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February 2008

深夜の水餃子

千歳烏山の中国遼菜府(03-3305-1878)。
東京競馬場から自転車で帰る途中の甲州街道沿いに
発見、25時30分まで営業しているので訪問。
昔住んでいた家の近所の「東方園」が閉店して
すっかり「家常中国料理店」の難民なので、
あちこち行ってみるのだが、お気に入りはなかなか
見つからない。しいていうならば放送批評懇談会の
事務所近くの「東順永」くらいだが、会合終わりに
行く事が多いために、それ以外の時にわざわざ
行こうという気が起こらないのである。
結論からいえば典型的な、男向けの満州料理だろう。
お世辞にもキレイといえない狭い店内で、日本語が
なかなか通じない店員。味はうま味調味料が効いた
味とはいえ、酸味や五香粉などのバランスが面白い。
この種の店は「水餃子を食べればレベルがわかる」
というのが私の持論。もちもちとした食感と、
ジューシーな具の中味は、なかなかなものだった。
とはいえ日本は焼き餃子と小龍包のはざまであまり
人気がないのが「水餃子」。そうでなくても逆風の
中国食材に、同行者の評価は大絶賛とはいかず、
風向きが変わったら、もう一度訪ねようと思った。

【肝硬変への道】

天寶一 雄町大吟醸(広島)

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放送局のCSR

去年の後半から、今年にかけてCSRという言葉が
ある種のブームになっている。Corporate Social
Responsibility、つまり企業の社会的責任という
ことで、温暖化防止などが叫ばれ環境に関心を
持ちはじめたことから注目されているかも知れない。
大企業のCSR対策の冊子を見ると、もちろん環境は
前面に出てきているものの、地域社会貢献、原料
調達のプロセス、労働力のジェンダーや人権など
幅広い分野にまたがることがわかる。そこで
放送局でのCSRはどうなっているのか。
関西テレビが「あるある問題」を受けて、去年の
夏に出したいわゆる調査報告も兼ねた、番組制作
ガイドラインを見る限り、番組における適切な演出、
内容、そして役割分担について、CSRの観点から
きっちりと述べられている。しかし企業としての
姿勢はどうなのかは、はっきりとしない。
CO2排出に関しての取り組みのための努力などの
レベルでは各局で取り組んでいるし、災害時の
情報などで社会貢献は当然のことだが、こと労務面
においては、まだまだ公表できる業界ではない。
もちろん杓子定規では成り立たない、というのは
百も承知だが、材料調達がいわゆるフェアトレード
ではないということで糾弾されるメーカーもある。
改善の余地はまだまだあるし、それが出来ないと
最終的には放送業界全体の存亡の危機である。
デジタル化に関しても、かなり遅れているこの業界。
こちらの方も遅々として進まぬようでは、不祥事が
起こることは、まだまだ避けられないし、何より
誰もこの仕事につきたがらないだろう。その兆候は
既に始まっているのは、制作の末端現場で明らかだ。

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衝撃のマルゲリータ

東中野のピッツェリアGG(03-6426-0309)。
最近ウワサを聴き、月一の東中野詣でのついでに訪問。
店の奥の窯は、客席から薪が炎を上げている様子が
よく見える。注文を受けてから、生地を丸めて伸ばし
具を乗せ、オリーブオイルをかけ、焼くこと約90秒。
あつあつの「マルゲリータ」があっという間に完成だ。
とにかく生地の塩味がサイコーである。1枚はペロリ。
チーズ入りライスコロッケの前菜と共に食す。
イタリア料理自体を理解していなかった25年前、
雑誌「オリーブ」の地方取材で知ったその前菜。
「アランチー二」を、東京に帰って今も健在の名店
「ピエモンテ」で、メニューにないかと聞いたら、
「それはピッツェリアのもの」と言われたのだ。
後に多くのイタリア人と仕事をし、ピッツェリアは
日本におけるラーメン屋に匹敵。炭水化物摂取で
手っ取り早く腹を満たすファーストフード的存在と
教わった。ラーメン屋のつまみをリストランテで
出してくれと言われても、無理な相談なのである。
それも美味かったが、肝心のピザ生地の焦げ目や
モチモチ感、ソースのバランスと、バジルの香りは
完璧である。10年前の中目黒「SAVOY」以来の
衝撃と言っても過言ではない。もちろんおいしい
ナポリピザ屋は、東京で本当に増えた。しかし
有名店でも「勘違いしているんじゃ」と思わせる
リストランテより高い店も数多い。1枚750円。
遠くのラーメン屋に足を運ぶ文化は日本にはあるが
遠くのピッツェリアに足を運ぶかどうか…。でも
その価値は十分にある、久々のヒットだった。

【エセアスリートの日課】
バイク20km

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滑舌がよくなるカツレツ!?

