TVCMの新しい試みに拍手
【ラジオデイズ】
第46回ギャラクシー賞の贈賞式。去年からの期は
CM選考委員としてここ1年のTVCMを見た。
「白戸家のカイくん」の猛旋風が吹き荒れる中、
ソフトバンクではなく、読売新聞の企業CMで
箱根駅伝を題材にした・お正月家族「予告篇」
「海外旅行篇」「セキュリティー篇」「映画篇」
「ガム篇」「あたたかい家篇」「お弁当篇」の
シリーズが大賞を受賞した。このコラボCMは、
箱根駅伝が中継された1月2日と3日の2日間。
日本テレビ関東ローカル枠でのみ放送された。
高視聴率とはいえ見のがした人も多いだろうし、
アーカイブが残っているわけでもないし、
繰り返し放送されるCMでもない作品が大賞。
NFLのスーパーボウルに、それ専用のCMがあり
大きな話題を呼んでいるものにならったワケでは
ないだろが、新聞広告のCMで、ホワイト家族が
出演しているというインパクト。そのコラボで
効果を狙った意欲的な取り組みが評価された。
とはいえこれだけの尖った作品を作り、流すのに
かなりの軋轢があったことは想像に難くない。
受賞者のコメントも、各方面の協力のたまもので、
クリエイティブ主体の単体王道作品でない、という
謙遜からか、戸惑い気味ではあった。
しかし純粋に一番印象に残ったことは事実だし、
やられたと思った人も多いはず。何よりTVCMから
生まれたキャラクターが独り歩きして、別のCMに
出演するというのは快挙。電車の社内吊り広告で
商品と雑誌が一緒に出るというよりハードルは
高いのではないだろうか。
(読売新聞/シンガタ/電通/ギークピクチュアズ)
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