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October 2007

ある種「詰め込み」の必要性

「ゆとり教育」が見直されることになりそうだ。
中教審の答申内容が明らかになり「総合的な学習」の時間が
減らされて、基本教科の授業時間へと振り当てるらしい。
実施は2011年というから、ずいぶん先なのだが、一連の
「学力低下」報道で、論点がずれているものを散見したので
もう一度整理しておきたい。「昨今学校の授業時間が減っても、
去年は学力低下に歯止めがかかった」「韓国は日本よりも
授業時間数が少ないが、学力は日本より上という矛盾」。
これは世界中での、膨大なサンプルによる一斉学力テストの
結果を見ての論調だが、進学熱が日本より高く、塾が盛んな
韓国や、学校の授業に不安を感じて、親が以前にもまして、
塾に送り込むようになった、昨今の日本で、総体的なポイント
があがっているだけで、学校教育の成果を測定するモノサシ
にはなっていない。この効果測定に関しては、状況証拠の
ように「学校ではここまでしか教えられないので、あとは
塾で習って下さい、と先生に言われた」というような証言を
もとに判断するしかない。いずれにせよ知識を吸収することに
柔軟に対応できる子供のうちに、わけがわからなくても
詰め込んで暗誦させる、というのは悪い事ではない。仕事を
覚えるのに「数をこなして身体で覚えろ」と言われた、
新入社員時代もそうだった。叩き込まれた基礎があってこそ
はじめて、アタマで考えて応用がきき、「総合的に判断」
できると思うのだ。「ゆとり教育」の旗振り役だった元文科省
官僚の寺脇研氏は、来年開校の在日韓国人向け英才教育学校の
理事に就任していて、全くのノーコメントであるし、その
責任もまた答申では追及されてはいない。

【エセアスリートの日課】

バイク 30km
スイム 1000m

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時差ボケの一日

琵琶奏者の友吉鶴心さんの国立能楽堂でのコンサート。
気がつけば、デーモン小暮閣下の紹介ではじめて会った
ときから20年近くのつきあいとなる。当時から純邦楽の
枠にとどまらない活動をしていたものの、ベースはやはり
叙事詩の語り部であり、和の雰囲気がみなぎる人である。
もはや若手でもないが、芸の道は深いというか何というか、
演奏はようやく地に脚がついてきたと感じさせ、これから
まだまだ進化しそうだ。10年や20年では継続のうちに
入らないのだろう。毎度の事ながら、観客が若いのには
驚かされる。


-3kgで気合いは前走より上昇。そろそろ年内には
何とかしてほしい、オベリスクライト。

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ソフト制作者としての自負

【ラジオデイズ】

成田到着から直行で放送批評懇談会の理事会。
水曜日のセミナーが好評だったことと、の報告など。
来年2月のシンポジウムに向けて、準備を開始するが、
放送と通信のマリアージュがいよいよ見えてきた気がする。
伝送経路についての電波を使うか、限りなく無料に近づく
通信回線を使うか、番組やソフト(敢えてコンテンツとは
呼ばない)が、必要と適性に応じてチョイスするだけで
通信と放送は統合もしなければ、融合もないだろう。
ソフトを制作する人間と、見聞きする人間に、今以上の
双方向のコンタクトがあったり、参加はしても、構造が逆転
することはない。

【零細馬主で馬券下手】

ワールドエミネンスが赤間調教師の弱気発言をひるがえし
2着に好走。期待馬がようやく本格化したのだとうれしい。

【エセアスリートの日課】

ラン 3km

【肝硬変への道】
 
Heidsieck Monopole Blue Top Brut
Aquinas Merlot '04(ナパ)以上は機内
Fossi Primitivo Del Salento'05(プーリア)
ジンファンデルの原種がうまい。

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久々にBCで4勝もちょい浮き

【零細馬主で馬券下手】

モンマスパーク競馬場は、ボクにとって特別な競馬場である。
アメリカの馬主資格を取得し、ジャパンカップで来日した、
アイバー・コアやアーロン・グライダーなどの騎手をはじめ、
数々の関係者を紹介され、海の向こうのテレビの世界ではなく、
アメリカ競馬を現実のものとして参加するきっかけとなった
場所だからだ。ブリーダーズカップ開催は他人事ではない。
ただしドロドロの馬場で、逃げ先行馬が圧倒的に有利。
2歳戦は配当は安いものの的中し、勝利の葉巻を吸うため、
イギリスのアベコー氏こと(?)ジョン・マクリリック氏に
葉巻用の長いマッチをもらい火をつける。しかしながら
それが悪かったのか、急激に馬券運が降下した。そこで
心を鬼にして、グライダー、コアの両人の応援馬券を封印。
シンプルに追加登録料を払った馬を中心に作戦変更して
一応盛り返す。BCクラシックはカーリン単勝で久々に的中。
わざわざプリークネスSまで見に行った甲斐があった。
スタート直前に大雨になって不良馬場、は忘れられない。
しかし競馬場に来ていたという、元阪神タイガース4番、
今は調教師のランディ・バース氏に会いたかった。
レース後同行の斎藤さんが大当たりで、二人ともプラス
という慶事を祝して、昨日と同じレストランで祝杯。
松坂の好投を見ながら溜飲を下げる。ホテルに帰って
ひやひやしながらも、デンバー出身のフィリップ・ベイリー
の「god Bless America」による独唱を見つつも、
この時にアメリカにいる事を実感する。

