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December 2018

第35回ホープフルS大予想

【零細馬主で馬券下手】
サートゥルナーリアが人気だ。半兄エピファネイア、というよりも、日本のオークスはもとよりアメリカンオークスをも勝ったシーザリオの仔である。阪神の外回りと京都のみしか走ったことがなく、コーナー4回の小回りの中山が初めてという点に隙があるという考えもあるが、アメリカの芝コースも小回りだけに血統的には問題ないと考える。ここは相手探しとなりそう。
しかし重賞を2勝して完成度では本命馬以上かもしれない。少し荒れてきた中山の芝は、有馬記念優勝馬のブラストワンピースと同じハービンジャーだけに、ここでは有利で逆転まであるかも知れない。
中山2000mの実績ではミッキーブラック、その次にコスモカレンドゥラ、アドマイヤジャスタ、キングリスティアまで。
馬番では5番と1番を中心に、3番、7番、8番、13番。

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第63回有馬記念大予想

【零細馬主で馬券下手】
今年は障害の雄オジュウチョウサンが出走することでがぜん盛り上がっている。しかも武騎手と1番枠、血統背景からか前日で2番人気は悩むところだ。地方のハッピーグリン(JC7着で2分22秒2)にも出て欲しかった、という声もあるが、ルールなので仕方がない。このレースならではの醍醐味「好きな馬を応援する」という原点を楽しみたい。
とはいえ一年の総決算としてどうしても当てたい、というのもまた競馬ファンの本音。厄介なのはこのレースは前日のグレイトフルSや当日のグッドラックHという、中山芝2500mの同条件よりもタイムが遅いこともある、レースレベルのバラツキなのだ。ここ10年で走破タイムの差は4秒1もある。とはいえ低いレベルに合わせて予想するのもどうかと思うので、オジュウチョウサンはあくまで押さえの評価とする。
雨が馬場にどれくらいの影響を与えるのか、については極端に荒れた馬場にはならない、かといってパンパンの良馬場ではない、という前提での予想を組みたて、本命はレイデオロとする。JCをスキップしてここに照準を当てて調整をしてきたことに好感が持てるし、一番人気となるだけの実績から、軸はやっぱりこの馬が妥当というのが結論。
不良の菊花賞馬キセキが対抗。何よりもこの秋は自分でペースを作ることができるようになり、激走JCの反動が4戦目に「見えない疲れ」として出ないかだけが唯一の不安点だが、ここは勝負事ということでレイデオロとの馬連が本線。引退レースのサトノダイヤモンドは一昨年のこのレースの勝者だし、叩き良化型の牝馬モズカッチャンも侮れない。8枠だがボウマン騎手でシュヴァルグランが昨年の再現もありそう。ステイゴールド産駒のパフォーマプロミス、特に馬場が荒れればオジュウチョウサンも浮上するかもしれない。ミッキースワローは必ず押さえておく。なぜこんなに人気がないのかが不思議だ。
馬番では12番、14番が本線。3番、5番、6番、11番、15番。オッズと馬場状態を見つつ1番は保留したい。

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「煮こみやなりた」で最後の晩餐

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「煮こみやなりた」は代々木駅西口のビルの1階にあった。その「代々木会館」という名の建物は、TVドラマ「傷だらけの天使」でのショーケンがペントハウスに住む、という設定でよく知られてはいた。だが今世紀に入ってすぐのはじめて行った頃は、バブルを乗り越え、まだあったのかと思わせる魔窟と言うにふさわしい佇まい。カウンターとハイチェアで囲むテーブルがね10人席ぐらいで、オープンキッチンでは主人の成田英寿さんが、一人で忙しく調理をしていた。ワインは店外の通路にあるワイン冷蔵庫に置いてあって、客が適当に勧められたものを選ぶ。店内にトイレはなく、バスティシュのロールをもらって、建物の奥の「共同便所」に持っていく。お世辞にもファンシーではないというのに、夜な夜な美女が集い、賑やかに舌鼓を打つ、という不思議な店だった。
料理はヌーベルキュイジーヌともフュージョンとも違う、フランスの地方都市やマグレブ(北アフリカ)のビストロ等で食べるようなガッツリしたものが、白いオーバルの皿に乗ってドンと出てくる。写真は「フォワグラとキノコのパイ包み」。ジブリ映画「魔女の宅急便」に出てくるおばあちゃんが作ってくれる「ニシンのパイ包み」じゃないが、ある種ヨーロッパの家庭料理とも言えるメニューで、外食で食べたのはここだけだ。当時はラストオーダーが深夜1時ということももあり、焼肉かラーメンという定番深夜メシ以外で、遅くまで仕事をした帰り道にちゃんとした料理が食べられる希有な店として、通い始めたのだった。
2006年に立ち退きに伴い駅の東口に移転、もちろんセラーもトイレも店内にある20席ほどに店舗を拡大した。ソムリエとの二人でのオペレーションとなるものの、相変わらず一人で調理するお値打ち料理は、SNSなどで拡散するにつれ「予約が取れない店」として評判になっていった。とはいえ「ワインバー」だという成田さんの言葉に甘え、遅めの時間にワインだけをグラス1杯(実際はそれにとどまらないが)傾けながら、カウンター越しによもやま話をするという形でしばしば訪れることになる。また前の店からのご贔屓筋を中心に「なりたりあん」という、よく飲みよく食べるグループで、あちこち遠征する楽しみもできた。思えばここに出入りするようになって、このブログでの飲食店の記事がめっきり減った。パソコン通信からブログ、mixi、Twitter、Facebook、Instagramへと個人の情報発信の形が変わるにつれ、いろんな店をめぐりレビューを書くより、ステーキくらいにしておこう、と思ったことも理由の一つである。
最後の最後の営業日、奇跡的に早い時間の予約が取れ、家族で料理を食べさせてもらったのは何よりだった。業務用のソースを使い、近所のスーパーで買ってきたとおぼしき、パックに値段のシールがついたままの野菜や果実で仕上げたとは思えないおいしい料理と、声をかけるのもためらわれるほど真剣に調理しながらも、時にカウンターのボクに浴びせる「上品なエロ話」のふたつの「マジック」は決して忘れることはないだろう。とにもかくにも成田さん、お疲れさまでした。しばらくゆっくりされたら、またフランスに食べにご一緒することを楽しみにしています。


