2011年はデジタルラジオ元年
年越しは忙しく、年始にこの本を読む。
「グーグルに勝つ広告モデル」
この種のオールドメディアに警鐘を鳴らす本には、
あまりラジオに関しての深い考察がないのだけれど
1つの章を割り当てて、ちゃんと書かれていた。
2010年の個人的なハイライトであった、総務省の
「ラジオと地域情報メディアの今後に関する研究会」
通称ラジ研への構成員としての参加。報告書が提出
されて、およそ半年の時間をかけ、それに対しての
動きが意見公募という形でようやくスタートした
ところである。今年は大きくラジオが動くのだ。
インターネットは石器から鉄器への転換のようなもの。
だからラジオもアナログのままでは「旧石器時代の
遺物」になってしまうはずである。
「グーグルに勝つ広告モデル」では特にFMラジオに
ついて今後はビジネスプロデューサーの出現が必要
と書かれているが、それはAMもFMも同じと考える。
テーマは何度か書いているが「放送内容の可視化」。
リスナーからの反響の量は、必ずしも聴取率へと
リンクするわけではない、というのがハガキの時代
からの結論ではあるが、番組サイトへのアクセスは
自分がインターネット黎明期から携わっている番組
でいえば、放送時間に突出した伸びを示し、しかも
聴取率にリンクする。だからtwitterやRadikoと、
やり方次第でのUstreamはビジネスになっても、
podcastはビジネスにはならないといえるだろう。
だからリアルタイムに放送時間に見る事が出来る、
中途半端なテレビ画面のような動画ではない
「可視化できる」情報が鍵となってくるのである。
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