【肝硬変への道】
 
Ch. Dominus‘04(ナパ)
競馬で勝った分を二人して供出。2人ともプラスは
なかなかないとはいえ、2割しか出さず。今度は
かならずおごりますから…。とてもうまい。

Pa280008

こんなに混んでいるのははじめて。

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天皇賞(秋)大予想

【零細馬主で馬券下手】

そうでなくても、群雄割拠なのに台風じゃ予想もお手上げ。
しかし勝つ馬も、馬券で儲ける人もいるのだから、勝負は
受けて立たねばならない。重馬場で行われた秋天といえば、
アグネスデジタルとテイエムオペラオーが思い出される。
つまりダートのG1馬と、オペラハウス産駒という図式で、
ボンネビルレコードとメイショウサムソンの1点か…。
コスモバルクはむしろダートが苦手で、中央出走のため
やむをえず走った。それならむしろ同じ冠号でアグネス
アーク。金曜日に大量購入で前々日一番人気を達成した
ミラクルおじさんのダート1戦1勝、東京得意という
眼力を信じる手はあるかも知れない。武豊が騎乗する
サムソンはいいんだけれど、ぶっつけ本番は大いに問題。
それならばダンスインザダーク産駒のチョウサンの方に
食指が動く。結論から言えば、ボンネビルレコード、
メイショウサムソン、アグネスアーク、チョウサンそして
押さえはダイワメジャーでBOX馬券といきたい。

ディスパーロは東京のダート1300mに出走。前走より
気配が向上しているので好走期待。とはいえ雨がねぇ。
ワールドエミネンスは、月曜日の大井で復帰緒戦。
こちらは動きが遅く叩いてからだそうだ。弟ディラクエの
北海道2歳優駿制覇の勢いに乗ってほしい。何といっても
ボンネビルレコードを負かした事があるのだから。
オベリスクライトは火曜日に登録。

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New Jerseyも雨模様

【零細馬主で馬券下手】

ブリーダーズカップ取材の前に、アメリカでの繁殖牝馬
Fourteen Candlesとその当歳がいる牧場立ち寄る。
前回の訪問は出産前、母親のお腹の中だったので、写真で
しか見ていない牝馬に会うのが、今回の一つの楽しみ。
果たして訪問時は放牧中。管理をしている牧場の人が
「キャンディ」と呼んでエサを桶に入れても、4頭ほどで
つるんでいて全く寄っては来ない。「私の他にもう一人
いるから、獣医だと思って警戒しているんですよ」。
何とか柵の中に入って近づいてみるものの、人参を食べたら
さっさと離れていってしまい、また遠巻きに眺めている。
特に警戒心が強いようだが、それが競走でいい方に出るのか
全くわからないところが難しい。しかし仔馬は可愛い。
そして肝心のモンマス競馬場開催のブリーダーズカップ。
牝馬スプリント、2歳ターフ、ダートマイルが新説される。
ウチの子が再来年には2歳戦に出走できるかはさておき、
悪天候とどろどろの馬場で、ドバイワールドカップに出た
ディスクリートキャットをはじめとする本命馬が次々と
消える。ちゃんと本命をはずして買ってはいるのに、
的中とはいかず。1点10セントで買える4連単に明日は
チャレンジしようと、同行の斎藤さんとManhattan
Steak Houseで臨時決起集会。

【エセアスリートの日課】

スイム 800m
ラン 3km

【肝硬変への道】

Stag’s Leap Merlot ’04(ナパ)

Pa260005
牧場で先頭を切って走る当歳。

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アメリカ出張の機内にて

【ラジオデイズ】

Unitedの機内放送でXM=radioの70年代チャンネル。
懐かしいヒット曲のあれこれの中に、ちょっとしたDJが
入るのだが、ケイシー・ケイスンの番宣があった。
「毎週楽しみにチャートの動向を気にしていたあなた。
その時のアメリカン・トップ40が週2回聴けるんです」
それってボクに向けて? ラジオ関東やFENなんかで
放送していたのが、CM抜きで再放送されているとか。
それなら有料衛星放送でも入りますとも…って。
「あの日に帰りたい」人にはたまらないコンテンツだが
そうしたアーカイブがちゃんと残っている、という所が
アメリカらしい。日本は著作権にはとてもうるさいくせに
そういうアーカイブの整理が、からきしできていない。
制作会社主導で作る事と、局主導で作る事。この差が
権利意識の違いなのだろう。放送局の人間なんて担当が
変わったら、他人が作る番組だけれど、制作の当事者は
常にその意識と向きあっている。両方経験があるボクは、
送りっ放しと思っていた毎週の番組が、アーカイブになる
ということを、最近ようやく現実的に考えられるように
なった。これからのラジオで忘れてはならない。