赤坂見附のフリッツ(03-3500-3755)。
揚げ物を昼間に食べるというのは、当日の気分に
かなり左右されるのだが、今回は打ち合せと収録の
移動経路にこの店があるのを思い出し、別件の
打ち合せアポをランチと一緒にという事で決定。
いつも込んでいる、というイメージがあったが、
少し待っただけですぐに入れた。我々の後ろには
行列はなかった。前回は肉厚のカツを食べたので、
今日はさくっと軽くて薄い、カツレツにする。
がっつり食べた厚切りロースでも、とても軽やか
だったが、2枚のうすカツはまるで木の葉のよう。
やっぱり揚げ物は油が命だ。どんなに軽くても
カロリーが軽減されている訳ではないのだから、
これで腹八分目として抑えるのはかなり厳しい。
今度はビーフカツレツをテイクアウトしてみよう
などど、メニューの制覇をしたくなる店である。

【エセアスリートの日課】
バイク 20km
風の中はかなりキツイが、今日はかなり暖かった。

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消した人気馬が圧勝

【零細馬主で馬券下手】

「武豊の嘘つきー」。隣で観戦する女性が、甲高い声で
叫んだ。1999年の秋の天皇賞での出来事である。
スペシャルウィークの不調が伝えられ、戦前の武豊
ジョッキーのコメントは冴えなかった。パドックでは
あきらかにガレて見えるマイナス16キロ。
自信を持って消したにも関わらず、先頭で駆け抜けた。
フェブラリーSのヴァーミリアンの強い競馬を見て、
その時の事が脳裏をかすめる。パドックで見ても、
あきらかに気合い乗りが足りなく見えたし、事実
プラス7キロで太めだった。レース後の共同記者会見で
石坂調教師は「自分で本番に向け闘志をみなぎらせ、
パドックでは気合いを内に秘めていた」というし、
武豊騎手は「返し馬で調子がいいのを確認できた」と
コメントしている。やはり馬を見ることは難しい。
そして満面の笑みで「完璧でした」と語るジョッキー。
「ハンドボールじゃないですから。ドバイは楽しみ」
という2年目の挑戦に向けて、視界は良好のようだ。

【肝硬変への道】

Brunello di Montalcino  Biondi Santi ‘88(トスカナ)
ミラノの空港免税店で10数年前に買ったもの。
まだ早いくらいだった。置いとくだけで飲まなければ
買った意味がないのだから、勿体ないとは思わない。

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第25回フェブラリーS大予想

【零細馬主で馬券下手】

武豊がおかしい。今年に入ってから、勝利ジョッキー
インタビューを見ていないと思ったら、何とメインで
未勝利なのである。リーディングはトップだが、
特別勝ちもたった2勝のみ。結局下級条件ばかりでの
勝利なのである。内田博幸も中央入りするとなると、
今後もその傾向が続き、独走体制は崩れるという事か。
前日売り1番人気のヴァーミリアンには不安が一杯。
川崎記念の飛節炎でのスクラッチ。テンが芝でダッシュ
がつかずエンジンのかかりが遅くなるコース適性。
いろんなメディアでは、追い切りがよく仕上がったと
言われているが、これとて中間での一頓挫をカバーする
ために強めで仕上げざるを得なかった、と考えられる。
ましてや目標はドバイ。思い切って消すのが正解。
フィールドルージュ、クワイエットデイ、ドラゴン
ファイヤー、ロングプライド、ワイルドワンダー。
馬連、そして3連単BOXで高配当を狙いたい。

