第67回有馬記念大予想
今年のメンバーは面白い、というのが毎年の有馬記念の出走馬。まるでボージョレヌーボーが毎年最高の出来と喧伝されるようなものだ。オールスターといっても、特異な距離と器用な脚が求められるコース形態だけに一発逆転もある。実力通りとはいかないことも多く、もう一度レースをしたら違った結果になったかも、と思わせることも。今年のメンバーもまた王道路線以外の上がり馬がいて、なかなか悩ましい。
ということで本命はボルドグフーシュ。3歳馬で古馬に対しての初レースとはなるものの、菊花賞を距離面でスキップしたイクイノックスが1番人気ならばここで僅差の2着だったこの馬の上昇度に期待したい。追い切りが凄過ぎて軽い調整にとどめた今週。騎手が乗ると反応し過ぎるとは言え、あまりに鮮烈だ。福永騎手最後の有馬記念だけに「引退」がキーワードのこのレースはまさにうってつけ。長くいい脚を使うのが初コースでも推す理由として大きなところ。
対抗はもちろんイクイノックス。この切れ味は現役最強といってまちがいない。もちろん勝つシーンも十分にあるとはいえ、ルメール騎手が一時期の勢いがないのが減点材料として2番手にした。キタサンブラック産駒ということも面白い。
タイトルホルダーは凱旋門賞こそ合わない馬場に沈んだが、実は有馬記念での凱旋門賞帰りはそれぼど調整に不安があるわけでもない。そしてパンサラッサがいないメンバーでは逃げ馬となる可能性もある。去年の雪辱を果たすシーンまでありえるかも知れない。上がり馬ということでいえば未知の魅力のヴェラアズールも期待できる。そして菊花賞組のジャスティンパレスはマーカンド騎手だけに消すにはしのびない。逆に穴人気となっているジェラルディーナはエリザベス女王杯組が有馬記念では苦戦していることでデムーロ弟でもちょっと、と考えてしまう。それならエフフォーリアのリピートを押さえた方がいい。
馬番では3番軸1頭から、相手は6番、7番、9番、10番、13番。
Comments