佐渡が島ほどのアイラ島
アイラ島には信号がない。島全体の人口が4000人。
ボウモア蒸留所のあるボウモアが最大の街ではあるが、
とにかく人の姿をあまり見ない。そして高い山もなく、
ヒースで覆われた丘陵地帯が広がり、視界を遮るような
高木はめったにない。2つの港はフェリーと漁師の街。
空港は調布空港よりもさらに小さく、グラスゴーから
1日2〜3便の33人乗りプロペラ機が飛来するのみ。
島の産業はウィスキーと牧畜くらいで、観光は未開発だ。
飛行機に隣り合わせた、ロンドン在住でトヨタ勤務の
イギリス人の家族が「アイラには平和があるから」
ここをバカンスに選んだというのだが、たしかに鍵が
必要のない(家の玄関に鍵をかけない場合が多いという)
沖縄方面と同じような、のんびりした空気がただよう。
しかしウィスキー産業は確実に観光資源になっている。
メッカのように世界中から訪れるウィスキー好きに会う。
この島の特徴はピートという泥炭地層である。それが
湿地帯の水を濾過し、ウィスキー用の発芽した麦を
薫蒸する原材料となる。蒸留所には国内外もふくめて、
何度か訪れているので、ウィスキーができる工程は、
ひととおり知識があるが、ピートを掘る場所や、モルトの
発芽方法などについて、ボウモアとラフロイグという
2つの個性が違う工場を訪れて、その違いを体験して、
おぼろげながら想像していた輪郭が、明確になる。
生牡蛎のボウモアがけをスターターに、アイラ牛が
今日の晩餐だったが、オーソドックスなのはレンズ豆
などのスープに、ステーキ肉をシチューにしたパイ。
そういえば世界中で見るのにこの島にないのは、
中華料理屋である。インド料理屋は発見したのに…。
【エセアスリートの日課】
ラン 4km
食べ過ぎのため、少し走る。
アルパカの女子達
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Comments
アイラ、羨ましいですねー。僕はラガヴーリン、アードベックが大好きなので一度は行ってみたい場所なんです。
そんな風景を想像しながら今日も一杯やりますか。
Posted by: まさし | September 05, 2007 03:18 PM
まさしさん
アードベックにはレストランがあって、ランチをしました。
島内では有数のレストランでステーキパイはじめ、いろんな
お皿をシェアしましたが、美味かったです。ピートが効いた
ヤツがお好きなんですねぇ。
Posted by: 入江たのし | September 06, 2007 12:53 AM