盛大なるお通夜
【ラジオデイズ】
旧知の先輩のお通夜に出席。
初めて会ったのはまだボクが大学生で、
駆け出しの音楽ライターの頃だった。
実績もない若造に、レコード会社A&Rの彼は、
サンプルのレコードと共に自作のA4のコピーで
アーティストとアルバムの資料をくれた。
そしてそのアーティストはカンサス。
そしてまだ聞いた事のないアメリカのラジオの
話で盛り上がる。考えてみれば、その当時の彼は
まだ社会人になったばかりだったのだが、とっても
まぶしい存在だったのは、信濃町のビルでバリバリ
仕事をこなしていたことより、音楽とラジオに
対する熱い思いだった。
その後ボクはラジオ局に就職し、洋楽を担当し、
独立し、海外のラジオ局と交渉する仕事もやった。
彼も独立しラジオの制作で洋楽との掛け橋となった。
でも「洋楽」という言葉、海外のラジオのスタイル、
それらすべては前世紀の遺物となった。
きのう事務所でカンサスのレコードと資料を探し、
お通夜に持参して合掌。
ついでに当時のレコード会社の同僚や、ラジオ局の
重鎮にその資料を見せつつ、ちょっと自慢気な気分。
過去にこだわり、ここで立ち止まるワケにはいかない。
彼が模索していたラジオの未来を、ボクが実現する
べくバトンを渡されたのだから…。
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Comments
17日は、私が着くのが遅れてしまったため、お会いできませんでした。
日を改めてお会いしましょう。
Posted by: R_A | October 19, 2008 07:49 AM
R_Aさん
いやはや、たくさんの人々でびっくりしました。
また改めてということで…。
Posted by: 入江たのし | October 20, 2008 04:07 PM