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新たなるスタートは、最初の一歩の地で

代々木上原の「「シャントレル」」。
事務所のご近所さんである「ラルテミス」本店の
中田雄介シェフが独立してオープンしたばかりの
フレンチだ。12席のカウンター中心で、椅子席も
6席。オープンキッチンで調理が目でも楽しめる。
シャントレルというのはフランスのキノコの一種
ということだそうで、壁には小さな額に収まった
各種のキノコの絵がかかっている。中田さんは
恵比寿「マッシュルーム」の山岡さんと同じ趣味
だったとは知りませんでした。
事前予約の10000円、6800円、4800円という
コースが3種類。「ラルテミス」がブラッスリーに
変わってからというものの、中田さんの持ち味が
イマイチ活かしきれない感じだったところに、
満を持してのコース設定だから、アラカルトがない、
とは言わず、コースを堪能しようということに。
おなじみ「サーモンの瞬間薫製」は、やっぱり
はずせないと思えば、当然組み込まれていて、
スペシャリテを持つシェフは強いなぁ、と実感。
フォワグラをハイビスカスで紫色に色づけて、
桃を使ったり(もともと蜂蜜で食したりするもの)
軍鶏、真鯛のポワレなどなど、暑い夏の晩餐に
冷たいサンセールが合う皿が出てくる。
もちろん野菜もコクがあって美味。もともと
「ラブランシュ」にいたのは知っていたけれど、
代々木上原でフレンチのアルバイトでこの世界に
入ったので、ここで独立して夢が叶ったという
中田シェフ。オープンしたばかりで前のお店の
常連も多いのだが、次々と新しい世界に向けて
チャレンジしていって欲しいなと思う。ちなみに
デザートとコーヒーはコースには含まれない。

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