【エセアスリートの日課】
スイム 1000m

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暴れん坊省軍

ボクの知り合いに一人「暴れん坊」がいる。
人情味あふれるいいヤツなのだが、いい歳をして
喧嘩っ早い。先日も日本語がうまく通じない輩と、
駐車場で大立ち回りをしたそうだ。ヤではじまる
自由業ではないのだし、近頃の喧嘩は命がけだから
バカなことはやめなさい、と話すのだが、彼は
「スタンガン持ってたから大丈夫」、とワケの
わからない理屈をこねて、あきれてしまった。
まあケガはなかったからよかったし、その程度なら
可愛いもの。イージス艦の事故はシャレにならん。
「北朝鮮からミサイルが飛んできたらどうする」と
脅しをかけて、世界で5カ国しかもっていない、
最新鋭の武器を買い与えられ、おまけに「防衛省」
へ格上げされたのは承知の通り。喧嘩腰、そして
肩で風を切って歩いていて、身内にぶつかり…。
「暴れん坊」の話は、まだ笑い話にもなるけれど
国家が暴れ出したら手を付けられない。暴走を
止められなかったことで、国民が大きな打撃を
受けた経験をしたにもかかわらず、懲りないのか。
分不相応な武器を持っても、気持ちばかり大きく
なるだけで、ロクなことはない。軍事オタクの
責任者は即刻クビ、省からの降格というのが、
一般社会での常識ではないだろうか。

【肝硬変への道】

Le Volte ‘05(トスカーナ)

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深夜の調理人

先日行った「本むら庵」で結局食べなかったのが、
昆布に乗せた牡蠣の焼き物のつまみ。ウチには、
大井開催でもらった日高昆布が余っているのだ。
出汁を取るにはとても使い切れない量なので、
とりあえず、フライパンの上にざっくり切った昆布を
置いて、その上に近所のスーパーで半額だった
広島産の加熱用の牡蠣を乗せる。意外と火を強く
しても調理はすすまないので、炭火がベストだろう。
アミノ酸たっぷりの海の幸を、全て食べきって、
総額200円足らずの贅沢な一品。関西人だから
塩昆布は自分でも作れるし、こだわりもあるけれど、
焦げて牡蠣汁が染みた昆布はとにかく最高のつまみ。
日本人に生まれてよかった。

【肝硬変への道】
〆張鶴 大吟醸金ラベル(新潟)
明日からは三寒四温らしいので、飲み切る体勢に。

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春の予感

【零細馬主で馬券下手】

昨日のメイン・レースは久々にライヴで見られず、
予想だけで小さく買ったら、堅いのと穴を入れ違えて
購入し、12Rのディスパーロもパドックが見られない
ならと見送ったら、ブービー負け。助かった。
明日は大井で新馬2着以来のディアオードリーと
転厩緒戦のワールドエミネンス。そして明後日は
オベリスクライトが出走し、3頭がそろい踏み。
考えてみれば、6歳5歳3歳の現有勢力が同一開催で
出走するのは初めての事である。全部が全部とは
いかないけれど、どれかが勝ってくれれば…。

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Afternoon Deelites

【零細馬主で馬券下手】

日曜日の午後のメインレースの時間帯ながら、
東京国際フォーラムのバート・バカラックに行く。
Stars On 45のビートルズメドレーなど比べものに
ならない、40年以上にわたるヒット曲の数々が、
怒濤のように押し寄せる構成に圧倒されつつも、
80歳近くで現役の希代の作曲家が、細かく指揮を
しているところにじっと集中して、かなり疲れた。
うっとりと聞いていれば、心地よく眠ってしまう
α波が出まくりなのだが、彼の作品のアレンジは、
繊細であって、高度なテクで複雑にからみ合うため
気を抜いていられない。小編成では間引かれる
微妙な部分が、大編成のオーケストラで忠実に再現。
今どき考えられない、一発録りのような真剣勝負だ。
自分のiTunesの再生回数のナンバー・ワン・ソング、
ジャッキー・デシャノンの曲がイントロとアウトロに
構成され、しゃがれ声でジャック・ジョーンズの曲を
サビ抜きで唄われ、アンコールで「雨に濡れても」を
客席全員で合唱し…。まさに「午後の喜び」である。
しかしそのバカラック氏は、競走馬の馬主として、
40年のキャリアを持つ事はあまり知られていない。
いちばん有名なのは、第一回のドバイ・ワールド
カップ・クラシックで、シガーの2着に迫り、後に
日本で7年間種牡馬だったソウルオブザマターとか、
表題のアフタヌーンディーライツがおなじみである。
しかし最初に持ったバトルロワイヤル(きっと映画
「カジノロワイヤル」から来ているはず)は43連敗
後に勝ち上がる。83年にはニール・ダイヤモンドで
ヒットした「ハートライト」にちなんだハートライト
ナンバーワンがG1のハリウッドオークスで優勝。
最近は去年の1月にもドライスデール厩舎所属の
ワンオフがG2のマルコスハンデを勝っている。
そんな話を、セイハローでしたいと思いつつも、
名だたるミュージシャンたちが面会を求めて列を
なしているのを知り、競馬場での再会を願う事にした。

