京野菜と龍虎
京阪三条駅側のKYOUENにある「カノビアーノ京都」。
今まで京都に来た時には、せっかくだからと京料理の店を
訪ねたり、いきつけの「志る幸」や「瓢亭」などでお弁当を
食べることがお決まりだった。しかし先週会ったばかりの
植竹シェフのシズルあふれる京野菜話に感化されて、前から
行きたかったカノビアーノ京都のランチコースを予約する。
同じ小松菜でも深みが違う。全国区となった水菜とは違う。
間引いた人参の葉っぱもまた違う。そして間引いた大根の
ジューシーさのみずみずしさが違う。鹿の生ハム、魚介類、
イベリコ豚、などさまざまな調理法のコンビで「つけあわせ」
という脇役を演じながらも、丁々発止の合いの手を入れる。
植竹さんが言っていた「イタリアでは近所の市場で日本より
おいしい野菜が手に入るからマンマの料理が十分うまい。
だからレストランで出す野菜は、となりの畑で作っていて
一般には流通しないものでおいしいものを出す」という話を
具体的に京都で体験した。観光客の足元を見る、形ばかりで
食い足りない「京料理」の迷店も多い中、同じくらいの値段で
もっといい「京野菜」を食する事が出来るのはここである。
もちろんカラスミがアクセントの冷製カッペリーニという
カノビアーノの定番もちゃんとコースに組み込まれていた。
【肝硬変への道】
Tocai Friulano ‘02(フリウリ・ヴェネツィア。ジューリア)
トカイといえば甘口だが、貴腐ワインにも近く、イベリコ豚
にもあい、白身魚や海老、キノコ類にもマッチした。
真澄 あらばしり(長野)
大治郎 純米吟醸(滋賀)
花垣 有機純米吟醸(福井)
夜はタコや平目、松茸の天ぷらなどとともに日本酒。
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