ある種「詰め込み」の必要性
「ゆとり教育」が見直されることになりそうだ。
中教審の答申内容が明らかになり「総合的な学習」の時間が
減らされて、基本教科の授業時間へと振り当てるらしい。
実施は2011年というから、ずいぶん先なのだが、一連の
「学力低下」報道で、論点がずれているものを散見したので
もう一度整理しておきたい。「昨今学校の授業時間が減っても、
去年は学力低下に歯止めがかかった」「韓国は日本よりも
授業時間数が少ないが、学力は日本より上という矛盾」。
これは世界中での、膨大なサンプルによる一斉学力テストの
結果を見ての論調だが、進学熱が日本より高く、塾が盛んな
韓国や、学校の授業に不安を感じて、親が以前にもまして、
塾に送り込むようになった、昨今の日本で、総体的なポイント
があがっているだけで、学校教育の成果を測定するモノサシ
にはなっていない。この効果測定に関しては、状況証拠の
ように「学校ではここまでしか教えられないので、あとは
塾で習って下さい、と先生に言われた」というような証言を
もとに判断するしかない。いずれにせよ知識を吸収することに
柔軟に対応できる子供のうちに、わけがわからなくても
詰め込んで暗誦させる、というのは悪い事ではない。仕事を
覚えるのに「数をこなして身体で覚えろ」と言われた、
新入社員時代もそうだった。叩き込まれた基礎があってこそ
はじめて、アタマで考えて応用がきき、「総合的に判断」
できると思うのだ。「ゆとり教育」の旗振り役だった元文科省
官僚の寺脇研氏は、来年開校の在日韓国人向け英才教育学校の
理事に就任していて、全くのノーコメントであるし、その
責任もまた答申では追及されてはいない。
【エセアスリートの日課】
バイク 30km
スイム 1000m
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