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日本酒ウイーク

荻窪の地酒専門店「いちべえ」(03-3220-2952)。
とある定例の飲み会に久々に参加するが、同席した
初対面の女性が、自分が卒業したゼミの講師をして
いるということがわかりびっくり。年度代表幹事
だというのに、忙しさにかまけて殆ど行事や幹事会
などには参加していないのだが、放送批評懇談会との
連携なども見据えて、たまには参加しないと、
と思って帰宅したら、修了式のお知らせが来ていて
二度びっくり。所長も交代された事だし、これは
ちゃんと出席せよ、という天の声かとも思う。
それにしても店主の桂馬さんとは話すと止まらない。

【肝硬変への道】

安芸虎 しぼりたて 風鳴子米(高知)
大正の鶴 純米無濾過生 60%(岡山)
小左衛門 純吟47号(岐阜)
而今 八反錦無濾過生(三重)
而今 五百万石無濾過生(三重)

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シェフはフランス帰り

代々木の「煮こみやなりた」(03-3355-2538)
カウンターに空席を見つけて、すべり込んだら
隣に常連さんが、料理関係者を連れていらっしゃる
ところに出くわす。そして頼もうとしていた豚舌の
リヨネーズ風のお皿などをシェアすることに。
シェフの成田さんは、リヨンでいろいろと新たな
レパートリーを仕入れてきたということで、
いつもながらに料理談義にも花が咲く。何でも
付け合わせにマカロニ・グラタンが出てくるそうで
これもまた、南仏に近い土地柄かそれほどバターが
きつくなく、サラッとしていたとか。フランスも
北は寒くバターを使うが、南は暖かいのでオリーブ
オイルを多用する、というのは理にかなっている。
とかなんとか言って、結局は毎度ペロリと平らげる
のではあるが、名物の砂肝のサラダやチーズをつまみ
なんだかんだで結構ヘビーにワインを痛飲。
自転車を駐輪場に置いて、終電ギリギリで帰宅。

【エセアスリートの日課】
バイク 20km

【肝硬変への道】

Barbabelle Costieres de Nimes‘05(ラングドック)
作り手はアルザスの醸造家だとか。でも南仏。
Ch. Moulin du Raymond ‘00(ボルドー)

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新宿二丁目のストレート

新宿二丁目の「セラヴィーナガノ」(03-3350-7610)
新宿通りを少し入った地下なのだが、微妙な場所。
とはいえオバチャンに怒られながらビビンパを混ぜる
「オンマキッチン」が近くにあるともいえるが…。
2730円という、神宮前フレンチのランチより安い
プリフィックスで、前菜とメインとコーヒーがつく。
ズワイガニと赤ピーマンのプリンの冷製スープと
仔羊背肉とナスのローズマリーのソテーは、それぞれ
量もちゃんとあるし、派手さはないが手堅い感じ。
ワインリストには産地名しか表記がなく、シェフは
ワインよりも料理に対する情熱の方が勝ると見受ける。
たまたまボトルで頼む状況ではなかったので、十分に
安くて気軽なグラスワインだったのだが、フレンチと
ワインの両方好きな人なら物足りないかも知れない。
ランチタイムはさらにリーズナブルな価格設定だが、
近くの放送批評懇談会ではいつもお弁当を食べるので、
なかなかしょっちゅう行けそうで行けないのが残念。
もともと平行して出店していたという「ブラッセリー
ナガノ」って行った事があるような、ないような。
やっぱりゲイバーの総本山で、真っすぐなフレンチ
というのは、一度来れば忘れられない。おっとっと。
ストレートにはもうひとつ意味がありますから。

