説で板東英二氏が
クライマックスシリーズのおかげででモチベーションを
保てたうえ、上位球団相手に「勢い」で連勝しただけで、
チーム本来の力では最下位球団でさえ正攻法で負かせる
ほどの実力さえ持っていない、と言っていたがその通り。
手元にある27日の甲子園での中日戦のチケット。
オークションにかけたい気分だが、野球少年でもあり、
小中学校連合体育会の会場など、その土を踏んだ球場が
今年のオフからリニューアルされるので、古くて狭い
甲子園を脳裏に焼き付けに行こうかと思う。

【エセアスリートの日課】
バイク 25km

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フォーカルポイント引退

【零細馬主で馬券下手】

フォーカルポイント号がようやく引退する事になった。
「まだ引退していなかったの?」というのが普通の
感想であろう。もし自分で所有する事がなかったならば、
3年前のダービーの段階で、「過去の馬」になったはず。
持ち馬の中でのはじめての重賞優勝馬。そして何よりも
クラシック戦線に乗って、ダービーにも出走し夢を見せて
くれた馬である。2004年の春のクラシック戦線といえば
異常に時計が早く、故障する馬が続出したのだが、本馬も
脚元との闘いで、古馬になってからは自己条件のみ1勝。
通算成績15戦で3勝という成績である。
「栄光の名馬」に取り上げられる事はないだろうが、
上がり33秒台の強烈な末脚をデビューから武器にして
京成杯でキングカメハメハに競り勝った馬だけに、
少なからずファンがいたのも事実。冒頭で「ようやく」と
書いたのは、河野調教師の熱意で在厩していたものの、
脚元の様子から、再起は強調できないものだったから。
結局アイルランドTの口取りでも、興奮した馬と別々に
写真を撮り、馬に寄り添う事すらできなかったのは残念だ。
デビュー半年間の興奮、そしてそれ以降3年半にわたる
引退の瀬戸際にいる長い日々が終わった。飼い葉代の
請求書から名前が消える事で、脱力感が襲うであろう。

今年はローカル競馬を無難に乗りきり、秋の中山開催も
堅いところに的を絞っているせいか好調である。
恒例の初心者教室でも、予想的中で何とか面目を保った。

【肝硬変への道】

開運 ひやおろし(静岡)
あまりの暑さに、今年のひやおろしはこれからが本番とか。
そのせいか「ぬるおろし」になっている気がする。

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若駒たちの動向

【零細馬主で馬券下手】

ダイナミックスターがどうやら連闘するようだ。前走は
減量騎手に替わって控えた結果着外だったが、それでも
3番人気であった。そして明日の専門紙にもそれなりに
印がついている。競馬ブックには「芝向きか」などという
コメントがついていたが、果たしてどうなのか。
今後に向けての試金石となるレースか知れない。

アメリカの当歳が馬鼻肺炎とウエステナイル熱のワクチン
接種をしたようで、請求書が送られてきた。地球温暖化で
この病気が日本に来るのは時間の問題といわれるが、
蚊が媒介して、カラスなどの鳥類が増幅させるといわれる
この病気、ずいぶん前に馬にも死亡例があるようだ。
馬用ワクチンはあっても、ヒト用のまだないが、蚊によく
刺されるボクにとっては、馬が羨ましい気もする。

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携帯とラジオ

「GALAC」でDWANGO帽田基資氏のインタビュー。
ソフト制作の立場からCPへ転職した人なのだが、携帯と
音楽産業との軋轢の時代から、協調の時代への変遷を聞くと
古くは貸レコード新しくは音楽配信における、不可逆な
時代の流れをなぞるようで面白い。携帯自体がメディアで
あることは誰もが否定しないところだが、権利者の保守的な
意識、著作権のクリアを阻む法的整備、問題は沢山あっても
そこに消費者にいる限り、必ず道は開けると信じて行動する
人の存在はくてはならない。こうした中でラジオの役割は
いったい何なのか。そこまで突っ込む前に時間切れとなった
のだけれど、携帯メディアはやはり長時間のアクセスには
向かない事がわかった。というのも「携帯発のヒット曲は
どんなものか」という問いに「典型的な例はケツメイシの
サクラです」という答えに集約される。つまりキャッチーな
イントロ、いきなりの大サビ、45秒以内で曲が理解できる
というスタイルだというのだ。いわゆる面白い着ボイスも
しかりである。ワンセグのテレビ視聴、携帯のラジオ聴取に
関してただ流れているというのではなく、一工夫が必要な
段階に来ているのは間違いないだろう。