【肝硬変への道】
 
Heidsieck Monopole Blue Top Brut
William Fevre Chablis '05
Aquinas Merlot '04(ナパ)以上が機内で
Burgess Zinfandel '01(ナパ)

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セカンド・ライフとラジオ

【ラジオデイズ】

放送批評懇談会の主催するセミナーにスタッフとして出席。
今回の講師のうちの一人は、ニッポン放送時代から、独立
してもいろいろと世話になっている博報堂の勝野氏である。
もう一人の東京大学情報学科の水越准教授がケータイの
文化面、そしてビジネス面でネットコンテンツなどを
解き明かすという構成だったが、主催者側の手前みそとは
言え、非常に興味深くヒントが満載の内容だった。
気になったキーワードをざっと上げると、CGMはすでに
User Generated Contentsという概念に置き変わり、
送り手と受け手ではなく、Engagementという関係で、
消費者とスポンサーとメディアがつながっている、という
ことである。日進月歩だが根底はエンタテインメントの
動画や音声などのソフトが介在して、それを仕切る人が
絶対に必要で、技術が進化しても仕組み作りが仕事の
自分としては恐れるに足りずと意を強くした。
アメリカの実例で気になったのは、「Joost」や「After
World」そして今回はじめて知った「Gossip Girl」だ。
日本ではニコニコ動画が、恐らく世界に誇れるメディア
として成長していくだろうが、いまいち動きが鈍くて
企業色が強すぎる現状のセカンドライフが、何とむすび
ついていったらいいのか、というアイデアが、無限に
沸いてくる実感を持った。想像の世界で画像がないだけ
ラジオはバーチャル・ワールドとの融合性が高い。
スタジオで動きのない動画を配信している場合ではなく
抜本的な仕組みを作っていくことが、ラジオ制作者から
出てこなければ、通信がラジオを飲み込む日は近い。

【エセアスリートの日課】

バイク 40km

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やっと下村さんちで食事

カルヴァドス協会会合でEdition Koji Shimomura
ウェルカム・ドリンクのポモーを飲みながら、チーズの
薄焼きをつまみ、Feu時代からシェフ・ソムリエだった、
山田さんと語れば、ここが乃木坂だと思うくらい。しかし
天井は高くさらに落ち着いた雰囲気で期待が盛り上がる。
アミューズは手長海老とビーツ。おなじみのカダイフは
まとっていないものの、薄切りのビーツとそのソースが
白い皿にアートとして描かれると、料理は見た目だと
いう人の気持ちもわからないではない。前菜はブーダン・
ノワールにきのこにフォアグラ。ビストロ料理とは違い、
血のソーセージは、存在を主張しつつもフォアグラの
ソテーの下僕として機能している。魚料理は赤い魚と
黒いソース。想像通りイカスミだったのだが、これが
意外とヒット。白身でも、マグロでもないところが、
やられたという感じ。俄然ワインがすすんでしまう。
そしてメインは、大きな鉄鍋でタイムと一緒に薫製した
子羊。それを全員で取り分ける、貸し切りならではの
趣向である。普段のメニューではなかなかお目に
かかれないのではないだろうか。しかしデセールでは
リンゴを使った以外の下村節を堪能し、キッチンの
見学もあって大団円。大いに飲んで大いに食べた。

【肝硬変への道】

Boizel Brut Reserve
Delaille Domaine du Salvard ’06
Ch.La Cavanne ’04

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自転車雑誌に登場

先日取材を受けた自転車雑誌の「funride」が発売された。
あまり自転車雑誌を読まないボクだが、男性誌のチャラい
付け焼き刃な自転車特集はモノ足りず、本格的スポーツ指向
にはハードルが高い、エセアスリートを満足させる特集が
あったりして(40歳から速くなる、とか…)かなり面白い。
自分のコーナーはジテツウstyleというところだが、これが
急増した自転車に小言をたれるオヤジという雰囲気。しかし
「休日には、慣れない自動車がとんでもない動きをするから
要注意」とあって、ふと考えた。先日夭折したノリックこと
ライダーの阿部典史さんのことである。番組ゲストにも
お迎えした事のある彼は、普段はバイクで一般道は走らない。
その理由は危険だから、ということである。しかし事故当日
三連休だったが、近場への用事という事でスクーターに乗り
片側2車線の道で左車線からいきなりUターン禁止の場所で
転回しようとしたトラックと激突したのだ。危機管理も含め
自転車だけが危ないというのではないこと、そして最近は
特に予測不能の動きを道路上でする人が増えた事をもう一度
考え直したのであった。

【零細馬主で馬券下手】

ダイナミックスターが福島で3着。複勝980円は買わずだが、
生産者賞と繁殖牝馬所有者賞が入って、牧場にいる母馬の
ターンオフザライトの飼い葉代となる。ようやく親孝行を
してくれてうれしい限り。