【エセアスリートの日課】
スイム 1000m
バイク 20km

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日本酒で世界の競馬を語る

四谷二丁目の「萬屋おかげさん」(03-3355-8100)
アメリカの馬に関してのいわゆる「株主総会」だが、
久々に集まるメンツの中には、実は初対面もあった。
話の内容も日本競馬のみならず、ワールドワイドで
なおかつ種牡馬の現役時代を、海外でナマ観戦した、
という話などで盛り上がる。正直なところ束になって
かかれば、10年前の某海外競馬評論家に劣らぬ知識。
「最近はちょっと競馬熱も醒めて…」といいつつも
JRA-VANを使いこなし、ドイツ競馬に遠征し、一口
馬主の必勝法を飽くなく追求するなど、それぞれの
スタンスは決して変わってはいない。ただし残念な
ことに固有名詞がすらすらと出てこなくて、「あの」
と呼ばれる馬や関係者が増えたのは事実である。
相変わらず、藁焼きのタタキを炙ってすぐ出してくれ
るのが絶品。今回は鰆。魚へんに春だけに、そろそろ
暖くなって欲しいものである。

【肝硬変への道】

醸し人久平次 純吟(愛知)
十四代 本丸(山形)
鷹長 純米無濾過生(奈良)
苗加屋 純吟無濾過生(富山)
豊盃 特別純米(青森)
富久長 純米ふなしぼり(広島)
最初は考えて頼んでいたが、そのうち手当たり次第

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和田さんがいなくともバードランド

内輪のお祝いで、阿佐ケ谷の「バードランド」
(03-3392-8941)にまたやってくる。
電話番号を調べるため、携帯から検索したら何と
上位にこのブログが出てきて苦笑い。こういう事も
あるからこれからは、店名と同時に電話番号を
書いておく事にする。結局はるばる訪れる人は、
銀座に向かい、もともとの常連は阿佐ケ谷に向かう
ということだが、毎年書いているけれどもホントに
満足度が高いお気に入りだ。すっかり顔なじみの
マダムと雑談し、当時にあったお気に入りの
ワインについて、うろおぼえで話すと、「それは
Aquilaiaですね」と見事な答え。さすがはプロだ。
そういえば一体あのワインはどこに消えたのだろう。
検索しても、殆ど出てこないのは製造中止なのか。

【肝硬変への道】

Hautes-Cotes de Nuit ‘05(ブルゴーニュ)
Emmanuel Giboulotという作り手で、ビオという
ワケではないのだそうだが、手作業で繊細な仕上げ。
こういうワインの品揃えに夢中とか。

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「バカで浮気で無責任」

【零細馬主で馬券下手】

経産省の北畑隆生事務次官が、ある講演会で
デイトレーダーについて、こう発言した。
「最も堕落した株主の典型だ。能力がないと
言う意味でバカ。すぐ売れるということで浮気者。
無責任、有限責任で、配当を要求する強欲」
危ない表現をすると、という断わりを入れて、
その場にいる参加者へのサービスだったという。
後日談として「適切ではなかったが、そこだけ
取り上げられるのは本意ではない」と語った。
それでは、本意である全文とはどんなものか。
「経営には全く関心がない。本当は競輪場や
競馬場に行っていた人が、パソコンを使って
証券市場に来た」というのが、発言の前置き。
つまりはギャンブラー、と言いたいようだ。
当然ながら競馬ファンへの陳謝は全くない。
ガンバレ馬券を大事に財布にしのばせている
我々のような末端の納税者の声には聴く耳を
持たないだろう。でも大スポンサーといえる、
高額納税競馬関係者、農林水産省等から、何の
声も上がらないのは、馬券を買う人間が「バカ
で浮気者で無責任」と認めているようで、
全くもって気分が悪い。フジテレビの中継、
「みんなのケイバ」にでも出演して、ファンに
謝罪してくれないと、納まりそうにない。