【エセアスリートの日課】
バイク 25km

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行き着くところは京野菜

代官山カノビアーノの植竹隆政シェフのインタビュー。
パーティやイベントであいさつする事は時々あっても、
じっくりとお話をするのは久々である。聴く内容といえば
やはり京野菜への傾倒ぶり、これに尽きるだろう。
もともと野菜に対する情熱は並々ならぬものがあったが、
結局は値段が高くて鮮度が低い、輸入モノのイタリア野菜と、
地産地消の日本の野菜を比べた場合どちらが、ということで
後者を選択し、他の地方にはないみずみずしさと特徴のある
京野菜にたどり着いたという。もはやイタリア料理という
カテゴリーではないかも、というカノビアーノ京都は北区の
鷹峯の樋口農園の野菜を使っている。5年前に植竹氏が
食べた蕪に衝撃を受け、支店まで持つようになったという。
(カノビアーノ東京などそれ以外の店舗はあくまで系列店)
とうもろこしはお湯を沸かしはじめてから収穫しに行き、
白菜の花や間引いた野菜など、絶対に通常の流通では入手
できないものを皿に添える。オリーブオイルをかければ
イタリアンですよ、と本人は謙遜するが、マンマの味より
おいしいリストランテには自家栽培の野菜があるという
本場のイタリアンに肉薄するためには欠かせないことかも
知れない。最近話題のブランド野菜も聞いてみたが「泥が
ついているだけでたいしておいしくない」と手厳しい。
ミッドタウン出店のおかげで、なかなか予約が取れない
本店が、もともとの常連のたまり場として混雑緩和が
はかられたとのこと。テレビ的なコメントをするシェフ
ではないけれど、必ずガラス張りの厨房にいる植竹氏に
また会いに行かなければなるまい。

【エセアスリートの日課】
バイク 25km

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ヤフオク落札から3年

3週間ほど入院したイプシロンを引き取りに行く。
正直なところ車検も近いし、税金も10年を過ぎたことで
高くなるし、マニュアル車ということで家族からはあまり
評判は良くないし、どうしたものかと考えていた。
果たしてかかりつけのFLMCの努力によって、新しい部品を
発注する事なく、格安の修理ということで、もう少し乗って
みようということになったのだが、どうやら最近めっきり
旧式ランチアイプシロンの登録台数が減っているらしい。
ユーロ高による部品の高騰。これはクラシックカーでない
ことから、OEM生産が進んでいないことが大きいらしい。
かえってA112あたりの部品の方が豊富にあるそうだ。
あとはECVTといわれるオートマの不具合。正直なところ
イタ車の10年前のオートマなんて絶対信じないから、
マニュアルにしたので、さもありなんというところだが、
ウチの車が入院するきっかけとなった、ガソリンポンプが
割れるというのも、部品取り車の全てで発生しているとか。
急激にタマが減っているということで、プレミアがつくか
どうなのか。デザインもいいし、エンジンは軽やかに回り
走行性能もいいのだけれど、日本受けはしないのだろうか。

【エセアスリートの日課】
スイム 1000m
バイク 25km

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天高く馬肥ゆる秋となるか

【零細馬主で馬券下手】

ようやく、馬インフルエンザも沈静化に向かいつつあるようで
中央競馬も、南関東も、入厩退厩の馬の移動が再開されつつ
あるようだ。それにしてもひたすら忍耐の1カ月間。なんだか
棒に振ったという感じだった。オベリスクライトは台風の日に
復帰緒戦で7着。しかし直線での脚色などに見どころありと
調教師が判断。連闘となる今開催は登録があるものの、無理を
しないでパスし、10月初めの開催で更なる上積みを期待する。
同じく大井のディアオードリーも短期放牧先から、すぐに帰厩
できるように仕上がっているらしく、ワールドエミネンスも
気性的な成長が放牧先で見られるとか。10月中に3頭だし
となるかも知れない。ディスパーロは美浦に帰厩。こちらは
9月4週の中山開催あたりが目標とか。大将のフォーカル
ポイントは、ノーザンファーム空港牧場の坂路で時計を出し
はじめている。6歳の今年中にはターフで見られるだろうか。