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菊花賞大予想

【零細馬主で馬券下手】

荒れることで有名な菊花賞。その理由はスピード競馬全盛の、
流行に合わない血統の馬が劇走することがあるからだ。また
春のクラシックで主役を張れなかった馬、間に合わなかった
馬が夏を越して成長し、人気に関係なくゴールを駆け抜ける。
「強い馬が勝つのが菊花賞」とはいえ、ディープはさておき
ウチの繁殖につけたい、という種牡馬はここ最近いないのだ。
さて予想は困難を極める。馬券を絞るのはパドックの気配を
見てからという事で、現状では気になる馬をピックアップ。
長距離戦ではジョッキーの腕も問われるだけに、柴山騎手の
ロックドゥカンブは過信禁物。2kgのアドバンテージは?
一応の本命はホクトスルタン。メジロマックイーン産駒は、
たしかにG1では不振だが、そろそろ大物が出てもよさそう。
春の勢力ではアサクサキングスが侮れない。マイラーかと
思ったら意外と距離の融通性がある。サンツェッペリンも
血統では買えないが、馬鹿にすると痛い目に会いそう。
勝ってここに臨む組では、ステイゴールド産駒のドリーム
ジャーニー。怖いのは二走ボケだけだろう。大穴では
デュオトーン。ホクトスルタンから馬連4点か、三連単
5頭BOXか。

【エセアスリートの日課】

スイム 1000m

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既に首都高は距離別料金導入

先日首都高を利用した時に、何か変なアナウンスがETCから
聞こえてきたな、とは思っていたが、知らなかった事があった。
実は日曜日は8月から、距離別料金が適用されているのだ。
なんか、ちょっと前まで日曜・祝日は一律2割引だったような
気がしていたのだが、今のETC料金体系はこうなっている。

※土曜日も含む平日
22時〜6時 20%の夜間割引
6時〜11時 3%のキャンペーン割引
11時〜15時 10%のオフピーク割引
15時〜18時 3%のキャンペーン割引
18時〜22時 10%のオフピーク割引
※日曜祝日(社会実験中)
10km未満 30%割引
10km〜20km 20%割引
20km以上 10%割引
ただし特定料金区間はすべて20%割引

もちろん現金だと一律700円。それだからかETCの利用率は
75%強。ざっと4台のうち3台はETCを使っている計算だ。
少し前に新聞のチラシに、全て距離別料金を適用することへの
アンケート募集があったのだが、私がよく利用する高井戸から
京葉道の利用では、来年から50%以上の値上げとなる計算。
2050年に(少なくとも車は運転していないぞ…)無料開放に
なる首都高の均一料金システムを、受益者負担にすることは
反対ではないが、半分の利用者が値上げになるという原案には、
反対せねばなるまい。社会実験という名の現状の料金を続けて
すぐにでも経営的に破綻する事なら別だが、ETCによって
料金徴収員などの人件費削減もあるわけだから、経営努力を
しない来年からの料金体系は許しがたい。一般企業は血の汗を
流して、コストカットに躍起になっているというのに。
フランスでは、年金問題で大規模交通ストがあるそうだが、
職業ドライバー中心にドライバーが集結しての反対デモを
するとか、という機運はないのだろうか。高速に乗らない
という人だって、物流のコスト負担は強いられるわけだから。

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時代とともに変わるスポーツとメディア

スポーツと興業。そして報道とエンタテインメント。
本来どちらも表裏一体であり、二律背反である。しかし
現実には、その境界線は非常にあいまいだ。先週末から
大騒ぎだった亀田事件が、東京運動記者クラブでの会見で
一応謝罪がなされた。この対極がゴルフの石川遼選手に
対するワイドショーの過剰取材だったといえるだろう。
興業が報道にすり寄って幕引きをしようと画策したのと、
エンタテインメントがスポーツに寄ってたかった例である。
スポーツ中継がショーアップされることで、アスリートが
注目されることは決して悪い事ではない。しかしそこから
タレントとアスリートが混同されはじめた。スポーツ・
エンタテインメントというジャンルが確立されたのは、
つまらないタレントに飽きた視聴者の自然な欲求であろう。
しかし試合という一瞬の結果のために、日夜研鑽していて
そしてもともとメディア向きではないアスリートも多い。
そうかと思えば、興業の要素が強かった大相撲や格闘技が、
スポーツへと昇華し、型破りなスターがもてはやされた。
日本の社会では、記者クラブに所属していなければ取材
できない場所が多いのだが、スポーツに関してはかなり
メディアには寛大である。興業的により成功させるため、
協力が必要だからだ。もちろん取材ルールを守る、という
大原則はあるが、興業を報道するというスタンスを失って
しまっては、何のためのメディアなのだろうか。世界陸上、
朝青龍、世界柔道、相撲の杉山さんの取材パス問題、女子
ゴルフの上田桃子選手の発言、時津風部屋、亀田一家。
もう一度根底から考えなければならない時期にあるという
ことではないだろうか。もちろん競馬だって例外ではない。

【エセアスリートの日課】

バイク 20km
スイム 1000m

【肝硬変への道】

Ravenswood Merlot '04(ナパ)