【エセアスリートの日課】

スイム 1200m
フリーのダッシュ100mが1分21秒

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天に唾して己が面に掛かる

「放送批評」に関してこの記事以降はこちらのブログ
公開することにしました。よろしくお願いします。


【ラジオデイズ】

「オールナイトニッポン」の「訂正とお詫び放送」
を聞いた。先月末に一夜限りのスペシャルでオンエア
された、倖田來未さんの番組中、「35歳を過ぎると
羊水が腐る」という趣旨の発言があり、何ら科学的
根拠がない事実に反する発言の訂正と、それに伴い
聴取者に著しい不快感を与えたお詫び。そして録音
番組だったにも関わらず、チェックしきれなかった
局としての責任問題についての報告と、改善を5分間
通常番組の前に、制作責任者のコメントでまとめた。
この発言をきっかけに、ネットで「倖田來未叩き」が
エスカレートし、契約スポンサーに対しての抗議が
集中。広告自粛という騒動にまでにいたった。また
彼女を擁護した他局の喋り手にも、厳しい批判と
抗議が寄せられ、制作者の一部には戸惑いもある。
自分がディレクター時代に、同じような失敗もした。
今よりも沢山のリスナーがいたにもかかわらず、
ここまでの騒動にならなかったのは、社会全体がまだ
「鈍感」だった事と、抗議をする手段が限られていた
からに他ならない。この歳になったからこそ「子供が
欲しくても出来ないのに、周囲のプレッシャーが
大きくて気まずい」というような、身近な女性の話を
「常識」として受け止められるが、若い世代にはまだ
そんなバランス感覚がないのは、十分あり得る話だ。
「常識」が欠如していた事は、反省する必要があるし
それによって傷ついた人が抗議するのは当然である。
そうして人間も社会も成熟していくのである。
しかし今回の騒動は、ゲーム感覚で流れに便乗した
付和雷同型クレーマーの存在が大きいように思える。
過度なペナルティを要求する愉快犯には、そのうち
何らかのしっぺ返しがくるだろう。ハガキによる
匿名の投書は差出人の特定が難しいが、ネットでの
匿名の書き込みほどアリバイを崩しやすいものはない。

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天に唾して己が面に掛かる

【ラジオデイズ】

「オールナイトニッポン」の「訂正とお詫び放送」
を聞いた。先月末に一夜限りのスペシャルでオンエア
された、倖田來未さんの番組中、「35歳を過ぎると
羊水が腐る」という趣旨の発言があり、何ら科学的
根拠がない事実に反する発言の訂正と、それに伴い
聴取者に著しい不快感を与えたお詫び。そして録音
番組だったにも関わらず、チェックしきれなかった
局としての責任問題についての報告と、改善を5分間
通常番組の前に、制作責任者のコメントでまとめた。
この発言をきっかけに、ネットで「倖田來未叩き」が
エスカレートし、契約スポンサーに対しての抗議が
集中。広告自粛という騒動にまでにいたった。また
彼女を擁護した他局の喋り手にも、厳しい批判と
抗議が寄せられ、制作者の一部には戸惑いもある。
自分がディレクター時代に、同じような失敗もした。
今よりも沢山のリスナーがいたにもかかわらず、
ここまでの騒動にならなかったのは、社会全体がまだ
「鈍感」だった事と、抗議をする手段が限られていた
からに他ならない。この歳になったからこそ「子供が
欲しくても出来ないのに、周囲のプレッシャーが
大きくて気まずい」というような、身近な女性の話を
「常識」として受け止められるが、若い世代にはまだ
そんなバランス感覚がないのは、十分あり得る話だ。
「常識」が欠如していた事は、反省する必要があるし
それによって傷ついた人が抗議するのは当然である。
そうして人間も社会も成熟していくのである。
しかし今回の騒動は、ゲーム感覚で流れに便乗した
付和雷同型クレーマーの存在が大きいように思える。
過度なペナルティを要求する愉快犯には、そのうち
何らかのしっぺ返しがくるだろう。ハガキによる
匿名の投書は差出人の特定が難しいが、ネットでの
匿名の書き込みほどアリバイを崩しやすいものはない。

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CharlieではなくCharley

アポが空振りとなったオーランド訪問。結果マイルを
稼ぐためだけに来た格好だが、ホテル代が安いのは
とにかく助かる。今日もまた全米ステーキ評価上位の
チャーリーズ・ステーキハウスに再訪する。
前回訪れたのはアメリカン・ステーキ道入門間もない
10年以上前。たしかディズニー・ワールドが目的の
休暇で、たまたま通りがかりで入ったもの。しかも
猛烈な時差ボケのため、居眠りしながら食べていた
という体たらくで「夢のようにおいしかった」
という印象しかないのである。ここは気合いを入れて
最上級のポーターハウス、しかも32oz(900g)を
注文する。メニューにある焼き方の工夫の所には、
炭火ではなく、薪を使って焼く先住民の焼き方を
ベースに、高温で焼き色をつけると書いてある。
昨日の上品な55ドルのステーキより、今日の38ドル
の方がワイルドな感じ。焦げた脂身が野趣あふれる。
悲しいかな、ギャル曽根には遠くおよばぬ胃袋で
さすがに完食はできず、2割を残してドギーバッグで
お持ち帰り。帰りに厨房の焼き方を見せてもらい、
意外とこまめに裏返しているのにびっくりする。
ホテルに戻りプールサイドのジャクジーで一風呂。
部屋に戻ってから、スーパーボウルの4Qを見ながら、
残りをペロリと平らげた。冷めてもうまかった。
ところで肉食国アルゼンチンに居住暦のある知人に
言わせると「ステーキの食後に身体を冷やすと、
脂が体内で固まって重篤な病気の危険性がある」
のだそうだ。当たってるだけに気をつけねば。

