« June 2011 | Main | September 2011 »

July 2011

新たなるスタートは、最初の一歩の地で

代々木上原の「「シャントレル」」。
事務所のご近所さんである「ラルテミス」本店の
中田雄介シェフが独立してオープンしたばかりの
フレンチだ。12席のカウンター中心で、椅子席も
6席。オープンキッチンで調理が目でも楽しめる。
シャントレルというのはフランスのキノコの一種
ということだそうで、壁には小さな額に収まった
各種のキノコの絵がかかっている。中田さんは
恵比寿「マッシュルーム」の山岡さんと同じ趣味
だったとは知りませんでした。
事前予約の10000円、6800円、4800円という
コースが3種類。「ラルテミス」がブラッスリーに
変わってからというものの、中田さんの持ち味が
イマイチ活かしきれない感じだったところに、
満を持してのコース設定だから、アラカルトがない、
とは言わず、コースを堪能しようということに。
おなじみ「サーモンの瞬間薫製」は、やっぱり
はずせないと思えば、当然組み込まれていて、
スペシャリテを持つシェフは強いなぁ、と実感。
フォワグラをハイビスカスで紫色に色づけて、
桃を使ったり(もともと蜂蜜で食したりするもの)
軍鶏、真鯛のポワレなどなど、暑い夏の晩餐に
冷たいサンセールが合う皿が出てくる。
もちろん野菜もコクがあって美味。もともと
「ラブランシュ」にいたのは知っていたけれど、
代々木上原でフレンチのアルバイトでこの世界に
入ったので、ここで独立して夢が叶ったという
中田シェフ。オープンしたばかりで前のお店の
常連も多いのだが、次々と新しい世界に向けて
チャレンジしていって欲しいなと思う。ちなみに
デザートとコーヒーはコースには含まれない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

元ワインバーが今ステーキハウス!?

六本木の「祥瑞」といえば、バブル崩壊直後の
ワイン暴落時代にオープンしたワインバーである。
「ラ・ゴーラ」の澤口シェフ、「アンフォール」の
菊地シェフなどが、イタリアワインとブルゴーニュ
について語るのを聴きつつ、ワイン冷蔵庫を買った
ばかりのボクはせっせと、東急本店などでそれらを
購入していた。過去がよかった、なんて思わない
性格だけれど、あの当時に戻ってもっといろいろな
ワインを飲んでおきたかったと思う。その時話題に
出たワインは、今では5倍〜10倍はするといっても
過言ではない。そういうワインバーという印象の
「祥瑞」に肉を食べに行こうというお誘いがあって
ちょっとびっくりしたのだが、最近はそうらしい。
基本的にビストロ料理だが、肉塊をステーキにして
食すというのが一種のウリになっているのだ。
ホワイトアスパラと温泉卵とか、たっぷりサラダ
などといった露払いが終わったところで、赤身で
表面がしっかりと焦げたステーキがドンと来る。
4人で1kg近いということだが、中は赤くて肉汁は
たっぷり満喫できる。とはいえその位であれば
2〜3人、下手すれば一人でも食べきれるので、
大食漢の4人ではあっという間にペロリだった。
おかわりとはいかないのが、ステーキハウスでは
ないところだけれど、それを標榜している店より
はるかにちゃんとした焼き加減とボリュームで
供されるだけに、このカテゴリーに入れていい。
ワインはビオのリーズナブルなものが中心だが
メモをしようとしたところに、ピンクのマフラーの
アントニオ猪木氏が店を出るタイミングとなり
店内は大盛り上がり。すっかり書き忘れたのだ。
そうそう「アントンリブ」の経営者が来るのだから
やっぱりステーキハウスで間違いないだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« June 2011 | Main | September 2011 »