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いきなりステーキを考える

密かにステーキハウスをやりたい、と思っていたが、なかなか踏み出せないうちにその夢が砕け散る店が現れた。それが「いきなりステーキ」である。肉焼き職人はシニア層をあえて雇うそうだ。若いシェフが焼いているより、おいしそうに見えるから、というのがその理由だとか。そして技量は問わず素人でいいのだとか。確かに裸火で焼く分には牛肉の部位も少ないバリエーションの単一メニューだから、数さえこなせばすぐに上達するはず。もちろんフライパンや鉄板を使うとなると事情は異なるが、個人的なベスト3の店だって、ヒスパニック移民がグリルの上で肉を裏返していた。アメリカのステーキハウスでよかった店は、基本的にサービス・スタッフも含めて年齢が高い気がする。IIIForksのような、モデルのようなおねえさんがいる店は何だか落ち着かない。客から見えるスタッフのキーマンは白髪交じりの男性に限るし、トイレのBGMはシナトラが似合うというのがある種定番というのがボクの考えだ。
日本でそれをそっくり真似をしようとしても受け容れられないだろうと思っていたところに現れたのが「いきなりステーキ」。チェーン展開までして果たしてうまくいくのか、というのは全くの杞憂で、こういうディテールがポイントとなっていたようだ。もちろん賛否両論はあるけれど、最低限をクリアしていない店も多い中、対価を考えると十分評価に値すると思う。ただ熱い鉄板で供されるのは、個人的にシズル感がそがれる。でも白いオーバルの皿だと、コストがあがるに違いないのだろう。そんな徹底的なストラテジーを前に、個人的な思い入れで飲食業に手を出したならば、火だるまになるだけだった。やっぱり「餅は餅屋」「ステーキはステーキ屋」、食べるだけでああだこうだ言うのが一番だ。

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