第44回ジャパンカップ大予想
今年のジャパンカップは久々にとても見どころがある楽しみなレースとなった。英・愛ダービーを制した後ブリーダーズカップ・ターフを勝ったオーギュストロダンが来日し、レース後に引退セレモニーをやるという。日本馬が上位独占で、凱旋門賞馬も含めた有力馬がころりと負ける、といういう近年のJCのイメージを払拭できるのか。ディープインパクトのラストクロップ、まさに忘れ形見が日本で有終の美を飾るのか。相手は日本の大将ドウデュースだというのがまたドラマでもある。その鞍上はディープインパクトの主戦武豊騎手騎乗。そしてドウデュースの父は、ディープインパクトに土をつけたハーツクライ産駒でもある。
とはいえこの2頭が世界最高峰なのかというとそうもいえない。私はオーギュストロダンの英ダービーの翌日、シャンティイの仏ダービーでエースインパクトの鮮やかな勝利に酔っていた。ディープ産駒でもないのにインパクト。その後の3歳凱旋門賞制覇も含めて6戦無敗。今でも同世代ではオーギュストロダンを押さえてエースだと思う。そして馬券の相手本線だったのは、コンティニュアス。新冠のパカパカファーム生産でハーツクライ産駒。もちろんトップレベルの器とはいかないが、日本から世界にその血がシェアされているか、ということである。オーギュストロダン一強というムードには正直逆らいたい。
結論としてどの馬が勝つのかということでいえば難解だ。負担重量54キロという恵量のチェルヴィニアにとっては、千載一遇のチャンスともいえるが、かといってオークスからの秋華賞勝ちが普通ならピークのはずで、3歳牝馬が勝ち切るというイメージはなかなか湧かない。ディープ産駒でいえばジャスティンパレス。クリスチャン・デムーロ騎乗というところが何より楽しみで、課題のゲートも偶数ワクの4番ならこの馬が本命。
相手は手広く。ドウデュース、オーギュストロダン、チェルヴィニアはもちろんだが、ドゥレッツァ、ソールオリエンス、スターズオンアースにもチャンスがあるだろう。
馬番では4番から、3番、8番、9番、10番、12番、14番。


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