「お肉、万歳!」
【ステーキは素敵だ】
世界三大ステーキはアメリカとアルゼンチン、そして
イタリアのフィレンツェだと信じて疑わない私だが、
今回訪問はフィレンツェ郊外のパンツァーノ・イン・
キャンティにある”Antica Macelleria Cecchini”。
直訳するとチェッキーニさんの昔からの肉屋さん。
1階はキアナ牛の肉の売店であるが、2階にあがると
リストランテなのである。水曜日以外の毎日1回だけ
ステーキ三昧コースがあるので、現地に住む知人に
頼んで予約をしてもらう。実はメニューは一通りで、
80人くらいのお客さんが全員揃って食事がはじまる。
寿司デルキャンティという名の「タルタル」に始まり
リブアイ、パンツァネーゼ(尻の部分)そして最後に
T-ボーンまで、まるで給食のように肉が配給されて、
肉食老若男女が、一心不乱に食らいつく事3時間。
ワインやパンやスープなどのサイドディッシュと、
デザート、食後酒もちろん飲み放題で食べ放題である。
店主のダリオ・チェッキーニさんは、狂牛病の時代、
骨付き肉が食べられなくなった時に、T-ボーンの
お葬式をしたという肉に対する愛情があふれる人。
肉が焼き上がった時に従業員全員を紹介するという
大プレゼンテーションをはじめ、一緒に写真に納まる
サービスのため、テーブルをまわるマメな一面も。
日本から修行に来ていたタケウチユウスケくんが、
東京郊外で店を出すんだよ、と教えてくれながら、
ハイチーズのかわりに、タイトルの一言で日本人は
破顔一笑である。20日以上の熟成と、灰をかけつつ
火の勢いを調節する焼き具合はまた、どこにもない
味わい深い。エノテカ・ピンキオーリの本店なんか
行っている場合ではない。
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