« August 2009 | Main | October 2009 »

September 2009

マダガスカル日記13

レミュール(原猿)のテーマ・パークともいうべき
アンタナナリヴの郊外車で約30分の場所にある、
レミュール・パーク。2m以内には近寄らないよう
などとかなり厳重な注意をされて、放し飼いされて
いるガイドと共に動物達に会う。このあたりは、
最近流行の行動展示そのもの。とはいえ寄ってくる
ものは仕方がない。至近距離で見ることになった
クラウンシファカの赤ちゃん連れの姿である。最初
お腹にうごめく子供が、木の上に見えたので、
カンガルーのように抱っこしているのかと思いきや、
お腹というか腰回りに横にまとわりついていた。
さすがに器用に林を飛び回るだけあって、生まれて
30日ほどとはいえ、その片鱗を見せているようだ。
ここにはワオキツネザルが1頭しかおらず、少し
さびしいけれど、手軽にいろんな種類が近くで
見られるというのは一度は訪れる価値があるだろう。
都心に戻ってくると、デモ隊と軍部が久々に衝突。
逃げ惑う人々と銃声を見聞きするが、とりあえずは
それ以上にはならなかった。半年ぶりの混乱で
まだまだクーデターの影響が終わった訳ではないと
思い知らされる。
P1010168

| | Comments (0)

マダガスカル日記12

ネットと携帯から隔絶された移動もいよいよ終わり。
首都アンタナナリヴが近づいてくると、いろんな
民芸品を道沿いで売る屋台が増えてくる。ブリキの
おもちゃ、野菜、テンガロンハットのような形の
まないた、木彫り製品、アルミ鍋などなど、その地
でなければ売っていないものらしく、タナに住む
人々でも、そこを通る知人などに買ってきてもらう
名産品ということだ。当然通信販売などないから、
商圏は限られているはずだか、なかなか面白い。
数年前まで競馬が開催されていたアンチラベは、
温泉の街。飛行機から見るとこのあたりの地形は
火山活動のあとが残っているのが見て取れる。
温泉といってもヨーロッパのテルメみたいなもので
いわゆる湯治に来る感じ。やっぱりそういう所に
競馬場は出来るものらしい。

P1010141

プスプスという人力車の車輪は
平地に比べると小さいのがこの地。

| | Comments (0)

マダガスカル日記11

イサル国立公園を後にして、延々のクルマ移動。
途中でZEBUという「こぶ牛」の週に一度の市が
立っているというので立ち寄ってみる。子牛が
約40000アリアリ、日本円で約2000円だそう。
アフリカでは鶏を飼えば小金持ち、牛を飼えば
大金持ちであるが、この国においてもそうらしい。
気性が荒いとはいわれるが、集団でいるせいか
大人しい、牛飼いの子供達が触っているコブに
タッチしてみる。歩いている牛のコブは微妙に
左右に変形しつつ動くので面白いが、果たして
脂肪の塊だけあって、何ともいえぬ触り心地。
性別を見分けるのは、コブではなくて、仕草で
見分けるとマダガスカル人は言うが、我々には
さっぱりわからず、小用を足しているのを見て
あいつはオスだ、と判断するしかなかった。
連日のアクティビティと、フランス料理の飽食
のせいか、胃腸がダウンして移動中はずっと
寝てばかりというていたらく。夜になると
盗賊が出るので急いで、何とか夕暮れまでに
目的の街道のモーテルにたどり着く。


P1010128

たまに走り出す若い牛もいる

| | Comments (0)

マダガスカル日記10

イファティで合流した、首都アンタナナリヴでの
ドライバーと共に「サザンクロス街道」と呼ばれる
この国でも珍しい整備された約900キロの、国道
7号線を首都に戻る形でのクルマの旅をスタート。
1日目はマダガスカルのグランドキャニオンとも
呼ばれているイサル国立公園まで。自然保護区の
トレッキングで、ワオキツネザルに接近遭遇。
やはり可愛すぎる。こうしたレミュール「原猿類」
の本を読むと、ほんとうにこの国は固有の生物が
いっぱいいることがわかる。やはり自然破壊は
焼き畑などで進んでおり、樹齢数百年以上とも
いわれるバオバブの大木同様、あと100年後は
どうなっているかわからない。基本的にサボテンと
同じような生態をもつのがバオバブで、乾期に
大量の水を幹に貯めておくので、葉っぱはあまり
必要でないらしい。オーストラリアのエアズロック
のような岩があるし、中央高地とも西海岸とも
全く違う気候と風景。滞在はこの国で名実共に
群を抜いて一番といわれていて、実際にそう思った、
ラヌヒラにある石造りのホテル<「Jardin du Roi」
やっぱりこの手のリゾートはすべてフランス人の
経営のようだ。


P1010097

| | Comments (0)

マダガスカル日記9

ムルンダバからチュレアールまで飛行機で移動し、
そこからイファティまで昨日以上の悪路を2時間。
マダガスカルの西海岸はモザンビーク海峡だが、
4WDでないと砂地の道路ではかなり苦労する。
日本の距離感ではとても移動できないのだが、
そのあたりは高速道や舗装が進んでいなかった
高度成長以前の日本を知っていれば懐かしい感じ。
海岸のバンガローホテル「Hotel Paradisier」に着く。
延々と続くプライベート・ビーチはハワイの高級
リゾートにもひけを取らない。太陽光線が強いので
写真が実物以上によく撮れてしまうこの地だが、
ホームページ通りの素敵なところだった。
夕方に近所の海水浴場の波打ち際で乗馬。

P1010055

馬上から写真が撮れるようになった。

| | Comments (0)

マダガスカル日記8

マダガスカルはバオバブの木がトレードマーク。
とはいえ、よく「あの星の王子様でおなじみの」
という枕詞がつく事がある。サンテグジュペリが
アフリカへの郵便飛行機のパイロットだった
というのは周知の事実だが、基本的に西アフリカ
セネガル方面へのフライトが中心で、彼が見て
物語の中心となったのは、マダガスカルのそれと
別の種類のバオバブの木ではないだろうか。
バオバブの木は10種類以上あるとされていて、
そのうちの大半がマダガスカルで見る事が出来る。
3度目で約半年ぶりのマダガスカル入国の翌日、
ムルンダバから舗装されていない悪路を1時間。
有名なバオバブ並木を抜けて、2つの木が微妙に
絡み合う「愛し合う木」に行く途中、我々の
ガイドの運転する、30年前のルノーが切り株で
ガソリンタンクを破損するトラブル。しかし
そこは旧車だけあって、スカスカのエンジン・
ルームに空のボリ容器を設置して、直接ガソリン
ホースを繋げるという荒技で押しがけをして、
ギリギリに夕焼けのバオバブ街道に戻った。
宿泊はムルンダバの海岸のバンガロー・ホテル
「Hotel Palissandre」。天の川がとても奇麗だが
イマイチ南十字星はよくわからず…。

P10100121

デジカメの「夕焼けモード」が役立つ

| | Comments (0)

« August 2009 | Main | October 2009 »