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December 2008

はるな愛のエアあやや

【零細馬主で馬券下手】
有馬記念は「はるな愛のエアあやや」だった。
ジェンダーを超越したダイワスカーレットによる、
エアシェイディとアドマイヤモナーク。
自分の馬券は、パドックを見て馬体減りとイレコミが
気になり、カワカミを軸には取らずスカーレットのみ
1頭軸の3連単5頭マルチ。相手は見事に34567着
という素晴しい予想だった。レースは思った通りの
展開で、ダイワが逃げて追いかけた馬がことごとく
崩れるという強い競馬。読み違えたのは横山典弘騎手の
事前に言う「思い切った作戦」が「逃げ」だったこと。
てっきり最後方に控えて、あっと言わせるものと
思っていたのだが…。逃げ馬軸に差し追い込み馬相手。
中山での複勝率が85.7%という巧者ぶりを無視して、
初の中山となるカワカミを軸に入れようと思っていた
というのは何たる情けなさ。東京駅近くのパーキング
クルマを入れて恒例の飲み会に参加。そこでてっきり
的中させていたと思われた某氏が、公言していた2着と
3着づけを買わず、3着づけのみを買っていた事実が
判明。久々にワリカンで会費を払って電車で平和に帰宅。

【肝硬変への道】

Cordier Bordeaux ‘03(ボルドー)
冷やされて出てきたので味がしなかった。

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第53有馬記念大予想

【零細馬主で馬券下手】
買い方の結論から、3連単で牝馬を軸にとる。
トレセン情報によれば、カワカミプリンセスは、
かなり冬毛が出ているが好調とのこと。人気を
落としているが、今年の秋以降は好調である。
牡馬と戦っての実績を不安視するムキもあるが、
1着入線で降着処分になったのが尾を引いての
結果であるといえよう。そうでなくても繊細で
プライドの高い牝馬らしい牝馬のカワカミ。
連勝街道を走っていて、ある日突然先頭でゴール
したにもかかわらず、周囲に褒めてもらえない。
降着のトラウマですっかり走る気をなくした、
というのが不振の原因としての見方。今年夏の
休養で心のキズが癒えたと考える。ウオッカに
先着しダイワスカーレットとは初対決だけに
勝負になるとみた。イクノディクタスっぽい
穴馬と考える。もちろんダイワスカーレットの
実力上位は外枠であっても疑うところがない。
2頭軸にするか1頭軸かはパドックの気配次第。
相手はアルゼンチン共和国杯でハンデを背負って
0.2秒しか負けなかったアルナスラインと、
一応スクリーンヒーロー。中山は走る
エアシェイディとマツリダゴッホ。菊花賞馬の
アサクサキングスあたりまで。

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第60回朝日杯FS大予想

【零細馬主で馬券下手】
迷った時は騎手で買う。これが原則である。
ルメール、ペリエ、岩田、内田。今回の朝日杯FSで
JRAでデビューしていないジョッキーが4人いる。
ルメール騎手へのフィフスペトルの乗り替わりは、
キャロットという愛馬会でなく、個人の馬主ならば
かなりの物議をかもしたに違いない。古い話だが、
アローエクスプレスにおける、若き日の柴田政人
ジョッキーの悔しさ。イマドキはそれほど劇的な
ものではないだろうが、これを糧にもう一段階の
飛躍を期待したいという声が多いのは事実だ。
そこで本命はやはりフィフスペトル。あと内枠を
最大限に生かして逃げ残りを計るペリエ騎手の
ミッキーパンプキン。内枠の差し馬とくれば、
シェーンヴァルト、未知の魅力のトレノパズル。
このあたりを3連単のBOXで狙ってみる。

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今年の海外馬券はプラス収支

【零細馬主で馬券上手】
たまにはタイトルを変えさせいていただきたい。
単勝8倍の1点買い、馬連80倍の5頭BOX、
三連単480倍の5頭BOX、回収率は全く同じだ。
しかし三連単は時に、とてつもない馬券を連れて
来ることがある。私が買うのは単複は1点勝負。
馬連なら10点まで、三連単なら60点までである。
1頭軸マルチ相手5点の60点というのが、最も
穴狙いのスタンスなのだが、今まで取った馬券は
せいぜい1000倍以下。ならば単複勝負で十分と
割り切ってきた。しかし相性がいい香港で炸裂。
香港ヴァースこそ、ジャガーメイルからの1頭軸
三連単馬券で取りガミとなったものの、自信の
香港スプリントで思い切って勝負。この路線で
オーストラリア馬のアパッチキャットが強いのは
重々承知だが、相手も日本や欧州はお呼びでない
と見て、香港馬の5頭BOX。人気薄のインスピ
レーションも、パドックや返し馬の雰囲気がよく
騎手もビードマンなので、けちらずに入れておく。
直線で軸にしたアパッチキャットがはじかれる。
隣りで「He’s gone.」という声がする。
視線は大本命に注がれるところで、何とか3着。
それで12頭だての10番人気の人気薄だった
インスピレーションが1着ではないか。場内騒然。
2着も4番人気の香港馬。えっと、それ。その馬券
持っている。遠征のローレルゲレイロくんと、
トウショウカレッジくんごめんなさい。かくして
60点で2469.6倍をせしめた瞬間である。
思えばビリーヴを追いかけて行った2002年以来、
失敗に学んで、ようやく大きな果実を手に入れた。
払い戻しは約30万円。日本なら機械に入れると、
「お金を数えています」というアナウンスもない
ほどで、金額としては驚くほどではないけれど、
ものものしい警戒と、馬券売り場のチェックで
意外と時間がかかるところが、うれしかった。

