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はりまや橋近くの日本酒バー

【肝硬変への道】

取材で行った高知。地元の方にお願いして地元の酒と
食材の店をアレンジしてもらう。まず「居魚屋一釣」
カツオの塩タタキはもちろん、ドロメ(生シラス)の
ヌタ、アオサ海苔の天ぷら、焼きメヒカリなどなど、
店主が釣りに行く時不定休という魚にこだわった店は
最高だった。「たっすいがは、いかん」というコピー
で高知はキリンラガーのシェアを伸ばしているという
けれども、スタートから高知の日本酒を頼みまくる。
そして2軒目は近くでめぼしをつけていた「ぼくさん」
になだれ込もうとするも、残念ながら満員。そして
メンバーの記憶をたどって「米米くらぶ」に突撃する。
カウンターの向こうに冷蔵庫で四合瓶がズラリと並ぶ
端正な佇まいで、土佐の純米酒しか置かないという
潔い揃えは、ボクのリクエストにぴったりのバーだ。
フルートグラスやカクテルグラスで供される日本酒は
72歳の矍鑠とした女将のグラス選択と、こだわりの
温度管理が命。肌ツヤがとてもいいので「やっぱり
日本酒がいいんですかね」との問いに「ええ男やで」
と帰ってくるあたりが洒落ている。東京で飲んだ事が
ある銘柄でも、現地にしかないモノももちろん置いて
あって、二日酔い覚悟でみんなでオーダーする。
「美丈夫」の浜川酒造の話で盛り上がり、ラベルに
記されている「舞」とか「華」がお嬢さんの名前だ
と教わる。締めは大吟醸「夢許(ゆめばかり)」の
とっておきを出していただいて、まさに夢心地で
投宿先のベッドに倒れ込んだのであった。

赤野 潦 純米吟醸無炉過
無手無冠 純米生 ダバダ火振の蔵
しらぎく 特別純米 ぼっちり
しらぎく 純米吟醸 生詰
船中八策 司牡丹の超辛口
美丈夫 華 純米大吟醸

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