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第70回朝日杯フューチュリティS大予想

【零細馬主で馬券下手】
先週の阪神JFで勝ったダノンファンタジーを混合の新馬戦で問題にせず、前走も混合重賞サウジアラビアRCを馬なりで突き放して優勝したグランアレグリアが、ここは鞍上の都合と相手が手薄なメンバーと見て出走してきた。牝馬の挑戦ではミスエルテは4着だったが、挑戦というよりも受けて立つというのがふさわしい過去のレース内容と血統背景。競馬にも絶対があることを思い知らせてくれるだろう。馬券は人気から流すので馬連、馬単、三連単ではなく、三連複である程度の配当をゲットしたい。
相手筆頭にはデビューから連勝の馬よりも、ケイデンスコールをとる。上がり33秒台がコンスタントに使えているところが阪神の外回りで生きるのではないか。アドマイヤマーズに新馬戦で敗れているとは言え、位置取りなどでハナ差の決着なら、Cデムーロ乗り替わりが吉と出る可能性が高い。本命1頭軸にしたいものの2頭軸にして点数を絞らないとトリガミの危険性がある。
武豊騎手が勝てないG1だが、距離不安、外枠など今回は不安要素が一杯。なのでアドマイヤマーズはもちろんだが、マイネルサーパス、エメラルファイト、ドゴール、クリノガウディーなども押さえて、馬番では2番、11番を軸に、1番、4番、5番、6番、15番の5点。

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香港国際競走大予想

雨予想だったが、パンパンの良馬場になりそうという前提で…。

【香港ヴァーズ】
圧倒的にフランス調教馬が強いこのレース。ここでは2400mの距離実績も含めて傑出しているヴァルトガイスト。前走のBCターフ5着は左回りの小回りが敗因でここでは実力が抜けていると考え、軸はこの馬だけでいい。相手にはステイゴールド産駒のクロコスミア、ムーア騎乗でフランケル産駒のミラージュダンサーという2頭の先行馬。不振の地元香港馬でもパキスタンスター、そしてモレイラ騎乗のリスグラシュー、ラトロープまでと手広く押さえたい。
馬番では1番を頭に、2番、5番、10番、11番、12番まで。

【香港スプリント】
こちらは香港馬の独壇場。特に10戦9勝2着1回という4歳馬ホットキングプローンの初G1制覇に地元の期待がかかるが、ここは5歳のビートザクロックが16戦全て複勝圏内ということでその堅実性を上位に取り軸に推す。連覇がかかるミスタースタンニングも外せないし、ディービーピンが休み明けを叩いての巻き返しもここが照準の匂い。ファインニードルは不利な外枠で、危険な人気馬となりそうで評価は連下止まり。それならアイヴィクトリーやウィナーズウェイが面白い。日本でUMACAやPATでファインニードル外し、が香港で買うより妙味がありそう。
馬番では4番を軸に、1番、2番、3番、5番、8番。6番は押さえまで。

【香港マイル】
香港の最強マイラーのビューティージェネレーションと、日本勢との激突が見ものだが、ここはホームの利で連勝中のビューティージェネレーションが有利と見られている。とはいえ連覇したのは1頭のみなのでビューティオンリーには不利なデータ、波乱があるとすればこのレースかも知れない。日本勢では前走同様不利を受けかねない内枠がどうなのかだがモズアスコットの巻き返しを期待したい。それより有利な外枠からペルシアンナイトは馬場が緩まないのが不安材料。サザンレジェンド、フィフティフィフティ、ホワットエルスバットユーという地元の人気薄も侮れない。馬券の軸は絞りきれない。
馬番では1番、2番、4番、7番、9番、12番でBOX