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立ち食いそばは「ケ」である

食事を食べ損ねてしまう状況もよくあるボクは、自転車移動を
して本当によかったと思う。いろんな「立ち食いそば」の
店に行けるからである。電車移動ではなかなか行けない、噂の
店にひょいと行けるのは本当にありがたい。ワンコイン程度で
うまい店と、そうでないところにこんなにも差があるとは…。
携帯サイトなども参考にしつつ行くのだが、なかなか
新しい店を開拓する(あえて失敗する)勇気が持てなくなる。
出勤途中では八幡山の吉、代々木八幡の八幡そば。
立ち寄り先では、大門の一心たすけ、三田のa la 麓屋、
虎ノ門の峠そば、八丁堀のがんぎ、麻布十番の麻布そばなど
満点の店はそれなりに個性があって、心豊かな気になれる。
かき揚げ蕎麦を基準に評価する、このサイトのシステムには
敬意を払いつつ、出社前に一番よく行くのは初台の「加賀」の
斎藤さんのところ。顔を見てボリューム満点のかき揚げを
揚げはじめるこの店は、少し時間がかかるが秀逸だ。麺と
汁への評価がそのサイトでは低く、時にここのかき揚げで
ご飯を食べたいという人もいるが、補って余りあると思う。
四谷の政吉そばもかき揚げより、小海老天の方がうまいし、
愛宕山の港屋などは、雰囲気も含め立ち食いの域を超えて
いるが、ここにはかき揚げがないから評価外らしい。
ラーメンを食べ歩いている人も多いけれど、それが一種の
「ハレ」の行為にまで昇華されているのとは対照的である。

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ようやくカキのシーズン

最近自分で料理を作る機会が多い。とはいえ酒の肴ばかり
作っているのだが、フライパンで牛肉を焼くのにちょっと
限界を感じて、鉄のグリルパンを購入した事にはじまる。
野菜を蒸し焼きにして、焦げ目がうまくつくと、まさに
イタリアンのアンティパストだし、それを他の総菜や、
レンジで温めるようなものと一緒にして、弁当箱に詰めて
事務所に持っていったりすると、妙に満足度が高いのだ。
一人暮らしをしていた昔はマメに作っていたので、決して
料理が嫌いなわけではないが、冷蔵庫の中味が計算できない
生活が続いているので、食べたいものを作って食べるのが
何となくおっくうになっていたりした。帰宅して台所の
中華鍋に油が残っていると、急遽カキフライを揚げて
食べてみたりして、好きなものを作り立てで食すのは、
何にも替えがたいものがある。それにつけても揚物は
コンロが温度調節をしてくれるようになり、ホントに楽に
なったものだ。それこそ一人暮らしの時に、油の温度が
わからずに揚物をして、ひどい目に遭って以来、自分では
揚物なんかはしなかった。しかし深夜にフライはいかんな
と思い直して、ためしに今秋初の生ガキを、ボウモアがけで
食してみる。日本で食べて、安いカキでもうまい。
広島産のいいやつを、殻付きで仕入れるのが楽しみだ。

【肝硬変への道】

Cotes du Luberon ‘05
オール金メダル受賞ワイン6本セットのひとつ

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48になっても緊張の秋

【ラジオデイズ】

JFNの朝の生番組のピンチヒッター出演。
3時間は怒濤のように過ぎ、やるべき事をこなしているうちに
あっという間に過ぎた感じ。習慣で聴いているリスナーから
メールが同じ数だけ送られてきたとのことで、ホッとひと息。
本番がはじまる前の20分は、この歳でものすごく緊張をして、
自分でもびっくり。梶原しげるさんのようにはいかないのは
最初からわかっているのに、ちょっと出来るとそれはそれで
妙に欲が出てきて、どこかがおろそかになる。なのでいつもは
聴く出演後の同録を聴くのが怖い。とはいえ、出来たところ
とそうでないところがわかっているのは、パニックになって
いなかったずうずうしさ、なのか。そういえば「中島みゆきの
オールナイトニッポン」で、一度だけみゆきさんがお休みの時
上柳アナウンサーを紹介する、ということでオープニングだけ
ピンチヒッターでやった時があったのだが、たった3分位でも
テーマ曲である「Bitter Sweet Samba」を聴いた瞬間に、
すっかり舞い上がったもの。その同録をある番組スタッフに
「持ってますよ」といわれた時には、顔から火が出る想い
だったから、当時に比べればずいぶん成長したものである。
鉄道記念日ということで、テーマは鉄道だったのだが、自分の
中にある鉄分がむくむくとしみ出てくるような3時間だった。
国鉄時代は、すっかり遠くになりにけりである。

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秋華賞予想に自信なし

【零細馬主で馬券下手】

土曜日のディスパーロに復帰戦は、直線伸びて4着。まあ
このクラスを抜け出すのは時間の問題であろう。
デイリー杯2歳Sは人気の2頭を蹴って、三連単BOXを
5頭で購入したところ、67570円がヒットして上機嫌。

