21年分のありがとう(続き5)
【ラジオデイズ】
麻布十番祭りでのAVANTI出店が恒例行事として
定着するようになったのは、ペンネアラビアータ
という定番商品ができたこともあるが、出店場所
の確保という点も大きい。当初「桂亭」の軒先を
借りていたものの、厨房の問題があって場所を
「登龍」隣りの空地(現オークウッドレジデンス)
に3年めから移した。ここではリスナーのみなさん
が交流するスペースもあって、購入や記帳のため
行列ができても問題がなかった。そして「景福苑」
に場所を移した2000年、その翌年地下鉄の駅が
麻布十番にできた頃から、祭り自体のの来客数が
飛躍的に伸びた気がする。メニューに関しては
かなり試行錯誤が繰り返され、ソーセージをパン
にはさんだ「サルシッチャ」や、バジルペースト
を使った「ジェノベーゼ」と「ゴルゴンゾーラ」
のソースで3種盛り、そして冷製の「フレッド」。
サイドメニューの「ソットーリオ」「アスコラーナ」
そして「オリジナル缶詰め」などいろいろあった。
それでも「ペンネアラビアータ」をしのぐものは
ないと断言してもいいだろう。厨房の問題は、
保健所の許可を受ける上でも、出店の近くにある
というのは非常に重要で「景福苑」が閉店してから
再び「桂亭」の向かいに移転した時には、なんと
お向かいの十番会館の上階にスタッフが引っ越し。
祭り期間はソース作りをする臨時厨房施設として
使い、トマトソース臭い部屋に残りの360日を
住まう、というような非常手段もとられたぐらい。
東日本大震災の余波で、祭り自体が中止になった
2011年以外計18回の出店。初回の大赤字に反省
し大盛況の連続でさぞかし儲かったのかと思いきや
食材の運搬や、紙皿などの食器、何よりも大勢の
スタッフのユニフォームや毎年の出店の資材など
なんだかんだで終ってみると収支はほぼトントン。
リスナーと触れ合える唯一の場所という第一目的を
達成した以外、事業的にはあまり褒められたもの
ではないイベント。大人がみんなで真剣に遊んだ
という事で、まあいいじゃないですか。
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