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July 2010

ペットボトルのキャップ回収の是非

ペットボトルのキャップを集めるというボランティアが
あり、お客さんも多い弊社のスタジオではボトル本体と
切り離したキャップをまとめている。立ち寄り先に
大きな収集BOXがあるので、ついでに持っていこうと
思っていたのだが、最近このリサイクルは大変な無駄
ではないか、という話を聞いてちょっと調べてみた。
回収されたキャップは再資源化事業者が購入して、
それからコンパネ(コンクリートパネル)、PPバンド、
チリトリなどを製造していて、今後用途開発がの予定。
「20円で1人分のポリオワクチンが買える」と、
うたわれている。活動が本格化して3年で20億個
回収された。800個のキャップで20円分となるので
5000万円分が寄付された事になる。しかしながら
実際には事務方の管理費がかかるので、3360万円
寄付されている。とはいえ当然寄付先「世界の子どもに
ワクチンを日本委員会」にも管理費がかかる訳で、
2009年の実績では、約56%がワクチン供与活動費
当てられていた。本当の寄付額はその半分強なワケだ。
立ち寄り先で見た回収BOXは60リットルなので、
満杯で3500個が入るそうだが、これで約30円分、
ポリオワクチンが1.5人分である。さらに配送ルートは
一般の物流で、メーカーがリユースするならともかく、
リサイクルして換金し、事務経費が二重にかかり、
というのでは確かにずいぶん遠回りな構造だ。
ベルマークを集めるように学校ぐるみで取り組むなど
一生懸命やっている人には申し訳ないが、ボク自身は
集めたキャップは自治体のプラスチック回収にまわす
方がいいなと思った。

【エセアスリートの日課】

バイク 15km
スイム 1800m

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「ラジオと地域情報メディアの今後に関する研究会」報告書

【ラジオデイズ】
231ページにわたる報告書が総務省からアップされた。
あらゆるメディアや電子機器が革新的に進歩する中、
ラジオはどうやったら生き残っていくのだろうか。
電話は固定から「ユビキタス」になり、メールを
送受信し「検索」するツールになった。
だから動画が見られるだけのラジオなら、テレビに
到底及ばないし、個人がデータファイルをダウン
ロードするのなら、進化する通信を使えばいい。
ラジオの長所と弱点を検証しながら「あるべき姿」
というよりも「残すべき姿」はこうじゃないか。
ひょっとしたら正解はここにはないかも知れない。
でもこれ基本に、新しいラジオの時代が来るはず。
だから制作者の創意工夫と、それをバックアップ
する経営陣を中心とするラジオ関係者にエールを
送り続けたいし、自分にも鞭打つことにする。

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ラジオ馬鹿一代

【ラジオデイズ】
RFラジオ日本の「ラジカントロプス2.0」に出演。
放送が終わってもネットで聴けるということで、
podcastなどでアーカイヴされている意欲的な番組
だけに、ウワサはいろいろと聞いていた。もちろん
出演の話があった時にも、そのラインナップを見て、
とっても、ラジオな自分が今さら何を話すのかとも
思ったが、進行役の植竹さんが「他局の話でもいい
ので自由に話して下さい」ということになり、全く
フリーハンドで出演する事にした。ポッドキャスト
の可能性について、タイムシフト聴取の観点から、
有望である。radikoについては切り札というよりも
補助的な役割でしかないが、可能性は秘めている。
ラジオ局経営のあり方まで、かなりドキドキしつつ
話したのがラジオの本編。そしてネットでのフル・
バージョンでは、それ以外のこぼれ話が聞ける。
考えてみればラジオの世界に入る前の事をラジオで
これだけ話したのははじめて。それ以外にもマジメな
話から与太話まで満載の100分間となっていた。
福沢心訓のひとつとなつている「世の中で一番楽しく
立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。」
というのがボクにとってはラジオだったという事か。

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オグリキャップの訃報に思う

【零細馬主で馬券下手】
阪神競馬場の最寄り駅である「仁川」が通学路という
ことや、社会人となった年がミスターシービーの三冠で
それを中継していた放送局だった事もあって、競馬に
関してはずっとかじっていたものの、恐らくオグリが
いなければ、毎週馬券を買う事にはならなかっただろう。
そしてブームという事もあったけれど、ラストランでの
オグリコールをテレビで見て、一時代の終わりを感じた。
魅力を持った馬ということでいえば、ハイセイコーに
勝るとも劣らない存在であったが、何よりもはじめて
競走馬のぬいぐるみとなった、ということでいえば、
アイドル性は、オグリキャップの方が上といえよう。
判官びいきで競馬を観る事。ひいては「試合のレベルが
どうであれ、感動があればそれでよし」というような
“ドラマ”をスポーツに持ち込む事になった存在かも
知れない。類いまれなる強さを持った競走馬だけに、
感動を与えてくれた、という部類にくくって欲しくない。
今でいう3歳の秋の天皇賞、JCそして有馬記念で、
馬券になったというとてつもない強さを持った馬、
それがオグリキャップなのだから。

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