そういった人気面で見てみると、2強対決ではなく、意外と
三つ巴の人気となった秋華賞の前売りには複雑な心境。
ウオッカがぶっつけで、外枠をひいてしまったというのは
プラスではない。おまけに内回りで雨予想。自慢の末脚が
封じ込められる危険性もなくはない。ならば前哨戦で見事
気性の成長を見せたダイワスカーレットを上位に取る。
調教パターンをいろいろと工夫しているのも頼もしい。
相手は武騎手が騎乗停止明けで間に合ったベッラレイア。
ハッピーマンデーに開催があったというのは強運である。
伏兵の台頭を考えるとするならば、夏場を使ってきて成長
著しいアルコセニョーラ。スペイン語でアルコはアーチ。
つまり凱旋門に通じるのである。セニョリータは女のコで
セニョーラが婦人という事でいえば、大人になってこそ。
ハイペースになりそうな展開で一気に浮上する可能性も。
距離自体は問題ないピンクカメオが、雨歓迎で連下候補。
人気を落としありがたいが、今週末は「亀」だけに微妙か。
ウオッカですか。やっぱり無様な競馬をするとは考えられず
消すわけにはいかないし、困ったものだ。

【エセアスリートの日課】

バイク 25km

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けだし名言

【ラジオデイズ】

フジテレビのプロデューサー吉田正樹氏のインタビュー。
同じ予備校で、大学は違うが、フジサンケイグループでの
‘83年同期入社だ。その仕事ぶりは、折りに触れて人から
聞いたり、テロップで見たりするが、似て非なる才能には
いつも感服している。お笑いとバラエティというテーマで
1時間ほどいろいろと話すが、フジテレビの強さである、
出演者の良さという、素材を生かしながら面白いものを
作っていく、という姿勢がやはり伺い知れた。ラジオでも
そうなのだが、演出側の意図が全てで、出演者はそれに
沿って役割を演じるという演出法というのも存在する。
どちらにも長所と短所があるし、放っておいても出演者が
面白くやってくれるわけでもないし、演出家の技量が
なければまた面白くもならない。ボクの場合はメディアで
やりたい事がある人間だから、出演者として自分でやる方が
早い、と思う事もあるし、それをよりよく具現化してくれる
出演者に会えば任せたい、と思う事もある。それもまた
ありかなといろいろと考えさせられた。別れ際に、最近
ささっている名言として、細菌学者のパスツールが言った
"Chance favors the prepared mind.”(チャンスは心構え
がある精神を好む)という言葉と、ネットで流行っている
「あなたが無駄に過ごした一日は、死んだ人がどうしても
生きたかった一日である」という言葉で元気づけられる。
別に凹んでいたわけじゃないのだけれど…。

【零細馬主で馬券下手】

大井に入厩したディアオードリーは屈腱炎を発症し放牧へ。
ディスパーロは土曜日の東京ダート1300mで復帰緒戦。
調教のタイムはまずまずのレベルだがいきなりでどうか。

【エセアスリートの日課】

バイク 30km

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和に異見あり

青山「CI PLAZA」の中にある「T・A・M・A」
「醤油名匠」の一人が、こんなに近いところにいるとは
つゆ知らず。やはり「CI PLAZA」という場所は夜にもなると
よく言えば落ち着いた場所。表参道から続く青山通りの喧騒の
はずれにあり奥まっていて、ふらりと立ち寄る場所では
なかったのである。スタイリッシュな店構えと、きれいな
盛りつけは、ニューヨークなどによくあるフュージョン料理を
一見彷彿とさせるが、味噌や醤油、出汁はしっかりとした和食。
ランチタイムのカツオのタタキの丼物で確認した上に、夜も
と思って再訪してみた。胡麻ソースの蒟蒻の南部煮、山葵
ドレッシングの湯葉サラダ、鴨葱の京桜味噌風味など、量も
ちゃんとあって、BYOでワインを持ち込んでパーティを
したりするのもなかなかいいのではないか。「醤油名匠」の
受賞ビデオでは、焼いた炭を直接濃口醤油に入れた
香り醤油や、葛を溶かして粘度のある濃厚な醤油タレを皿に
フレンチのソースよろしく模様を描くなどの創意工夫が
買われたようである。しかし味は奇をてらったところがなく
非常に真っ当な和食だ。ニューヨークのフュージョン料理は
奇想天外で面白くて、場所柄すんなりと受け容れても、それが
日本だと単に奇抜なだけで残念、ということがほとんどで、
あまりこの手の店に食指が動かなかった。はじめてのヒット
といって過言ではない。骨董通りに支店も出したようだが、
若干メニューも違うようで、あちらもまたチェックせねば
なるまい。