【エセアスリートの日課】

バイク 20km

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先進国とは思えない自転車文化

自転車雑誌「ファンライド」の取材。
自転車通勤そのものをもう一度見直すきっかけとなるが、
気がつけば10年近くも自転車通勤をしていたのだった。
エセアスリートという言葉が言い表すように、無理に記録や
目標を設定せずにだらだらやってきたからこそ続いた10年
なのだが、とにかくここ数年で環境は変わった。99年の夏
映画「メッセンジャー」の公開で、一気にブームがくるかと
思えばそんなことはなく(バイク便は自転車に変ったが)、
「自転車ツーキニスト」の疋田智氏が出始めた頃になった
ここ2〜3年で急に通勤自転車が増えたような気がする。
自転車の数が増える事で、マナーの悪いサイクリストも増え
車道を逆行する自転車も倍増している。だいたい道交法の
自転車の定義があいまいなままで、実情を知らない官僚が
「自転車は車道から締め出し歩道に」という短絡的な思想を
持っている事も危険である。ママチャリという非常に特殊な
乗り物が大半を占める日本。世界水準である20km/h
もしくはそれ以上のスピードが出る自転車を同時に捌くのは
無理な話だし、都市部に自転車専用道を設置するのはまた
至難の業である。欧米では歩道通行絶対禁止で、一方通行の
逆行も認められない。現状のオールマイティに走れる日本の
自転車通行規制も考えないといけないだろうが、それよりも
自転車事故を起こしてしまった場合の厳しい罰則(クルマと
同じ)などを含めて、しっかりと法規やマナーを教育する
べきであろう。これは一般人だけではなく特に警官に対しても
いえる事だ。いちいちは書かないが「車道は危険」しかアタマ
になく、事故を誘発するより危険な状況への指導をする愚を
繰り返すくらいなら、車道を逆行する自転車を無視しないで
もらいたいものだ。

【エセアスリートの日課】

バイク 25km

【肝硬変への道】

Le Volte '05(トスカーナ)

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スイーツ三昧

ピエール・エルメ氏の新作の取材でHotel New Otani。
パティシェとして、日本でもすっかり有名になった彼が、
今年のクリスマスケーキなどをはじめとする芸術作品を、
プレゼン。デザート・バイキングよろしく試食する。
黒トリュフのケーキやマカロンなどは、その香りの意外性と
スイーツとしてのマッチングが想像の範囲内だが、それでも
食体験の違いによっては許容の度合いが人によってはかなり
異なるのではないだろうか。それ以外にも斬新なものが多い。
舌が肥えているというよりも、例えばオリーブとチョコを
一緒に交互につまみながら、継続的に酒が飲めるボクのような
人間でないと、拒絶しかねないものとか、グリーンピースの
スイーツとか、文化的に未体験のハードルの高いものとか
非常に興味深かった。わかりやすい甘さでないとスイーツ
ではないとか、あんまり甘くなくておいしい、などという
味覚の人には、どうなのか。プレスの女性が中心だった
だけに、ただひたすら食べ続けている珍しい男性陣としては
ちょっと気になるところ。しかし他では絶対に食べられない
ものばかりであることは間違いない。

【エセアスリートの日課】
スイム 1000m(9割がパタフライ)
バイク 20km
これでは大量摂取した糖質はとうてい燃やしきれない。

P9120089

わかりやすい3種の濃厚チョコ系

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ハイチーズがなくなる!?

DIME編集部の副編集長とライターさんのインタビュー。
当然最新ガジェット話では、既に予約したi-pod Touch
中心に盛り上がる。アメリカで話題のi-Phoneは基本的に
発売に時間がかかる上、CDMA対応のため重量が重くなるし、
あまり現実的ではないと思うので、9月28日が楽しみだ。
携帯プレーヤーの分野では、あまりにi-Podの一人勝ちぶりに、
影が薄くなってしまったSONYではあるけれど、デジカメでは
びっくりする機能が新しいCyber-shotに搭載されるとか。
題して「スマイルシャッター」。カメラが笑顔を認識して、
自動的にシャッターを切るというのだ。気まぐれな赤ちゃんの
折角のシャッター・チャンスを逃がしたり、構えた作り笑い
ではない自然な笑顔が撮れるということで、さらにプロの
領域に迫る機能は、フィルムではなく、デジカメならでは。
そしてSONYではではないだろうか。

