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共同記者会見での所属表明

日露首脳会談後の共同記者会見において、双方の
メディアから2つずつ代表質問が行われ、それに
対してプーチン大統領が不機嫌だったという件。
これについてネット上では昨日と今日で正反対の
風が吹いていた。日ソ中立条約の破棄以来67年、
平和条約が結ばれていない両国間であるからして、
一筋縄にはいかない。だからこそ祝賀ムードに
水を差すという意見は甘すぎる、とは思うのだ。
とはいえ2つめの日本側の質問をした記者に全く
問題がなかったとはいいきれない。
プーチン大統領がいかに機嫌が悪くなろうが、
限られた質問の機会で、多くの人の知りたい事を
代表し質問するのだから内容に悪びれる事はない。
日本国民へのメッセージとしてプーチン大統領の、
あの一言があったとも言えるだろう。冷戦時代に
アメリカと対峙した時代をリアルタイムで経験し
ある種の長期政権築きあげた政治家なのだから、
領土返還に前向きですとは口が裂けても言わない。
でも記者団と相談の上決めた内容で、質問した
本人や所属する会社の意向での質問でないならば、
他の3名同様名乗る必要はなかっただろう。
ただ一人所属と名前を名乗ったのは何故なのか。
例えば石原都政の定例記者会見では、必ず所属と
氏名を名乗る事になっていて、朝日新聞の記者が
厳しい質問をして、石原前都知事が「くだらない
ことじゃなくもっと大事なことを取材しなさい」
という伝統芸のようなやりとりがあった。しかし
今回はNHKでも生中継をしている場である。
全局で中継するようないわゆるジャパンプールの
オリンピック中継で、実況が所属を言ったような
そんな違和感を感じてしまったのだ。

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