【肝硬変への道】

Serastiani ‘03(ソノマ)

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ステーキは素敵だ

自分のブログをいろいろと切り分けようと考え中。
ひとつは放送評論、そしてもうひとつはアメリカの
ステーキ。前者はともかくとして、後者はかなりと
ニッチなものだが、今日もまたサンディエゴの店に
出撃。その名もドノヴァンである。
ダウンタウンのPETCO PARK球場の近くにある店は
アメリカのステーキ評価で常に上位に入っている。
しかし個人的には、外側の焼きに焦げが足りず、
惜しい評価となってしまった。確かに雰囲気は一流。
名店に欠けている野菜のつけあわせや、いろんな
サイドオーダー、ワインリストの充実は評価すべき。
しかし肉や魚の素材に執心するあまり、肝心の
肉の「焼き」への情熱が今一つな気がして残念。
おいしい店はレアでも外は焦げて、なかは肉汁だ。
肉を焼くことほど難しいことはないということ。
ホテルまでの徒歩の途中に「Croce’s」を通ると
去年は会えなかった未亡人のイングリッドが、店頭
というか受付で立っているのを発見。ご主人は
若くして亡くなっても、妻が元気にしているのは
見ていてなんとも微笑ましい。挨拶ぐらいしか、
できなかったけど、暖かい気持ちになれた。

【肝硬変への道】

Saxon Brown Zinfandelde ‘03(ソノマ)
はじめて見ました。やっぱりレストラン。

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サンフランシスコ郊外のエルパセオ

以前訪れたサンフランシスコに同じ所用で再訪。前回は
夜行便に乗る関係で、シティのステーキだったので
今回こそはとEL PASEOに日本から予約した。
オーナーの武居征吾さんは、SURF90FMで日曜の
メインDJをやってくれて以来20年近いつきあい。
FM東京系列の夜のワイド番組をはじめ、そこから
巣立っていったDJの中では大活躍した人である。
喋りの仕事を早々に引退し、もともとアメリカで
プロテニスプレイヤーだったということもあり、
好きなワインとレストラン事業でアメリカにうって
出たのである。食べ物がイマイチとよく言われる
アメリカだが、たしかにNYなどは例外として、
食に関してレベルの高いサンフランシスコでも
「フレンチ・ランドリー」以外はあっと驚く店は
そうそうない。やはりじっくりと仕込みが必要な
繊細な料理は、労働時間の問題でなかなか無理が
あるだろうし、それをクリアするとコースで
$200以上ということになってしまうのだ。
食したのは築地から直送のマグロのタルタル。
半熟が食品衛生上認められないカリフォルニア
なので、ちょっと堅い卵とあわせるのだが、
醤油を隠し味にハーブのてんこ盛りが嬉しい。
フォアグラのソテーのエスプレッソ・ソースは
マグカップ一杯分を煮詰めた苦味が効いて
焦げた感じが増幅される。メインはラム肉だが
こちらも中心がフィレで、外側にミンチ肉を
巻き火を通したという凝った作り。料理自体は
アメリカでは食べたことがあるが、ソースは
まさに日本人シェフの高橋女史をはじめとして
スタッフが手間ひまかけるからこそのものだ。
赤いテーブル・クロスでいかにもアメリカンな
武骨なフレンチが出ていた時代を知っている
数少ない日本人客として、客層も含めてこの
店の進化は、とにかく目を見張るばかりである。
ZAGATの評価はすでに出てはいるが、
これからいろいろなところで、評価が上がるのは
間違いないだろう。東急本店のワイン売り場で
立ち飲みコーナーを仕切り、いろいろ話をした
平林さんがサービスしてくれるというのもまた
ポイントが高いのだが、オーナーもソムリエも
店もすべて10年以上のつきあいで、今それが
結実するなんて、なんだか夢のようだ。

【エセアスリートの日課】
ラン5km

【肝硬変への道】

Nuit Saint George‘98(ブルゴーニュ)

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