日本版FCC構想
【ラジオデイズ】
今朝の朝日新聞で、日本版FCCの設置に対する
原口総務大臣への取材記事が出ていた。民放では
BPOという組織があるのに、何のために作るのか
という懐疑的な意見が多いし、報道機関への更なる
圧力がかかるのでは、という危惧も懸念されていた。
そんな中、アメリカのFCCとも違う日本独自の組織
とされている内容に言及したもので、「政治権力に
よる言論の自由への侵害を見張る機関をイメージ
している。言論という大きな権力を国家が支配下に
置こうという動きに対抗する装置が必要」という
趣旨なのだそうだ。総務省による放送免許の許認可や
(アメリカはFCCが放送通信の許認可を担当する)
人権問題に関するBPOの存続が約束された印象だ。
とはいえ、何の仕事をするのかはまだあいまいなまま。
ジャネット・ジャクソンの「ポロリ事件」でFCCが
科した罰金55万ドルの根拠や、FCCの子供向け
キャラクター「Braodband」がドラえもんそっくり
などといいう些末な事はさておいて、アメリカの
FCCが受け持つ業務を日本版で受け継ぎ「最後の護送
船団」といわれる、放送行政についてメスが入るか
どうか、という部分は先送りされた印象だ。通信と
放送の制度面に関するギャップについて、どうやって
落としどころを見つけていくのか、というプランを
真剣に考えるべき時期だとは思うが、政権交代を機に
そうした機運が出てくる事になるのだろうか。
こうした時には、常にラジオの事は蚊帳の外なのだが、
まだまだ勉強中ということなのだろうか。
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