【エセアスリートの日課】

バイク 40km
スイム 2000m
久々に距離を泳ぐと、力の入り具合が微妙に違うのが
感じられる。

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出演番組の告知

【ラジオデイズ】

10/14(日)早朝、JFN系「梶原しげるのNEXTONE」という
3時間の生ワイドにピンチヒッターとして出演することに
なった。東京では聴けないし、放送時間は地域によって
まちまち。それでも元文化放送の看板アナ梶原さんの
ファンが全国で作るコミュニティにお邪魔するのである。
日曜日の朝には珍しく、ジャーナリスティックに動いている
番組ということで、以前担当していた「PRIME ANGLE」の
経験が役に立つと思う。しかし往時のコメンテーターという
立場とは違い、一人喋りだけに主体性が問われる立場。
いつでも新しい仕事はそれなりに緊張するものだが、
今回はちょっと違った緊張感があって、それをエンジョイ
したいと考えている。

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逃した万馬券

【零細馬主で馬券下手】

連覇はオグリキャップ以来ないという毎日王冠。
ここのところインフルエンザで入厩が伸びた休み明けの馬が
ことごとく勝てないので、夏場を使ってきて開幕週の競馬に
対応できて、なおかつコース実績と距離適性がある穴馬を探す。
日刊ゲンダイの特捜班のコラムで浮上したのがチョウサン。
ダイワメジャーを2着付けにした馬単で何頭か勝負。押えに
馬連を買う。安勝なら放牧中の馬でも2着に持ってくると
思いきや…。狙いはよかったものの玉砕。人気薄の松岡騎手を
狙ってもいつもヒモが違うので、悔しい馬券ばかりである。
京都大賞典は1番人気の馬連1点が2.5倍だったので、
コレを買うも終わってみたら2.1倍。結局東西メインで、
消費税分だけプラスということになる。地デジ対応のPC
モニターにもなる19インチテレビを格安で事務所用に買う。
今回は馬の名前はつかないことになった。

【エセアスリートの日課】
ゴルフの新年杯に出るためにはカードを提出しないと
いけないので久々にゴルフに行くが、今年限りしか使えない
高反発ドライバーは気持ち良く当たるが、アプローチが
ボロボロ。260ヤード飛ぶと残りは楽なのに…。

【肝硬変への道】

黒龍 純吟ひやおろし(福井)

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神宮前でバタフライ

最近スイミングではバタフライばかりやっている。
アメリカでは全くの初心者に、まずバタフライから教える
という指導法があるそうだ。ボクの子供の頃はだいたい
スイミングスクール自体が盛んじゃなかったが、とにかく
バタフライは上級者がやるもので、羨望のまなざしで
みんな見ていたような気がする。しかし実際のところ、
推進力がある水中でのケノビ状態の姿勢にもっていき、
いかにそれをキープするかというノウハウについていえば
バタフライが一番わかりやすいし、特に平泳ぎをはじめ
他の泳法にも応用できるものである。ドルフィンキックは
バタ足よりも推進力があるし、効果的な手のかき、身体の
うねり、骨盤の使い方など、複雑なようでいて、早く進む
ために不可欠な動作は、コツさえ掴んでしまえば楽なもの。
しかしうまくいかないと途端に失速するだけでなく、
ヘトヘトになるのが最近面白い。
またぞろ六本木ミッドタウンに行き、植竹さんから野菜を
購入。賀茂茄子のステーキを作る。エビイモは植竹さんに
選んでもらったのだが、どう調理するかは選考中。

【エセアスリートの日課】
バイク 40km
スイム 1000m

【肝硬変への道】

黒龍 純吟ひやおろし(福井)

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カノビアーノの京野菜 Pt3

ココ2週間くらいはちょっとしたカノビアーノ三昧である。
六本木ミッドタウンのカフェ・カノビアーノは混んでいて
まだ入ったことがないのだが、今週末は朝市がたち、
植竹シェフが対面販売で直送朝採れの京野菜を売る。
それで訪れたところ、すぐにシェフから声をかけてもらい
並んでいるいろんな野菜のレクチャーを受ける。先週食べた
小松菜はやはり色がとても濃くてスーパーのそれとは全く
違うし、普通の茄子もパンパンに張っているし、胡瓜は
剣道の竹刀のように振っても折れない実が詰まった感じ。
早速それらを購入して打ち合せに向かうが、コンビニ袋の
ようなものに入れたそれが、しっとりと濡れているのだ。
とにかくみずみずしさが伝わってくる。野沢菜かと思う
ほどの繊維質と弾力のある小松菜を、もう一度煮込んだ
秘伝の牛肉のカルバドス煮と共に食す。