【エセアスリートの日課】
バイク 20km

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鬼門はヒースロー

行きの飛行機は、関空・ヒースロー経由グラスゴーという
経路。現地コーディネーターから「絶対にヒースローで
荷物をピックアップして、再チェックインすること。
ロストバゲッシの可能性大」と脅かされ、しぶしぶ国際線
到着からターミナル1にガラガラ荷物を引きずる。新たに
チェックインカウンターで、預け入れ手荷物は一つに限る
と疑いをかけられ(ヒースローで余計な荷物を預けたと
思われたらしい)面倒な事をした。帰りは逆経路。グラスゴー
で「ターミナル1では最優先」のダッグをつけてもらうが、
ボクの預け入れ荷物は、関空でロスト。事務所まで
タダで送ってくれるからいいや、とポジティブに考えるが、
ヒースロー空港の乗換え荷物は、事程左様に要注意だ。
東京ドームの巨人阪神戦を観戦。タイガースファンにとって
溜飲が下がる3タテだが、何よりも息もつかせぬ展開の
5時間の総力戦を堪能した。

【肝硬変への道】

Ravenswood Merlot ‘03(ナパ)

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SATURDAY NIGHT

【ラジオデイズ】

グラスゴーの街中のCDショップでプロクレーマーズの
インストア・ライヴがあった。イギリスのポップバンドは
その昔のブリティシュ・インべージョンに始まり、ブリット
ポップなどを経て、着実にワールドワイドな成功を収めて
いる。ところで70年代後半のパイロットが11月に来日する
らしい。アランパーソンズプロジェクトの前身ともいえる
このバンド。デビット・パットンとビリー・ライオール
というコアメンバーが「Magic」や「January」などの
ヒットを放ったけれど、BAY CITY ROLLERSの黎明期にも
彼ら2人が参加していた事は、あまり知られていない。
しかしもっとびっくりしたのは、ローランドのスコッチで
日本でも有名な「オーヘントッシェン」のマネージャーの、
Ronnie Learmond氏もまた、ベイ・シティ・ローラーズの
メンバーだった時期があるというのだ。サイトを調べても
ドイツ語のものくらいしかすぐにはヒットしないが、やはり
グラスゴーでしか聞けない話というのはあるものだ。
タータン旋風とのつきあいも今日が最後、ヒースローの
免税店の葉巻ショップでRomeo y Julietaが40%OFF。
Yo!sushiもキャビアも目が飛び出るほど高かったが、
この衝動買いだけはやむを得ないであろう。

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グラスゴーの夜は更けて

グラスゴーでの取材および、現地の日本人にインタビュー。
飲酒運転の規則がゆるいこと、ここのところスコットランドも
土地ブームで都市部は30%ほどの上昇度している、労働者
の街で安い生活用品しかなく、お金持ちは高級品をロンドンに
買い出しに行く、などの話を聞く。貧乏な「日の出ずる国」
からきた一行は、何を見ても日本の方が安いとため息まじり。
アイラ島のウィスキーも数万円する高級なものは別として、
ほとんどが日本で安く入手可能だ。唯一安かったのは、
ファイロファックスの手帳くらいで、買おうかどうしようか
迷ったが、まだ無理すれば使える状態なので、ヒースロー空港
に期待をかけることにする。ある種物価が高いとムダ遣い
しなくていいかも知れない。同行の俳優Iさんも交えて、
スペイン料理屋で打ち上げ。タパス各種とブイヤベースって
2週間前の打ち上げのようだ。その後グラスゴーでも一番の
パブに行き、その近くでwagamamaを発見。
肝試しに参加する奇特な人々と共に、味噌ラーメンや餃子、
カレーラーメンを食す。麺にカンスイが入っていないのか
食感が最悪で、出汁をとっていないスープとの相性も悪く、
ミント入りの餃子にケチをつけつつ、いいネタができたと
ひとりあたり2000円も払う始末である。ドバイに行った
人々からのウワサは本物だったが、アメリカ進出もしている
みたいで、日本食ブームと素直に喜べないものがある。
セルティックの中村俊輔もさすがに、もう一つの定食屋に
行くそうだ。

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アイシャルリターンアイラ

一日に四季があるというわれるスコットランド。中でも
アイラ島の天候は猫の目だ。ついた初日こそ好天だったが、
翌日はあいにくの曇天。時折激しく雨が降る。そして出発の
朝になって霧が立ちこめ、我々の乗るはずだった飛行機は
キャンセルとなった。急遽フェリーでグラスゴーをめざす。
飛行機なら1時間かからないが、5時間以上の旅である。
とはいえ最も確実で安くアイラ島に入るのがこの経路。
おかげで個人旅行のときのシミュレーションになった。
こうしたトラブルはしょっちゅうだが、それだからこそ
経験値が上がって、問題解決のためのあきらめない姿勢が
養われるから、若いうちに旅はしておかなければならない。
グラスゴーではムール貝専門店でディナー。ここには
ブルターニュでよく見るバケツ入りの1キロのムール貝が
5種類の味付けで用意されている。その昔ブルターニュの
サンマロで食べた、カレー味に似た「モロッコ風」を食し、
オイスターバーの次はムール貝か、と勝手に日本上陸を熱望
する。しかしバケツ一杯のムール貝を食べたいと思う
日本人がたくさんいるほど味の経験値は上がっていないと
思われ、mixiの世界のレストランのコミュニティなどで
盛り上がるのがせいぜい、というレベルかもしれない。

