ビジネス書以上の面白さ
ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)
GWということもあり積ん読の本に手を伸ばす。
ずいぶんと昔に日本銀行からアフリカのルワンダの
中央銀行総裁として赴任した著者の奮戦記だ。
ビジネス書として考えた場合には、最近話題の
岩崎夏海氏の「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の方が
きっと面白いだろう。ただし大所高所からの発想や
国家の再構築という意味においては、示唆に富んだ
エピソードが満載である。自分が商学部卒のせいか、
「デフレが続くなら中央銀行がお札を刷って調整
インフレをすべき」という少し前に主張されていた
近視眼的な政策が、いかに底の浅いものかという事を、
金融論の教科書より具体的な例で書かれているのも
面白い。政府と渡り合い、制度設計から「現場の人」
として「アフリカの奇跡」への端緒を見届ける実話は、
甲子園を目指す高校野球部のフィクションよりも、
今の自分にとって興味があった。
【エセアスリートの日課】
GW中は高地トレーニングも含めランを毎日5km
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