比内地鶏の実態
比内地鶏についての偽装があれこれ言われている。
もともと比内鶏というのは、天然記念物だそうで、
それを食する機会がある人はごくごく限られている
のだが、それをかけあわせたものだから、血統書つき
というだけで、飼育方法なども含めて管理された、
松坂牛とは似て非なるもののようだ。鶏肉は正直な
ところ、大量生産のブロイラーと、手をかけた地鶏
(例えばブロイラーでも手をかけたものはうまい)
以外は、名古屋コーチンぐらいしか思い入れがない。
名古屋で食べた名古屋コーチンは本当に旨かった。
とにかくボクには、別に牛肉以外には、ブランドを
求めないので、偽装はけしからんと怒る気もしないし、
同じ肉でも飼育方法、エイジング、調理方法の方が
大事だと思う。この種のだましは、踊らされる消費者
がいてこそ成立されるのだから、何がおいしいのか
という絶対的な価値観を持つに限る。高いお金を出し
食材をあさるのではなく、旬のおいしいものは安く
大量に出ている、ということの方が大事なのでは
ないだろうか。肉には旬があまりないので、肉食へと
日本が移行していることへの警鐘だと考えたい。
【肝硬変への道】
まんさくの花 キヨニシキ100%純吟生(秋田)
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