【肝硬変への道】

Green Point Brut NV(オーストラリア)
Clairault Chardonney ‘05(オーストラリア)
Los Vascos Cavernet Sauvignion‘06(チリ)
Quartz Reef Pinot Noir ‘06(ニュージーランド)
Barbera d’alba Ceretto ‘06(ピエモンテ)
Peter Lehmann Mentor ‘04(オーストラリア)
やはり南半球が強い。

P1000721

窓口の払い戻し画面。

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香港から阪神ジュヴナイルフィリーズ予想

香港Causeway Bayの「杭州飯店」
日本語のメニューもある杭州料理の店だが、日本では
なかなかお目にかからない料理も食べられる。
隣りのテーブルから、「くさや」のような臭いが漂う。
どうやら屋台で出すような料理らしいが、屋内に充満
するというのはなかなか例がないらしい。メニューに
「中国くさい豆腐の揚げ物」と書いてあった。
食べると旨いし、もう臭いが気にならなくなると
言われて注文する。別の隣りのテーブルの中国人が
一斉に嫌な顔をする。我々グループの中にも一口で
ギブアップする者もいる。独特の苦味があるが、
まさに「くさや」というより、揚げ豆腐である。
豆板醤か中国醤油で食べるのだが、なかなかウマい。
だがやはり東坡肉(豚の角煮)や金華ハムなどの
肉類がいちばん。円高と酒税撤廃のおかげですっかり
安くなった香港のワイン屋で買ったワインがすすむ。

【零細馬主で馬券下手】
恒例の香港出張。そのためじっくりと馬柱を見て
情報を集約して予想することができないが、決して
固く収まりそうにないレースだけに果敢に穴を狙う。
ミクロコスモス。もちろん1勝馬がいきなりのG1で
勝ち切れるかどうかは未知数だが、2着くらいまで
ならば、上がり33秒4の末脚でなんとかなる。
このレースを勝ったビワハイジの娘ブエナビスタが
人気を被るなら、こちらが面白そうだ。母は夏に
札幌で重賞を勝っていた馬。ダブらせるのは早計か。
馬券は馬連でブエナビスタを消して、手広く流す。

【肝硬変への道】

Quartz Reef Chauvet NV(ニュージーランド)
Montes Alpha Chardonney ‘06(チリ)
Montes Alpha Merlot ‘06(チリ)
Alamos seleccion ‘06(アルゼンチン)
Chateau La Fleur de Bouard ‘02(ポムロール)
Ca’del Laito Ripasso Valpolicella’03(ヴェネト)

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「Oily Boy」

「Oily Boy」に寄稿。もともと100号までのポパイ
編集者が責任編集をするという企画だったので、
119号から編集に参加したボクは対象外だが、
元編集部の先輩から誘われ、コラムを書かせて
もらうことになった。本当はアメリカのステーキ
事情の企画も出したのだがボツ。採用されたのは
「円高の今海外で馬主になるのもアリなのでは」
というコラム。アメリカにいる1歳馬もなんとか
入厩先が決まり、記事を書いた時よりも円高が
すすんで、まさにそれを実感している。
シンガホール競馬の高岡厩舎の話がメインと
なっているが、費用対効果を考えるとたしかに
海外で馬主になるというのは本当にアリなのだ。
特に韓国はウォン安にもかかわらず賞金のレベル
がかなり高いため選択肢の一つとして浮上する。
現地で騎乗している内田利雄騎手はリーディング
争いに名を連ねるのだが、残念ながら厩舎のアテ
はないので、それがネックではあるけれど…。
雑誌自体は本当に100号以前の、ボクが読者の
時代の作り。「LEON」とは一線を画した作りで
登場する人々はみんなカッコいいオヤジである。
フィナンシャル・タイムズのコラムニスト、
タイラー・ブリュレが絶賛したというのだが、
日本人は若い女子とオヤジがとにかく元気だ。

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フレンチレストランオギノの真骨頂

ジビエのシーズン到来ということで「OGINO」。
(03-5481-1333)
アワビと季節野菜の真鯛のマリネ包み
蕪のドレッシングが繊細だがアワビを発見すると幸せ
ズワイ蟹と下仁田葱のクリーム キャビアとトマトジュレ添え
グレープフルーツの酸味がプチプチした食感と共に
アクセントとなっている。
そしてメインはスコットランド産の雷鳥。
かなりの苦味というよりも「エグみ」が効いて
それに対抗するように、内蔵のソースにチョコが
溶かしてあるくらいだが、恐らく若い頃なら、
これは罰ゲームでしかなかっただろう。
特に羽根がついたまま焼かれた脚の部分の肉は
どっしりしたブルゴーニュでも負けてしまうほど。
こういう苦い料理が「おいしい」と思えるのは、
やはり齢を重ねたからこそであろう。

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