【香港カップ】
日本馬に最もチャンスがあると思えるのがこのレースだ。どれかといえばモレイラを早々に配したサングレーザーが軸にふさわしい。タイムワープが逃げる展開でどこまで粘れるかにかかっているのだが、狙うとすればゴールドマウントが面白い。手ごろな人気で、棟数がそれほど多いわけでもないので、グロリアスフォーエバー、ビュイック騎手騎乗のステファノスまでか。ここはそれほど荒れない気がする。
馬番では1番を軸に、2番、5番、7番、8番。

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第70回阪神ジュベナイルフィリーズ大予想

【零細馬主で馬券下手】
チェックした馬の出走が決まると送られてくるメールにタニノミッションの名前。1戦1勝なので3/6の抽選を運良く突破してここに臨む、今年の2歳馬期待の一頭である。新馬戦はまさにこのレースを2006年に制した母ウオッカの、安田記念を彷彿させる内からの差し切り。5頭めにして上がり33秒4の「切れ味鋭いウオッカ産駒」はごちゃついて揉まれても抜け出す力がある。除外されても来週の朝日杯フューチュリティSに登録していたという逸材だ。アイルランド繋養のウオッカは欧州王道の種牡馬をつけてきたが、スプリント系のインヴィンシブルスピリットに替わり早くからの活躍が期待できる。
ここは母ウオッカ同様通過点と考え、年末の大勝負として単勝を中心に頭から流して勝負したい。押さえの馬連として相手はシェーングランツ、クロノジェネシス、ダノンファンタジーという人気どころを中心に、レッドアネモスに揉まれない8枠の人気薄トロシュナなど。
馬番では10番から。4番、9番、13番、12番、17番まで。

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アメリカのニュース配信とAI化

番組でもいろいろとお世話になっているNYC在住のジャーナリスト津山恵子さんの講演を聞くため、所属していた大学のゼミに参加。トランプ政権とメディアの対峙について、そしてアメリカの新聞、ネットワークなどのメディア事情、通信社での情報収集についての講義だった。ロイターでの速報探知システム「Tracer」は、Twitterで事件を探知するシステムで情報の信頼性のチェックも含め、記事作成のスピードアップと取材手法の革新がなされたという。彼女が勤めていた日本の通信社では、四半期決算のたびに部署総出で会社情報をマニュアルで書き写していたという昔話の逸話も交えて、人工知能によって仕事の効率化と、記者にとって一番大事な取材時間の捻出、という現場の話が興味深かった。このシステムのベースには、アメリカでのTwitterが公の組織も含めた情報発信の道具として活用されていることがある。それらも含めた複数の偽情報拡散の検証作業は興味深い。一方日本でのTwitterはまだ趣味アカウントなど個人発信のSNSという域を出ておらず、そこをニュースソースとすることについて、学生からの疑問提起もあり、実は35年ほど前の自分の就活当時と、日米間のマスメディアのギャップは埋まっていないということを感じさせられた。
ラジオでいえば個人の意見を尊重し、政治色も前面に出し人種など多様な価値観に沿うため多局体制のアメリカと「和をもって尊し」という観点からか、ある種の調和が求められるのか、最大公約数を取ることでマーケットでの優位性を追求するため、マルチチャンネルが商業的になかなか成立しない日本。パーソナリティの個人発信が目的で業務の効率化をはかるためのアメリカのワンマンコントロールに代表される少人数制作体制、経費削減でスタッフを減らす割にはテクノロジーの活用が遅れて生産性が向上せず、働き方改革もなかなか進まない日本。まあ卒業後日本のラジオ局に就職し、どつぷりと日本流に漬かったことで今の自分があるワケで、きっとアメリカ留学を経ても日本で活かすことは学問以外ではできなかっただろう、と思うとやっぱり深く考えさせられるものがあった。

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第19回 チャンピオンズカップ

【零細馬主で馬券下手】
このレースで3歳馬は苦戦しているが、ルヴァイスレーヴが1本被りとなっている。先週のアーモンドアイの世界レコードの余韻で、ダートでももう1丁、という思いもあるだろう。確かに前走の南部杯では古馬を封じ込めたが、今回の斤量アドバンテージは1キロ。内枠が有利なレースとはいえ、ゴールドドリームが回避したことで押し出された1番人気といえなくもない。
ならば馬券的にはルヴァイスレーヴを押さえに回し、逃げ馬か出し抜けを食らわせる馬かを上位に果敢に攻めてみたい。前者はサンライズソア、そして後者はサンライズノヴァ。奇しくも冠号だが、4歳馬で馬券にからむ可能性があるという意味でも、近走の調子からも面白い存在ではある。
上記3頭は中京がはじめてとなるだけに、人気薄でもコース巧者のアスカノロマンは押さえておきたい。
9番、7番から2番、そして押さえは6番。

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