【エセアスリートの日課】
バイク 40km

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牛肉のカルバドス煮

醤油名匠に選ばれたうちの一人に、以前訪れた神田眠庵
柳沢さんがいた。その牛肉と大根のバーボン煮の作り方が
紹介され、あれなら作れるかもと思ったところ、冷蔵庫を
覗けば「あら、こんなところに牛肉が(しかもシチュー用)」。
ウチには飲みかけで、まだ残っているカルバドスをはじめ、
ハードリカー類がたまっていて、それでアイラのスコッチなど
飲みはじめたりしたものだから、瓶がゴロゴロしている。
それでそんなに高価でないカルバドスで煮込むことにした。
再仕込み醤油とともに、ちょっと出汁も入れたりして煮立て、
一晩置き朝食べてみると丁度いい具合である。弁当を作り
おかずに添える。バランスが悪いので「ナチュラルローソン」
でサラダやみそ汁を買ったりして、節約にはならないが…。
煮込んだベースのカルバドス醤油が、かなり多めだったので
もう一度肩ブロックを購入し、新たに煮込み直しながら
完成品を頬張ると、柔らかく煮えた脂身近くからじわっと
リンゴの香りが口に広がり、なかなかいけると自画自賛。
アルコールが飛んだバーボンの甘み同様、カルバドスのそれも
ちょっと考えつなかった調理法。カルバドス協会の会員、
そして醤油フリークとして柳沢さんに感謝である。

【エセアスリートの日課】
バイク 25km

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不思議な偶然に想う

【ラジオデイズ】

きのう戸田奈穂さんにインタビューしたのだが、彼女の
デビューのきっかけはホリプロタレントスカウトキャラバン。
井森美幸さんの代に地区大会審査員を務めたことがある。
彼女は子供の頃から「聖子ちゃん」のファンだったそうだ。
そんな会話を反芻していたら、サンミュージックに勤める
知人から電話が…。岡田有希子さんも担当していた彼は、
今担当するアーティストがウチのスタジオで今日収録がある
と聞いて、ボクのことを思い出していたら、有線放送から
「くちびるNetwork」が流れてきたというのである。
ボクは彼女の「ちょっとおあずけ」というラジオ番組を
立ち上げ、ディレクターとしていろんな話をした。時には
夜遅い収録なのに盛り上がりすぎて、側にいる担当の
マネージャーに怒られるくらい。有楽町の番組収録を
楽しみにしていてくれたと思っているし、そんなことを
その知人が思い出してくれたのであろう。事務所で久々に
会った二人は、ホリプロとサンミュージックでは採用する
アイドルの傾向が違って、岡田有希子さんはホリプロの
タレントスカウトキャラバンには不合格だったという話や、
それに合格した山瀬まみさんは、サンミュージックには
採用されなかった等の話を聞く。「スター誕生」に出演した
岡田有希子さんは明菜ちゃんの「スローモーション」を唄い、
優勝した。その時札を上げたのは研音とサンミュージック。
お葬式の焼香の列で、ボクの隣にいた中森明菜さんが
声もかけられないほどさめざめと泣いていたのを見て、
不思議な縁でつながっているなぁ、と感じたのだ。
あれから20年以上たった今日もまた、どこかで彼女は
ボクのことを見ていてくれるのかもと思った。

【エセアスリートの日課】

スイム 1200m(8割がパタフライ)
バイク 30km

【肝硬変への道】

志太ヤマソーヴィニオン‘04(静岡)
山ぶどうとカベルネがバランスよく飲んだことのない味。

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珍しいツーショット

【零細馬主で馬券下手】

オベリスクライトはやはりまだ太め。インフルエンザ関連で
調教もしっかりできず、という状況のせいかパッタリと
直線で脚が止まってしまった。調教の結果がストレートに
競馬の結果に繋がるだけにわかりやすいのだが、やはり
脚の痛みと相談しながら仕上げるのは忍耐がいるものだ。
早々に競馬場を後にしようと思ったら、うまたせ君と
ターフィー君が一緒にいるので、思わずシャッターを切る。

【エセアスリートの日課】
バイク 25km

珍しいツーショット

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醤油の日の集い

今日は「醤油の日」。毎年恒例の醤油協会のイベントに出席。
元NHK解説委員の中村靖彦氏の講演では、フードマイレージ
などに話がおよび、広義での地産地消の必要性が論じられた。
このフードマイレージとは「食料の輸送距離」という意味で、
生産者と消費地がものすごく離れ、自給率が40%を切った、
日本の食糧事情の特異性を説明する言葉でもある。つまりは
各国料理を毎食気の向くままに食べつくし、もともとの日本の
主要な食物ではなかった肉類を消費するようになった、ボクの
ような食生活の日本人が、食料輸送のためのCO2排出を増長
させている、といえるのである。その差たるや農業大国の
フランスの10倍近くで、家畜向けの飼料やパン用の穀物の
輸入が大きなウェイトを占めている。牧草や小麦を日本で
大量に生産したりするのは不可能だし、コスト問題を考えると
画期的な解決法はなく、「毎食地野菜か地魚」になってしまう。
現実的に持続可能性のあるところでは、先日訪れた京野菜を
イタリアンにという試みぐらいだが、結局は日本人には粗食が
お似合いだ、ということなのかも。そこでの醤油の役割は
とても大きく、元来の醤油好きに磨きがかかった感じがした。
しかし醤油名匠に選ばれた人々の創意工夫(醤油をスモーク
したり、火のついた炭を醤油に入れたり、葛で粘り気をつけ
白い皿にソースのようにかけたり)には脱帽するばかりだ。

【肝硬変への道】

Ravenswood Chardonnay '05(ナパ)
ウチで白を空けるのも今年は最後かも。

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