第91回日本ダービー大予想
1年のしめくくりは有馬記念という人も多いが、競馬界はダービーがそのポジションである。来週には2歳新馬戦と古馬混合戦がスタートする。去年の6月に2歳新馬でデビューしたゴンバデカーブースを中心に同世代のライバルをずつと追いかける形となったこの1年。日本ダービーになんとか駒を進めて来てくれたことが感慨深い。常に事前の評価を上回るパフォーマンスを実戦で示してくれたのは正直うれしい誤算だった。調教に不安があった前走とは違い本命とする。
対抗はジャスティンミラノ。皐月賞のレコード勝ちで、まだ戦ったことがない相手なら、現時点での順調度などを考えるに馬券からは外せない。メイショウタバルが回避したことによって、エコロヴァルツあたりが逃げるのだろうか。いずれにせよCコースでは外枠はそれなりに距離ロスもあるので、皐月賞のような超ハイスピードの競馬にはならないだろう。なので世間が言うほど楽勝でもないだろう。
コスモキュランダは新馬戦でゴンバデカーブースの殿負けをした馬だけに、ここでは負けるわけにはいかない。もちろん競馬を使ってよくなってきていることは間違いないし、強さは認める。あとはジューンテイクまで。
皐月賞を使わなかった組では、調教が抜群のダノンデサイル、シックスペンスまで。あっ、レガレイラは皐月賞のレースぶりとその後を見る限り、スタミナも必要な東京2400でのイメージが全く湧かず無印。
馬番では14番から15番、6番、5番、12番、3番。
さてほぼ無印で全く評価されていないゴンバデカーブスは傾向と対策のデータに全くあてはまらないことと、新聞の印に人気が左右されがちな大レースならではのオッズの歪みが原因と考える。ここからはその根拠とそれに対する反駁をあげつつ、おつきあいいただける方のみご覧いただきたい。
1 東京マイルしか走っていない
もちろん不利だ。マイル路線を目指してレース選択していた馬が、賞金などの条件を満たしたから一生に一度の事、とばかりに結果を度外視して臨むのとは違う。頓挫があった事で選択肢が東京マイルのみしかなかったが、仕上げ切っていない中でのNHKマイルのレースぶりは、目標にしてきた馬相手に引けを取らない。G1レースを叩き台に急上昇中だ。
2 ダービー馬はダービー馬からなどの血統背景
実は今年は産駒がダービーを勝った種牡馬がいないレース。外国産の種牡馬だから、とはいえフサイチコンコルドの父は外国産馬だ。父ブリックスアンドモルタルはアメリカのブリーダーズカップターフ(2400m芝)で圧勝した。ストームバードの3×3という濃い配合。ダートが主流のアメリカ競馬で芝馬が年度代表馬になるのは極めて稀なのだが、母父がディープインパクトで、一介のマイラーとは考えられない。
3 調教と馬体
いつも驚くような猛時計ではない。悪くはないけど、目を見張るものでもない、というところで評価が下るのは仕方がない。しかしNHKマイルの追い切りの時は正直イマイチ仕上がり切っていない(挫石の影響で蹄に1週前までカバーがされていた)にも関わらず、7ヶ月の休み明けで4着。もちろんモレイラ騎乗があったかも知れないが、常に実戦タイプなのである。今回は上積み十分だ。パドックでは常に前の馬に外側から追いつこうというような雰囲気十分の歩様。馬体のバランスが取れてきて決して早熟ではないことが伺い知れる。父が5歳の年にパーフェクトな成績を残したように、まだまだこれからが期待される。
Comments