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May 2021

第88回日本ダービー大予想

一番人気のエフフォーリアは確かに皐月賞では強い競馬をしたが、ダービーに必須な特徴的な欧州血脈がなくスタミナが疑問。勝てば凱旋門賞に挑戦するなどと報じられるだけに、そうした「重い血統」の裏付けがないと勝てないと思う。一時期トニービンの血が云々されたけれど、最近はちょっとそういう明確な血脈をたどるランドマークがない。でもノーザンダンサーのクロスがないというのが明らかに欠点だ。危険な人気馬として相手のひとつと考えたい。

そして勝つのはサトノレイナスと見た。3歳牝馬だけに中長距離に過去の実績はないけれど、奥深い血統で距離があわないマイルでさえ好戦したのは絶対能力の高さの裏替えしても言える。土曜日の東京競馬場の馬場状態を見るに、スピードだけの軽い馬場ではなく、内はそこそこに荒れていて枠順の不利も関係ないと考えた。

とはいえ相手は横一線。もちろんエフフォーリアは筆頭に置くとして、二ケタ人気でも突っ込んでくることがあるのが日本ダービー。内から連勝中のレッドジェネシス、ディープ産駒のディープモンスター、左回りの鬼バジオウ、勝つまではいかないけワンダフルタウン、魅力たっぷりのグレートマジシャン、血統ではアウトクロスのタイトルホルダー、皐月賞4着なのに人気を落としたアドマイヤハダルまで、

馬番では16番から1番、4番、5番、6番、12番、13番、14番、15番。人気サイドからなので三連複で。

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第82回オークス大予想

2年連続で無敗の三冠馬誕生なのか。それは牝馬でのソダシがまずは権利を持っている。ここでも触れたがどうも全幅の信頼がおけない白毛の牝馬。毛色は能力に関係はないし、そんなことを言っている輩が、どの口でアメリカの有色人種差別を批判するのか。ごもっともです。保守的なのかどうかはさておき、父クロフネで母ブチコの娘がクラシックで活躍するとは思えなかった。というより本当に強いと思わされた昨今である。

ソダシ本命で相手は1点に絞ろうかと思っていたサトノレイナスがダービーにまわったことで、急遽相手探しが面白くなった。クールキャットの逃げ残り、最内のククナ、逆転の目があるアールドヴィーヴル、そして別路線のステラリアまで。とはいえトンでもない人気薄牝馬がくるのか。それはそれで外しても本望だ。

馬番では、11番から5番、1番、15番、18番まで。

 

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第16回ヴィクトリアマイル大予想

【零細馬主で馬券下手】

グランアレグリアが単勝1.5倍以下になりそう。それだけ不動の軸馬ともいえるし、だからこそあら探しをしたくもなる。過去のデータから考えるとマイルと東京コースで取りこぼしがある、というのが不安材料。マイルのプロフェッショナルかといえば1200mから2000mまでに出走するというオールラウンダー。もちろん適性距離がマイルというのは疑うべくもないので、消す理由はないしアッサリ勝たれてもなんの不思議もない。

東京競馬場とマイルでの適性、現在の高速馬場を考えた時にこの馬が浮上するので逆らうわけにはいかない。テリツェットは6戦5勝で、ミモザ賞の3着の着外なし。戦った相手が違うともいえるが、伸びしろがあるともいえる。牝系にミエスクというのがキングマンボだけではなく、個人的にはBCマイルで初の日本産馬勝利をあげたカラコンティにも繋がるからだ。スタートがゆっくりで切れ味勝負のこの馬にとって、メンバーから先行争いが激しくなる展開は願ってもない。馬体が減っていなければあっと言わせる場面もなくはない。

あとは走破タイムからデゼル、逃げ残ってのレシステンシア、マジックキャッスまで。プールヴィルはまさかの2ケタ人気ということだけで押さえようかどうか。

馬番は9番から6番が本線ということで、5番、18番、1番、13番。とはいえ6番から押さえるなら三連複で勝負。


あと東京9Rのテレ玉杯でグルファクシーが出走するので、こちらは単勝勝負とする。

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リトマス試験紙か踏み絵かで悩む

【ラジオデイズ】

翻訳のプロではないし、ましてやネイティヴでも海外在住期間もないボクだが、英語のインタビューがある番組を長年担当しているうち、リスニングとかディクテーションが少しはできるようになった。今朝の番組では2007年のヴァージニア工科大学銃乱射事件を受けて設立された「平和研究・暴力防止研究所(=Center for Peace Studies and Violence Prevention)」所長のジェームズ・ホードン(James Hawdon)氏へのインタビューで、なぜトランプ前大統領支持者がかたくなにフェイクニュースを信じるのか、というテーマだった。

