« 21年間分のありがとう | Main | 21年間分のありがとう(続々) »

21年間分のありがとう(続編)

【ラジオデイズ】

 最近競馬のG1予想ばかり書いていて、すっかり
本業のトピックを書いていなかったのだけれど、
土曜日にものすごいアクセスをいただいたので、
調子に乗って「AVANTI」の事をまた記したい。
番組開始前と、開始当初はまだニッポン放送に
在籍していたので、この番組の成立経緯について
殆ど知らなかったし、知る由もなかった。
「サントリー・サウンド・マーケット」という
FM東京の名物番組の終了に伴って、プレゼンされ
元麻布にあるレストランのウェイティング・バー
を舞台にした、お酒を飲みたくなるようなラジオ
番組という説明を、代理店の知人から受けたのは、
退職の辞令をもらったばかりの92年の7月のこと。
アドバイザーとして加わって欲しいと依頼された。
ただし当時の番組は、今とは違ってたくさんの
「コニサー」と呼ばれる、市井の人々がバーに
やってきては、バカ話をしていくというもの。
「誰にでもひとつは、人に語る事ができる、
持ちネタがある」という主義で、オンエアで使う
使わないは別として、とにかく沢山の人が来た。
またストーリーの中心は毎週やってくる紳士の他、
バーカウンターで展開する男女のラヴストーリー。
ちょっと複雑な構成といえただろう。
しばらくその収録に付き合い、友人や知人をその
カウンターでのバカ話に参加してもらううち、
本当に面白いのは「お客さんトークそのもの」
だと気がついた。まだ聴取率では低迷していた、
開始当初のAVANTIの開始から1年めの93年4月。
ラヴストーリーは終焉、番組の大きな変革期を
迎える事になる。「コニサー」の精度を上げて
スタッフが総力でブッキングする、週替わりの
テーマを設定する、そしてバーでのショート・
コントを交える、いう現在のスタイルが完成。
「聞き耳をたてる番組」というコンセプトが、
ようやく一般に認知されるようになっていった。
そしてAVANTIから、初めてのCDが発売される
ことになったのが94年4月で番組開始から2年。
最初のオリジナルのテーマ曲の収録がTOKYO FMの
レコーディング・スタジオで行われ、EMI音源の
コンピレーションCDができ上がったのである。
これはAVANTIがはじめてビジュアライズされた
記念碑といえる「モノ」であろう。

|

« 21年間分のありがとう | Main | 21年間分のありがとう(続々) »

ラジオ」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 21年間分のありがとう(続編):

« 21年間分のありがとう | Main | 21年間分のありがとう(続々) »