【エセアスリートの日課】

ラン 4km(お通じのため)

P9040079

雲が低いと蒸留所のスモーキーな
においが充満する。ヨード臭と
イースト臭の混じった複雑な煙は
ラフロイグ蒸留所のパゴダ風の
煙突からもくもくと出る。

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佐渡が島ほどのアイラ島

アイラ島には信号がない。島全体の人口が4000人。
ボウモア蒸留所のあるボウモアが最大の街ではあるが、
とにかく人の姿をあまり見ない。そして高い山もなく、
ヒースで覆われた丘陵地帯が広がり、視界を遮るような
高木はめったにない。2つの港はフェリーと漁師の街。
空港は調布空港よりもさらに小さく、グラスゴーから
1日2〜3便の33人乗りプロペラ機が飛来するのみ。
島の産業はウィスキーと牧畜くらいで、観光は未開発だ。
飛行機に隣り合わせた、ロンドン在住でトヨタ勤務の
イギリス人の家族が「アイラには平和があるから」
ここをバカンスに選んだというのだが、たしかに鍵が
必要のない(家の玄関に鍵をかけない場合が多いという)
沖縄方面と同じような、のんびりした空気がただよう。
しかしウィスキー産業は確実に観光資源になっている。
メッカのように世界中から訪れるウィスキー好きに会う。
この島の特徴はピートという泥炭地層である。それが
湿地帯の水を濾過し、ウィスキー用の発芽した麦を
薫蒸する原材料となる。蒸留所には国内外もふくめて、
何度か訪れているので、ウィスキーができる工程は、
ひととおり知識があるが、ピートを掘る場所や、モルトの
発芽方法などについて、ボウモアとラフロイグという
2つの個性が違う工場を訪れて、その違いを体験して、
おぼろげながら想像していた輪郭が、明確になる。
生牡蛎のボウモアがけをスターターに、アイラ牛が
今日の晩餐だったが、オーソドックスなのはレンズ豆
などのスープに、ステーキ肉をシチューにしたパイ。
そういえば世界中で見るのにこの島にないのは、
中華料理屋である。インド料理屋は発見したのに…。

【エセアスリートの日課】

ラン 4km
食べ過ぎのため、少し走る。

P9040081

アルパカの女子達

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海沿いの秋

終日ボウモア蒸留所関連の取材。アイラのピート層を
掘り起こす作業からはじまって、鮭が川を上る源水、
そして蒸留の工程等々。この地に来てはじめて納得。
表題は、EPOの四半世紀近く前のアルバムの一曲。
夏の終わりの湘南の海の叙事詩なのだが、シンセの
チープな感じが新鮮で、思わずi-Tunes storeから
ダウンロードしてしまった。アイラ島のボウモアで
湘南を思い出すというのもなんだが、人口4000人
というこの島だからこそ、「詫び」が感じられる。

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はじめての関空経由

1週間のスコットランド取材の旅に出る。
自分の手配したチケットではないので、やむを得ないのだが
羽田から関空経由でロンドンヒースロー、そしてグラスゴー。
結局朝起きた時間からまるまる24時間かかって到着する。
関空はさすがにタコ焼きのお土産や「ぼてじゅう」の店舗が
あって、ちょっと感動。でも第2滑走路ができて24時間空港
になったとはいえ、成田よりはさすがに小さい。成田では
いつも京樽、京辰という寿司なので、大阪に行っても看板だけ
見てはいるが、いまだ入ったことがない「がんこ寿司」で昼食。
関西の握り寿司は江戸前に比べて、若干ネタが分厚い事を
久々に食べて思い出す。ヒースローでは3時間も待ち時間が
あったので、到着ロビーのGarfunkel’sで早速ステーキ。
Terminal1はカフェしかないので、ここは正解だったが、
値段を考えるとFajitaでもよかったかも知れない。
そんなに食い物にこだわるのは、JALの機内食がまるで
ファミレスのようだったからである。

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