先の大統領選挙の結果は投票で不正があった、というトランプ陣営の主張を拡散して、ウソを塗り固め再集計を求めていく人々は、ほんの小さな(あながちウソとも言えないくらい) 真実のかけらから、都合のいい尾ひれをつけていくからだという。SNSはアルゴリズムによって、自分の興味に関連する、広告や記事をどんどんと提案してくる。だから深みにハマればハマるほど真偽の定かでない、そして明らかに間違った情報がその裏付けとなる。マスメディアを信じない人々が増えたここ数年の傾向に、Twitterで次々と発信する政権トップが火に油を注いだ形だ。そしてそれを駆り立てるのは、自分が間違っていないと信じる考えを、同じ考えの人々に強要したり、その輪の中にいることで安心したりする心理だというのだ。

ここでこの現象をHawdon氏は「リトマス実験(litmus Experiment )」という単語を使った。まさに言いえて妙な表現だ。共和党の赤なのか、民主党の青なのかもかけた、洒落た言葉の使い方で、なるほどそういう言い方があるのか、と思わされた。しかし透明な液体が酸性かアルカリ性かを判定する実験は、態度がはっきりしない人を判定すること。ここではなぜ過激に進んでいくのか、という質問に対する答えなのであえて「踏み絵」とした方が適切ではないかと考え、英語のナレーションの上にかぶせる日本語では英語では適当な単語がない表現の「踏み絵」 にした。

しかし「踏み絵」にしたはよいものの、「リトマス実験」という単語も面白い、うーん、どうしたものか。考えたものの、オンエア上ではそうした悩みを表現できるはずもない。しかし精度の高い翻訳エンジンが出てくるにつれ、こうした日本語でも社会背景のことを考えることが減っていくのかとも思う。全くの自己満足なのだが、言葉にはそれを発する背景の思想があるならば、日本史に出てくる「踏み絵」は、やはり英語でlitmus Experimentにした方が通じるのかな、などと考えをめぐらせる。いくつになっても言葉を紡ぐ仕事は新しい発見があって面白い。

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第26回NHKマイル大予想

ずらっと父の名前を見ると、とても面白い。クラシックとはちょっと違うラインナップ。その昔鈴木淑子さんがダービーの終了後「18着だった馬も18番目に強いっていうことですよね」と〆ようとしたら、横に座る大川慶二郎さんが「そんなことを言ってるうちはまだまだだな」と、次のレースの予想をしながらつぶやいたのを思いだす。

さて本命はシュネルマイスター。父Kingmanはカルティエ賞年度代表馬で評価がうなぎ上りのイギリスの馬。母がドイツということもあって、硬い日本の馬場にも適応するはずという外国産馬。マル外がどうのというのはひと時代前の価値観だが、NHKマイルだからこそそういった血統の出番があるのではと、ひいらぎ賞の勝ち方から期待せざるを得ない。人気の一角ではあるがガチガチではないので、この馬から高配当を狙いたい。

相手筆頭はイギリスだけでなく世界中で猛威を振るったフランケル産駒のグレナディアガーズ。朝日杯FS勝ちからマイル実績を評価されてのここへの参戦で前哨戦の距離不足での2着を叩いたのはスピード競馬への対応と見ていいだろう。メンバー最速の時計の裏付けは捨てがたい。

あとはマイルの鬼モーリス産駒のルークズネストとピクシーナイト。そして快速娘のリトルゲルダとディープの血統グレイイングリーン、そして牝馬の挑戦の中では致命的な不利の前走に目をつぶってソングラインまで。

馬番では15番から、8番、3番、18番、17番、10番。

 

 

 

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第163回天皇賞(春)大予想

甲子園のプロ野球が雨天中止ということもあり、予報を見る限り良馬場での競馬は望めまい。となると調教並みのスローな一週目から最後の直線での切れ味勝負というよりも、持続力のある終いの脚が勝負の決め手となると読んだ。で浮上するのはディアスティマ。長距離での逃げという戦法で一皮むけた2連勝。もちろんG1はおろか重賞勝ちもないのだが、この特殊な条件のレースではそうした格の違いは気にならない。何よりこの舞台で勝っているのがこの馬一頭。しかもそのラップは16ハロンのうち1ハロン11秒台が7回という相当なもの。ジャコマルかどちらかが逃げることになりそうだが、そのステイヤーとしての特殊能力を開花させると信じたい。

相手は菊花賞馬のワールドプレミア、アリストテレス、カレンブーケドール、そしてディープボンドの人気どころでよいと思うが、人気どころの人気薄なら連単勝負ということで、馬連、3連複などは押さえに回して単の勝負といきたい。

馬券は5番から1番、2番、3番、12番。

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