マダガスカル日記7
【零細馬主で馬券下手】
もとの植民地を含む、フランス語圏ではPMUで
馬券を売っていることは聞いていた。パリ市内でも
TABACみたいなところで、中継映像はないものの、
馬券だけ売っている場外馬券売り場があるのは
見たことがある。モーリシャスや南アフリカという
英語圏には競馬場があるが、マダガスカルにはない
ものだからきっとPMUが盛んだろうと思ったら、
やっぱりそうだった。ヌシベのような田舎では、
掘っ立て小屋のDVDショップにPMUの看板が
あった。首都のアンタナナリヴォでは、本当に
あちらこちらにPMUの看板が点在する。洋品店、
ショッピングモールの入り口のブース、もちろん
独立店舗も点在する。そのシステムは基本的には
毎日1レースのみが売られ、5連単が中心。
競馬新聞はなく、過去の成績は載っていない、
出馬表と裏に簡単な解説がある両面コピーを
もらって、宝くじのように高配当を狙うのが
スタイルである。店頭にはフランスギャロの
緑のPMUの看板と共に、昨日の配当が大きく
張り出されている。投票の締切りは2時間以上
前のようである。結果はラジオ中継が頼りだ。
しかし目抜き通りに鉄火場の匂いがする、
ひときわ大きな建物があるので、ドライバーに
頼んでいってみたところ、そこだけはまさに
ウインズ浅草を彷彿とさせる桃源郷であった。
当日はラ・フォンテーヌの開催を中継していた。
次のレースはスミヨン、ペリエ、ティエリ。
知ってる騎手が3連単ではまるとおいしいなと
予想していたら、隣の馬券オヤジが、その面の
レースは全て締め切って、後半の裏面に突入した
と親切にも教えてくれた。果たしてレース結果は…。
そういうときに限って来るんだなこれが。
入り口の上にある緑の看板にある
スローガンは日本と同じ「CLUB COURSE」
つまり「CLUB KEIBA」だ。
ゴール前であまり声が出ないのが
この国の国民性のようだ。
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